広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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コレクションプラス『春の庭』が始まりました

更新日:2018年3月11日(日) 【展覧会】

 

こんにちは。

すっかり季節は移り変わって、美術館でも新しい企画展コレクションプラス『春の庭』が始まっています。

 


今回は庭から広がるテーマとして『花開く個性』、『日本の草木』、『イメージと庭』、

『箱庭的景観』、『コレクションについて』、『春の景色』という6つの章から、様々な表現をご覧いただけます。

 

 

コレクションからは、主に20世紀の画家たちが描いた様々な花の作品や、自然を描いた風景画などを展示しています。

 

 

あわせて本展では現代美術の作家として、ベルリン在住のマルティナ・ディラ・ヴァッレ、

そして尾道在住の稲川豊と小野環の3作家に参加していただき、

都市の中の自然や、庭づくりと絵画の関係といった切り口から作品を紹介しています。


 


 

  

そのほか、もともと庭師を生業としていた画家アンドレ・ボーシャンの作品も2点、本展に特別出品いただいています。

近代から現代まで「庭」から広がる多彩な表現を集め、ご覧いただく方それぞれに、

楽しみ方が見つかる展示になっているのではないかと思います。

ぜひこの機会におでかけください。


 

また美術館の裏庭では、会期中の土・日・祝日のみ、茶室を公開しています。

こちらでは茶室内に設置した三桝正典の襖絵「枝垂梅」もあわせてご覧いただけます。



関連のワークショップやガーデントークも企画しています。

展覧会『春の庭』はもちろん、リアルな庭もあわせてお楽しみください。

 

コレクションプラス『春の庭』は6月3日(日)まで開催中です。

 



 

 

開館20周年記念?『ポール・アイズピリ展 アトリエからの夢』がスタートしています。

なかた美術館のコレクションを代表する画家ポール・アイズピリですが、

2016年に亡くなって以来、当館では初めてとなる本格的な展覧会です。

 

 



アイズピリは1919年、パリのなかでも特に画家が多く集ったモンパルナス地区に生まれます。

祖父はスペインとフランスにまたがるバスク地方出身で、父親が古道具屋を営んでいたこともあり、

幼いころから人の手で作られた様々な品や、多様な文化に触れて育ちました。

父親から店舗をアトリエとして受け継いだ彼の作品には、古い玩具や人形、器などがよく描かれています。




パリだけでなく南仏にもアトリエを構え、明るい空や海、港町の様子も多く描いています。

そのほか、アムステルダムやヴェネツィア、そして尾道など、各地を旅して描いた風景画、

マスカレードや道化師などの演劇的な人物像、最晩年に描き続けた花の作品などを展示しています。

 



見どころのひとつが、その画風の変遷です。

初期の作品は重厚な質感とシックな色彩、鋭いタッチで描かれていますが、

年齢を重ねるにつれ、より色鮮やかに、軽やかになっていきます。

南仏の光や家族に囲まれて過ごす時間が、彼の作品に影響していることが伺えます。

 


 

 

本展では当館のコレクションはもちろん、特別に出品いただく初期の作品から最晩年の作品まで、

またアイズピリの創作の背景に触れるような、リトグラフによる書籍や

インタビュー映像などの資料もあわせて、約80点をご紹介します。


絵を描く喜びにあふれた作品たちを、この機会にぜひご覧ください。

 

 

 

開館20周年記念?『ポール・アイズピリ展 アトリエからの夢』

2018年2月18日まで開催中です。


 




 

開館20周年記念? 『海から渡ってきたもの』

更新日:2017年6月13日(火) 【展覧会】


こんにちは。美術館では新しい企画展 開館20周年記念? 『海から渡ってきたもの』 がオープンしています。

開館20周年を記念して、テーマ毎にコレクションをご紹介する展覧会の第二弾です。

様々な切り口で、“海から渡ってきたもの”について取り上げながら、日本近代の油彩画コレクションを中心に展示しています。


 


文明開化を機に、日本人画家たちはヨーロッパを中心とする西洋美術の表現や油彩という技術を取り入れ、積極的に学びました。

折しもヨーロッパにおいても、伝統的な表現にとどまらない印象派や後期印象派、キュビスムやフォービスといった多様な表現が花開いた時代でした。

そんな新しい時代に、あらゆる表現を学び、個性や自由を追求した画家たちが、日本における「洋画」というジャンルを築いてきました。







当時の若い画家たちが読んでいたであろう雑誌や、絵の具の素材などの資料もご紹介しています。


 






後半では尾道を訪れて風景画を描いたフランス人画家たちの作品などを展示しています。

色とりどりの画家たちの作品を通して、港町・尾道の風景を見つめてみてください。





会期中は様々なワークショップも企画しています。

twitter、展覧会のページなどでお知らせしていきますので、どうぞお楽しみに。

 


開館20周年記念? 『海から渡ってきたもの』は、10月1日(日)まで開催しています。

 

  

 

 


 

 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も出来ます。