
ピエール・クリスタンは1935年、フランス生まれの作家です。
彼はパリの下町や地中海の港町、ギリシャの船溜まりなど、単なる観光地でなく、人々が日常集まり、くつろぎ、おしゃべりするカフェのような場所を多く描きました。
風景の中に、生き生きと描き出された大勢の人々。互いに笑顔とエールを交わすざわめきや談笑の空気とともに、それぞれの人生の可笑しみと悲哀が、画面から立ち上ってくるようです。
クリスタンの作品は、彼の特徴である親しみやすいフォルム、きらめく光、絶妙な色彩によって、ときに優しく、ときにユーモラスに、見るものを描かれた人々の輪に引き込みます。
同じく、ポール・アイズピリ、アンドレ・ブラジリエ、ベルナール・カトランなどフランスの現代作家による作品や、その他のコレクションと合わせて約60点を展示いたします。
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作品:
上段左より
《カンヌ、海岸のカフェ》
《パリのカフェ、ル・リヴォリ》
《サントロペ セニキエのテラス》 以上3点 ピエール・クリスタン
《サンセバスチャンの凧揚げ》 ポール・アイズピリ