小林和作新聞!
更新日:2010年11月3日(水) 【子どもと美術館】
今年の6月、尾道にある「土堂小学校」4年生のみなさんが、
尾道ゆかりの画家「小林和作」の学習として、美術館へきてくれたのですが・・・(こちらの記事をご覧下さい)
昨日、そのまとめとして作った「小林和作新聞」なるものをいただきました!!
ひとりひとり、ちゃんと記名した記事をまとめてあります!
2クラス分で計8枚、すばらしい力作ぞろいです。
印刷されて、枠がついていたり・・・パソコンを駆使していますよ。
時代を感じますねー。
それぞれの記事に、「好きな言葉」「小林和作の友達」など、見出しがついているのも新聞っぽい!
写真や似顔絵など、随所に工夫が見られます。
高見山とは、尾道の対岸に浮かぶ向島の山です。
授業などで調べたことに加えて、
当館を含めた市内の美術館で、実際に作品を見たこと、話を聞いたことなども、しっかりまとめてくれています。
とても嬉しくなりました。どうもありがとうございました!
明日(11/4)は小林和作の命日です。
今、尾道の本通り商店街や画廊喫茶では、「和作忌街頭展」が開催中です。(11/10まで)
ショーウインドーや店内に、「和作さん」を慕う尾道の作家さんの作品など、たくさんの絵が飾られています。
「絵のまち尾道」に息づいた、あたたかな歴史が感じられる光景です。
なかた美術館でも現在、和作が描いた《バラ》、《秋山》など10点を展示しています。
「子ども学芸員の旅2010 報告」 その7
更新日:2010年9月30日(木) 【子どもと美術館】
「子ども学芸員の旅2010」最後のご報告です。ラストの施設は「平山郁夫美術館」です。
まずは作品を鑑賞して、日本画の絵の具の話などを聞きました。
深いブルーの絵の具「群青色」のもとになる「ラピスラズリ」です。
キレイですねえ。
そして、「なりきり学芸員!美術館バックヤードツアー」!
作品を収める「収蔵庫」を見学しましたよ。
通常は立入禁止! 館内のどこにあるのか非公開!
そんな秘密の場所を「子ども学芸員」たちが、ばっちり探索しました。
保安上、写真の撮影もNGなので、みんなが書いてくれた感想イラストをご紹介します。
作品の劣化を防ぐため、22℃に保たれていること。
壁や床が、木でできていること(調湿、緩衝のため)。可動式の棚に絵が収まっている・・・などなど、
ちょっと難しかったかもしれませんが、「作品を守る」という美術館の意志に、なんとなくでも触れてもらえたでしょうか。
次は「展示」の演習です。学芸員っぽいですねえ。
壁にフックを付け、本物そっくりの複製画を展示しました。
展示にも色々とコツがあります。
絵の中心は、人の目線の高さ(床から135cm〜145cm位)にするのが基本。
また、間隔を均等にするために (「展示壁の長さ」 ー 「絵の幅の合計」) ÷ 間隔の数 を計算して、位置を決めます。
そしてフックの位置を決めるために、ひもの支点と絵の中心の差と、両端からの長さも測って・・・。
ああ、ややこしい数字がいっぱいです・・・
子ども達は「こんなに、いちいち計算してるの?」とびっくり。
でも、いいかげんに展示してしまったら、作品の良さが伝わらないことだってあるかも知れませんよね。
金槌で釘を打ち付け。がんばっています。
静かな美術館の展覧会。
その裏側には、よりよい状態で作品を見てもらうための仕事が、たくさん隠れています。
あくまでも作品が「主役」で、「隠れた仕事」だからこそ意味があるのですが、
こうして体験してもらうことで、子ども達が美術館に親しみを持ったり、興味が深まると良いですね。
そして、子ども達が待ちに待った、サンセットビーチでの水遊び!
さらに旅の「修了式」で、びしっと締めくくられました!
参加してくれた子ども達、あたたく見守ってくださった保護者の皆様。
そして力を貸して下さった多くの方々や、美術館のチームワークに、感謝と拍手を送りたいと思います。
季節はもう秋ですが、今頃「夏休み企画」の報告でした。
ゆっくり更新に、気長にお付き合いいただいて、ありがとうございました。
この「子ども学芸員の旅」企画は今年で3回目。
美術や地域の文化に触れるきっかけとして。 学校の枠を超えた、友達との思い出づくりの場として。
また施設にとっては、自館の魅力を掘り起こし、新たな試みをするチャンスとして、これからも続けていきたいと思っています。
これからも「尾道市美術館ネットワーク」への応援を、どうぞよろしくお願いいたします。
「子ども学芸員の旅 作品展」終了しました!
更新日:2010年9月22日(水) 【子どもと美術館】
9月20日、「子ども学芸員の旅 作品展」が無事終了しました!
作品の搬出・引き取りにも多くの方に足を運んでいただき、マイカップやポストカードなど
自分の作品たちを探して、引き取っていただきました。
切り分けられた「草木染め」もキレイです。
こちらでは、壁に残るピンを一本一本抜く作業を、お母さんと一緒に手伝ってくれています。
そのほかにも、「子ども学芸員」がお手伝いしてくれた場面がいっぱいありました。
美術館の中が、まるで活気溢れる市場のよう。
みんなでやるとあっという間に片付き、9日間の展覧会が賑やかに終了しました。
引き取りに来られなかった方の作品は、「尾道市立美術館」さんでお預かりしております。
何かと不手際もあったかと思いますが、惜しみないご協力をいただいた関係者の皆様に、
心より感謝申し上げます。
どうもありがとうございました!
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。