広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
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ワークショップ「お家を彩る木タイル作り」を開催しました

更新日:2023年5月3日(水) 【nakata Labs  なかたラボ】

先月末に開催したワークショップ、「お家を彩る木タイル作り」の様子をお伝えします!

タイルは日本だけでなく、世界各地で使われている建築素材で、壁や床に並べて装飾します。

 

実は、ポール・アイズピリ の作品「骨董商」にもタイル状の床が描かれています。

 

 

白馬、椅子、傘…、絵の中には様々なモチーフが描かれていて、じっくり見れば見るほど発見がある興味深い作品です。

 

 

タイルは陶器製のものが一般的ですが、現代ではプラスチック製や絨毯製のものもあります。

今回は薄い木の板を使って木タイルを作りました。

描画材はアクリル絵具と染色用のスタンプ。

 

 

筆を使って描いたり、

 

 

 

スタンプの形を組み合わせて模様を施しました。

 

 

 

綿棒を使うと、小さい点々を描くことができます。

短くて軽いので、小さなお子様にもおすすめです。

 

 

 

 

 

タイルのデザインには、ヨーロッパのテキスタイルの図版を参考にしました。

どれも植物の形を生かしたデザインで、見惚れるものばかり…

 

 

 

 

小さなキャンバスに絵を描くように、参加者の皆さんは次々とタイルに描いていました。 

一つを眺めても良いし、いくつも並べると賑やかで楽しい印象です。

 

 

 

細い筆を使って丁寧に仕上げていますね。

椿の花をモチーフに、赤と白の対照的な色味が目を引くデザインです。

 

 

 

それでは出来上がったタイルをご紹介します!

 

クローバー、桜など、植物をテーマにしたタイル。

似た色味なので統一感がありますね。

 

 

 

 

伸び伸びとした筆致で描かれたタイル。

それぞれに様々な色や形が隠れていて、楽しんで描いた様子が伝わってきます。

とても軽やかで、なんだか音楽が聞こえてきそうです。

 

 

 

 

 

 

こちらのタイルはひとつひとつに物語があるようで、想像を掻き立てます。

 

 

 

 

 

花やツルなど、植物は装飾模様によく使われるモチーフですが、

今回作ってくれたタイルにも花の模様がたくさん見られました。

花の全体像を描くか、はたまた花びらなどの一部分を描くかで印象が変わります。

花を簡略化して、シンメトリーのデザインを描いた方も。

 

 

  

 

 

 
 
 
出来上がったタイルはどれも丁寧に描かれていて、

まるで小さな絵画を鑑賞しているような気分になりました!

 
 

 

 

参加者の皆さん、ありがとうございました!

 

 

 

ワークショップ『パリの額縁職人』を開催しました

更新日:2023年4月12日(水) 【nakata Labs  なかたラボ】


先日のワークショップ『パリの額縁職人』の様子をご紹介します。

当初は工芸も学んでいた画家ポール・アイズピリにちなんで、額縁づくりを行いました。


まずは美術館のなかで、作品がどんな額縁に入っているか観察していきます。


 

 

作品はもちろん様々ですが、額縁も様々なものがあります。

とても分厚いもの、薄いもの、シンプルなもの、入り組んだ彫刻があるもの、手書きで模様が描かれたものまで、作品を保護し、引き立て、目立たせる、様々な機能を持っています。

 

 

この日は天気もよかったので、外にテーブルを出して作業をしました。


   

本来の額縁づくりでは木を彫ったり、型取りした石膏で装飾しますが、今回は土台となる額縁に木片や貝殻を貼り付けて装飾していきます。


木片の形はシンプルな三角や長方形だけ。どんな模様が作れるかは並べ方次第です。



 

こちらの貝殻は併設のレストランからもらった鮑貝です。

よく洗って、砕いて、尖ったところには少しヤスリがけをしました。

天然の光沢とランダムに割れた形が、なんとも魅力的です。


 

 

鮑貝には東洋の螺鈿(らでん)に使うものというイメージがありますが、貝を用いた装飾は世界各地に見られます。

パーツをそれぞれのリズムで並べると、楽しい模様ができていきます。




裏の留め金をつけるため、インパクトドライバーにも挑戦しました。

気をつけて使えば、簡単にネジをつけることができますね。

 

 


当初は木片をつけたあとで、全体を塗装してアンティーク風に仕上げる予定でしたが、

みなさん素材そのものの色を生かした素敵な模様をつくっていたので、無塗装で仕上げることにします。



時間が余った方は、額縁に入れる絵を描いたり、庭で拾った花を押し花にしたりしました。

 


 

ちょっとした作品も、額縁に入れることでより作品らしく見えるから不思議です。

何を入れるか考えるのも楽しいですね。

ぜひご自宅でも、いろんなものを試しながら、飾っていただけたら嬉しいです。

 

 

 

ご参加の皆様ありがとうございました。

みなさんも、ぜひ絵画を鑑賞する際は、額縁にも注目してみてくださいね。 

 

 

 

 

 
 

ワークショップ「尾道水道を渡る渡る船」を開催しました

更新日:2022年11月25日(金) 【nakata Labs  なかたラボ】

こんにちは!

先日開催したワークショップ「尾道水道を渡る船」の様子をお伝えします。

 

尾道は古くから造船業が盛んな街で、本州側の中心市街地と対岸の向島の間にある「尾道水道」には修理を待つ船やタグボートが行き交っています。造船所では大きなタンカーも見ることができます。

また尾道水道には住民が通勤や通学のために使う「渡船」も行き交っていて、尾道では暮らしのすぐ側に船があり、とても馴染み深い乗り物なのです。

 

展示している尾道の風景画の中にも、船がたくさん描かれています。

 

 

 

今回のワークショップでは、身近にある船や憧れの船、空想の船を作ってもらいました。

 

 

 

 

船の土台となるのは断熱材。あらかじめ船の甲板の形にカットしています。

軽くて加工も簡単な、便利な素材です。

 

 

 

 

針金やストローを刺したり、テープを巻いたりして装飾していきます。

 

 

 

 

例えば、こんな風にプスプスっとストローを差し込んで

 

 

 

 

屋根をつけると、日除けつきの釣り船になりました!

 

 

 

 

こちらは消防艇。たくさん放水できるように赤いストローがたくさん付いています。

 

 

 

 

断熱材を積み木のように重ねて、豪華客船のイメージ。

たくさんの人が乗れそうですね。

 

 

 

こんな工夫も。

小さな木片に人やカーテンが描かれています。

 

 

船に貼り付けると窓になりました!

人が船から外を覗いているようです。

カラフルなシールでタイヤを表現して、可愛らしい船になりそうです。

 

 

 

船が出来上がったら、水上を走らせてみました。

実は船の下には手廻しのスクリューを取り付けています。

 

 

スクリューを回して、そおーっと水に浮かべます。

 

 

 

「東京消防庁」のカイトもついてかっこいい!

 

 

素敵な配色の船。

こんな船があったらぜひ乗ってみたいです!

 

 

円窓が印象的な船。どんなところも走れそうです。

 

 

忠実に再現された豪華客船。

屋上にはテニスコートやプール、救命ボートも付いています。

 

 

海の上でのんびりと暮らせそうな船です。

 

 

出来上がった船はどれもこだわりの詰まった楽しい船になりました。

参加者の皆さん、ありがとうございました! 

 

 

 

 

 

 

 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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