広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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第7回子ども学芸員の旅 作品展!

更新日:2014年9月4日(木) 【子どもと美術館】

ただいま「第7回子ども学芸員の旅 作品展」が開催中です。

 

今年の夏7/31〜31に開催した「子ども学芸員の旅」で、参加者がつくった作品や、旅の様子の写真などを展示しています。



9/1(月)〜9/12(金)まで

9:00〜17:00

※入館無料 ※火曜日(9/2、9/9)休館

しまなみ交流会1階ロビーにて

JR尾道駅から徒歩1分。

駅前バス乗り場のすぐ隣です。



展示の準備でも、子ども学芸員たちが活躍しました。



展示台の組み立てや・・・。



たくさんの写真の仕分け・・・。



楽しい雰囲気が伝わるように、写真を飾り付けていきます。



さて、下の写真。腕にご注目!

彼女が自分で考えて、手首のヘアゴムに、すぐ使えるようにクリップをたくさん留めていたのです。

さすがの工夫ですね!



作品はうちわ、カップ、子ども達がリサーチしたマップなどなど、盛りだくさんの内容。

なかた美術館からは、稲川豊さんがプロデュースしたワークショップ〈受け入れて制作する〉の成果物を展示しています。



ワークショップの体験版もご用意していますので、ぜひ会場でトライしてみてくださいね!

 


さらに、上映しているスライドショーには、なんと!!

尾道発アイドルデュオ「フェリーズ」さんの楽曲をご提供いただいております!!! 渡船・フェリ〜♪♪



子ども達の写真とぴったりで、見ていると元気になれそうですー!

今年も必見! ぜひお立ち寄りください。

 

 

 

 

 

第7回 「子ども学芸員の旅」を開催しました!

更新日:2014年8月1日(金) 【子どもと美術館】

 

昨日までの二日間、今年で7回目となる「子ども学芸員の旅」を開催しました!

主催は「尾道市美術館ネットワーク」。

尾道市内の6つの美術館・博物館を巡る一泊二日の旅です。


市内の小学4〜6年生、48人の子どもたち、



そして、尾道市立大学で美術を学ぶ大学生スタッフたちが一緒に、



生口島・瀬戸田から御調まで。



一泊二日で、美術館と博物館、文化施設などを回ります。



旅の様子は・・・



少しずつ、



twitterでもお届けしましたが、

今日は、なかた美術館のワークショップについて、詳しく紹介したいと思います。


当館では、現在「コレクションにみる“静かなもの” × BOOKS」を開催中です。

なかた美術館で初のグループ展形式の現代美術展であるこの展覧会。



出品している作家の稲川豊さんプロデュースで、 『受け入れて制作する』 というワークショップを行いました。



稲川さんの作品には、ばらばらになった写真のイメージが、たくさん組みあわせてられて登場します。

まずはどんなイメージがあるのか、観察しながらスケッチ。



そして、自分たちでも写真を切って組み合わせ、



カーボン紙の上に重ねて、なぞって、そのイメージをトレースしていきます。



そうして、できた下絵を、次はなんと自分のお隣さんに回してみます。


 

そうすると自分の手元にも、お隣から絵が回ってくるわけですが、なんとここに、自由に落書きをしちゃいましょうという企画です。

ええー!?という驚きの声



 

最初は戸惑っていたみなさんも、

となりに回しては加筆、回しては加筆・・・と続けていくうちに、どんどん激しく手を加えていました。 

 

自分を入れると12人分、一周するまでそれを繰り返します。



落書きを楽しみつつも、戻ってきた自分の絵にも当然、多くの人の手が加わっているので、めちゃくちゃ!



こんなはずじゃなかった・・・と思いながらも、なんとか色を塗って、完成・・・

 

 

と、思いきや、実は最後にもうひとつ驚きが・・・。

 

この絵の下には、最初にカーボン紙と画用紙を挟んでおいたので、

それをめくってみると・・・落書きしていたつもりのものが、ぜーんぶ転写されて残ってる。という仕掛けです。

 

 

自分ではない人の手が加わった線や形。

「自分の絵ではない」と思ったものに、思いっきり描いた線や形。


その二つの絵は、自分で自分の絵に描いているだけでは、絶対に生まれなかった線や形を持っています。


自分の思い通りに絵を描く。それが当たり前で、普通のやり方です。

でも、コントロールできることだけで描いていくと、どこかで限界を迎えることもあるのではないでしょうか。



「当たり前」を、一度壊してみること。

思いもよらない偶然やアクシデントを、まさに「受け入れて」いくこと。

あるいは、自分の絵であるという自意識を捨ててみること。


それは全く新しい、まだ見ぬものを作っていく方法のひとつです。

子ども達にとっては、刺激的で、すこし難しい内容だったかもしれません。

でも、これからの時代に絵を描くこと、ものを作ること、美術やアートと呼ばれるものに関わるには、こうした実験的なことはつきもので、しかし、なかなか学校では体験できないことだったりします。


 

そして子ども達には、稲川さんと直接交流して欲しいなというのも、ねらいのひとつです。

「芸術家」とか「画家」とか、「現代アーティスト」という言葉は知ってはいても、実際には遠い存在ではないでしょうか。

稲川さんは、ちょっと難しいことを言っているけど、なんだか気さくで、にこにこしていて、おしゃれなお兄ちゃん。

こういう生の体験が、子ども達の世界をぐっと広げてくれるんじゃないかなと、願っています。



「子ども学芸員の旅」の二日間にはこうした生の体験が、各館それぞれの特徴にあわせて、かなりのバラエティで満ちています。

毎年とっても暑いし、大人はへとへとになりますが、子ども達の圧倒的な元気や笑顔、

友達が増えていく様子、旅の終わりのきりっとした表情なんかを見ると、ああ、本当にがんばろう!と思います。


来年からも、引き続きよりよい形をめざしつつ、開催していきます。

どうぞよろしくお願いいたします!


 



 

 

 

子ども達と本を作りました。

更新日:2014年6月11日(水) 【子どもと美術館】

今日は、ご近所の幼稚園に通う皆さんが、見学に来てくれました!


 

展示を見てから、皆さんで本を作っていきます。

一枚の紙に切り込みを入れて、ぱたぱた折る、

あの一番簡単な製本です。

 

 

 

表紙には、小さな四角や三角に切った色紙を貼って・・・

 


カラフルなモザイクを作りました。

 


中のページには、絵画の一部を、白抜きにして印刷しています。


この作品はどこにあるかな〜?と、それぞれみんなで探して、

作品をじっくり見ながら、抜けている部分を描いていきました。


 

ルオー 《セザンヌの泉》

 


キスリング 《若きイタリア人》



ドンゲン 《モーとレイモンド》


 

描き終わると、皆さん「見て見て〜〜」と、本を掲げて集まってくれました。

全部ご紹介したいのですが、ほんの一部だけ・・・。


笑顔が素敵な二人。


 

 

 

手や頬まで、細かく観察されてます。

 



タッチが良いですねえ。




丸いところには、こんなおじさんが彫刻されているんだよね。




ルオーの線の動きを、よくとらえてます。



少年が、あっちを見たり。



こっちを見たり・・・。



表紙も中身も、みんなちょっとずつ違う、小さな画集が出来上がり。


最後に、白紙のページは何に使う?と聞くと、色んな提案がありましたよ。

 お話を書く

 絵を描く

 日にちを書く

 勉強に使う(!!)

などなど。


今日のこの一冊を、ぜひお家の本棚に収めてみてくださいね。

どうもありがとうございました。

 

 

 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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