なかた美術館コレクション『花を描く』がはじまりました
更新日:2021年2月28日(日) 【展覧会】
2/27(土)から、なかた美術館コレクション『花を描く』が始まっています。
当館が誇る花の絵画のコレクションを、一堂にご紹介する展覧会です。
マルク・シャガール、マリー・ローランサン、藤田嗣治など、エコール・ド・パリを中心にしたフランスの画家たちによる作品、
そして梅原龍三郎や鳥海青児、中川一政など、日本の近代の“洋画”を花開かせた画家たちによる作品を展示しています。
それぞれの時代と向き合いながら、画家たちが編み出した色とりどりの表現をお楽しみいただけます。
当館のコレクションを代表する画家ポール・アイズピリにとっても、花はお気に入りの主題のひとつでした。
明るい作風で知られるアイズピリですが、初期作品には重厚な色彩とマチエールが見られます。
年代による画風の変遷も、よくお分かりいただけるのではないかと思います。
人物画や風景画のなかにも花を見つけることができます。
描かれた花の存在が、画家たちが歩き、見て、感じた光を伝えてくれるようです。
また近年コレクションに加わった「植物画」のコレクションもじっくりとご覧いただけます。
水彩による卓越したテクニックで、細部まで繊細に描かれていますので、ぜひ一枚一枚、見比べてみてください。
美術館の庭園では、今年もしだれ梅が見事な満開になっています。
アンズのつぼみも膨らんで、もうすぐ咲きそうですし、これから新緑やツツジの花、美術館前の桜土手など季節の楽しみも巡ってきます。
なかた美術館コレクション『花を描く』は6/6(日)まで開催しています。
無理なくお出かけいただき、楽しんでいただければ幸いです。
ご来館の皆様には、感染防止対策にご協力いただいています。
何卒よろしくお願い申し上げます。
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・発熱や咳など体調不良がある場合は、来館をご遠慮ください。
・ご来館の際はマスクの着用をお願いいたします。
・入館時に手指の消毒と検温にご協力をお願いいたします。
・館内では会話を控え、人との距離を保ってご鑑賞ください。
・やむを得ず入館制限を行う場合がございますので、ご了承ください
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※感染防止対策(換気や屋外での開催、定員の縮小、マスク着用等)を徹底した上で、関連イベントも順次再開しております。
※混雑具合や、ご不明な点など、お気軽にお問い合わせください。
コレクションプラス『絵画のなかの風景』が始まりました
更新日:2020年10月20日(火) 【展覧会】
10/10(土)からコレクションプラス『絵画のなかの風景』が始まっています。
絵画、写真、映像の作品を交えて、さまざまな風景の表現をご紹介する展示です。
19世紀フランスで風景画をジャンルとして確立したカミーユ・コローをはじめ、
パリの町並みを詩情豊かに描いたモーリス・ユトリロ、水辺を描いたアルベール・マルケなど
画家たちにとって風景は、もっとも自己を投影できるモチーフのひとつでした。
今回は尾道のなかでも特に、向島を描いたものや、向島から見て描かれた尾道の風景画を展示しています。
向島は古くは「歌島」と呼ばれており、近代にかけて塩作りなどで栄えました。
尾道の市史編纂室さんからご提供いただいた古写真とともに展示しています。
風景の奥に積み重なった歴史を感じていただければ幸いです。
また尾道在住の現代美術作家である村上友重さんと、安田彰さんにも出品いただいています。
いずれも風景画発祥の地であるオランダにて滞在制作されたものです。
オランダは低地にあり、干拓によって国土を広げ、自ら風景を作り上げてきた国です。
そして緯度も高く、大きく広がる空から降り注ぐ光は、画家や研究者たちを惹きつけてきました。
オランダの光、人と自然の営みによって作られた風景は、今を生きる作家たちの目にどのように映ったのでしょうか。
過ぎ去っていく日々のなかで、私達がいる場所や見ているものについて、ゆっくりと向き合える展示になっているのではないかと思います。
コレクションプラス『絵画のなかの風景』は2021年2月21日(日)まで。
どうぞ無理なく、お出かけいただければ幸いです。
当館では混雑なく、ゆったりとご覧いただける状態が続いています。
ご来館の皆様には感染防止対策にご協力いただいています。
何卒よろしくお願い申し上げます。
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・発熱や咳など体調不良がある場合は、来館をご遠慮ください。
・ご来館の際はマスクの着用をお願いいたします。
・入館時に手指の消毒をお願いいたします。
・館内では会話を控え、人との距離を保ってご鑑賞ください。
・やむを得ず入館制限を行う場合がございますので、ご了承ください
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※感染防止対策(換気や屋外での開催、定員の縮小、マスク着用等)を徹底した上で、関連イベントも順次再開しております。
※混雑具合や、ご不明な点など、お気軽にお問い合わせください。
コレクションプラス『絵画の子どもたち』が始まりました
更新日:2020年6月16日(火) 【展覧会】
6/13(土)からコレクションプラス『絵画の子どもたち』が始まりました。
コレクションを中心に、子どもや家族が描かれた作品を展示しています。
子どもはいつも心を和ませてくれますが、同時に大人を振り回したり、困惑させたりする存在でもあります。
絵画のなかの子どもも、可愛らしい姿のものから、ミステリアスな雰囲気をまとったもの、作家の個性を反映したものなど様々です。
画家にとっても子どもは、大人とはまた違った魅力を持つモデルだったに違いありません。
子どもは、画家・藤田嗣治の主要なモチーフのひとつでもあります。
こちらは藤田が描いた油彩画を元に制作された、版画本〈小さな職人たち〉の展示です。
パリの暮らしを支える様々な職業を、子どもの姿に託して描いています。
この作品に描かれた〈野菜売り〉、〈魚屋〉、〈掃除人〉、〈古着売り(屑屋)〉といった職業は、街の暮らしになくてはならないものです。
今風にいうと“エッセンシャルワーカー”ですね。
〈栗売り〉、〈ポスター貼り〉など、パリならではの職業も見られます。
藤田は自らも、芸術家というより職人でありたいと述べており、この作品には街のリアルな仕事人たちへの共感と敬愛が込められています。
本展では当館の『木曜日の絵画教室』の取り組みもご紹介もしています。
2014年から小学生を対象にして毎週開催しており、スケッチやデッサン、鑑賞や模写、コラージュや絵の具づくりなど様々なプログラムに取り組んできました。
この度は、これまで参加してくださった皆さんに作品を出品いただき、たっぷりと展示しています。
楽しく充実した時間の積み重ねを感じていただけるかと思います。
この他、ポール・アイズピリが家族を描いた作品や、
子どもたちへの美術教育に尽力した画家たちの作品なども展示しています。
コレクションプラス『絵画の子どもたち』は10/4(日)まで。
ぜひ、いろいろな表情の「子ども」たちに会いにお越しください。
新型コロナウイルス感染症の影響で、美術館も一時休館を経て再開しました。
美術館という場が、ただ作品を展示するだけでなく、それを見る人がいて初めて機能する場だという原点を強く感じた期間でした。
幸いにも落ち着いた状況になり、館としてできる対策を徹底し、ご来館の皆様にもご協力をいただき、ゆったりとご覧いただける状態が続いています。
当面の間は、ご来館の皆様にも以下の感染防止対策にご協力をお願いしております。
ご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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・発熱や咳など体調不良がある場合は、来館をご遠慮ください。
・ご来館の際はマスクの着用をお願いいたします。
・入館時に手指の消毒をお願いいたします。
・館内では会話を控え、人との距離を保ってご鑑賞ください。
・やむを得ず入館制限を行う場合がございますので、ご了承ください
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※イベントについては、6/16現在、感染防止対策(換気や屋外での開催、定員の縮小、マスク着用等)を徹底した上で、
順次再開していく予定です。
※混雑具合や、ご不明な点など、お気軽にお問い合わせください。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。