広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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ワークショップ「小さな額縁作り」を開催しました

更新日:2022年4月24日(日) 【nakata Labs  なかたラボ】

こんにちは!

先日開催した親子ワークショップ、「小さな額縁作り」の様子をお伝えします。

額縁は美術館にとって馴染み深い存在で、大切な絵画を引き立て守ってくれています。

今回はいつもは脇役のような存在の「額縁」に注目して、おうちで楽しめる額縁を親子で作りました。

 

まずは展示作品を鑑賞。

美術館の額にはどんなデザインのものがあるのでしょう?

 

 

よく観察してみると、額縁には植物のような曲線模様が多くあしらわれていて、

基本的に左右対象に配置されていました。

色もきらびやかな金色から、落ち着いた茶色、そして所々彩色が施されたものもあり、

作品に似合うように額縁が選ばれているのがよくわかります。

 

いろんな額縁を見たあとは、実際に作っていきます。

まずは木材で枠を作り、絵が引っかかるようにスペーサーを取り付けます。

 

 

 

裏面に厚紙を入れて、折り曲げた虫ピンを打ち込んで固定できるようにしました。

 

 

土台ができたらコラージュをします。

材料は小さな木片と、石膏で作った小さなレリーフ。

 

 

三角や四角の木片を規則的に並べると、いろんな模様を作ることができます。

 

 

こんなふうに散りばめて、賑やかな模様もできました

 

 

 

 

美術館にあるような左右対称を意識したデザインでしょうか。

出来栄えはどうですか?

 

 

 コラージュができたら色を塗ります。

 

 

 これが意外と難しく、細かな部分は丁寧に絵具を塗り込んでいきます。

 

 

最後にスタンプで色や模様をつけました。

スポンジを叩くようにして着彩すると、まるで箔を貼ったような風合いになります。

まるで職人さんのような手つきでした・・!

  

 

 

出来上がったものがこちらです。

落ち着いた茶色やスタンプの擦れ具合もあいまって、アンティークの額縁のようになりました!

 

 

 

 

 

細部までこだわって作られた様子が伝わってきますね。

 

 

親子で作った額縁にはどんなものが飾られるのでしょう。

過去の絵画が大切にされながら現在まで残っているように、

この額縁にも家族の思い出の絵や写真が残っていってくれると嬉しいです。

 

参加者の皆さん、ありがとうございました!

 

 

 

nakata Labsワークショップ『陶房CONELと小さな花瓶』を開催しました

更新日:2022年4月22日(金) 【nakata Labs  なかたラボ】

先日、開催した nakata Labsワークショップ『陶房CONELと小さな花瓶』の様子をご紹介します。

開催中の展覧会「はじまりのバラ」では、花を描いた作品をたくさん展示しています。

 


それにちなみ、小さな花瓶を作るワークショップを企画しました。

講師として、尾道の山手地区で陶芸作品の工房とショップを営む「陶房CONEL (とうぼう こねる)」さんをお招きしました。


 

お天気も素晴らしく、庭にテーブルを出して作業することができました。

CONELさんに優しくコツを教えてもらって作り始めます。

 

 

まず球状の粘土の真ん中にくぼみをつくり、くるくる回しながら、少しずつ均等に、薄く上に伸ばして瓶の形にします。

粘土はひんやりして、やわらかく、触れるているだけでどんどん手を動かしたくなります。



瓶の口の部分をすぼめていくのが難しいのですが、みなさんお上手!


 

全体の形ができたら、スタンプを押し付けて模様をつけていきます。


 

途中から、庭で拾った石や葉っぱ、木の実なども道具に加わって、おおいに盛り上がりました。

 



 

 

とにかく象が大好きな小学生の参加者さんの作品も楽しいです。

(耳と鼻の下には、粘土がしっかり乾くまでの支えをしています)

 

 

 


確かに自分が作っているはずなのに、手の中で想像以上のものになっていく新鮮な驚きがあり、

粘土をこねるのと同じように、気持ちものびのびと、やわらかくなるような時間でした。


 

 

本来はこのあと、乾燥→素焼き→釉がけ→本焼きとたくさんの工程があるのですが、今回はCONELさんに委ねて、完成後のお届けとなります。



作品はまた後日、ご紹介いたしますので、どうぞお楽しみに!





 

この週末から、展覧会『はじまりのバラ −近代絵画コレクション―』 が始まっています。

 

開館 25 周年を記念して、当館のコレクションの特色のひとつであるバラを描いた作品のコレクションとともに、これまでの歩みをご紹介する展示です。


 

 

 

なかた美術館のコレクションは、もともと一人のコレクターが私的に収集した作品がもとになっています。


コレクターがかつてそうしたように、一枚一枚の作品を直感的に見ていただきたく、


今回は日本とフランスの画家たちの作品をあえて国別ではなく、一緒に展示しています。

 

それぞれの作品をじっくり見て、ぜひ周りの作品とも自由に見比べてみてください。

 

 


「植物画」と「絵画」を並べて展示したコーナーもあります。

 

植物の特徴を記録するための「植物画」と、画家たちが美術作品として創作する「絵画」は表現方法としては異なります。

 

しかしまず植物を観察し、研ぎ澄ませた感覚で形や色をとらえていく点は共通しています。


 

 

絵画に描かれたのはどんな品種のバラだったのか、画家たちはどのように観察して、線や色、かたちとして描き出したのか、想像がふくらむでしょうか。

 

あるいは植物画を、絵画を見るように美的な観点から鑑賞するのも楽しいことと思います。


構図、色彩の華やかさ、水彩画のテクニックなど、見どころがたくさんあります。


 

 

 

 

 

 

なかた美術館のあゆみを辿るコーナーでは、過去25年間の60回分の企画展のチラシやポスター、写真などをずらりと並べています。

 

過去の活動や展示の様子がご覧いただけます。


懐かしいものを見つけていただけると大変うれしいですし、初めての方にはこんな美術館です、という自己紹介のようにもご覧いただけるかと思います。

 

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

もともとプライベートな収集からはじまった館ならではの、親しみやすく、穏やかな展示構成になっているかと思います。

 

コレクターの家に遊びに行くような気持ちで、ゆったりくつろいで、楽しんでいただければと思います。

 

会期は2022年6月12日(日)までです。

 

 

 

 

 

なかた美術館では、新型コロナウイルス感染予防対策をとって開館を続けています。

 

ご来館の際はご協力のほどお願い申し上げます。


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・発熱や咳など体調不良がある場合は、来館をご遠慮ください。

・ご来館の際はマスクの着用をお願いいたします。

・入館時に手指の消毒と検温にご協力をお願いいたします。

・館内では会話を控え、人との距離を保ってご鑑賞ください。

・やむを得ず入館制限を行う場合がございますので、ご了承ください。

 

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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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