広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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nakata Labs「青い服」

更新日:2013年12月14日(土) 【nakata Labs  なかたラボ】

nakata Labs 「青い服」を開催しました!

昨年、好評をいただいた 「服、見る、着る」 第2弾です。

ファッションアイテムを持ち寄っていただき、それをプロのコーディネートで
シェアしながら身につけていただく、という企画です。


今回は、佐野ぬいさんの作品のテーマカラーである「青」のアイテムでやってみました!

青と言っても、紺やデニム、ターコイズや淡いブルー、柄物までOKです。


 

前回に引き続きスタイリストとしてお招きしたのは、TOMORROWLAND福山店の前原さん!

 


持ち寄っていただいたものから、ぶっつけ本番で組み合わせ。

みるみるうちに、スタイリングが出来上がっていきます。

この鮮やかさはまさに神業!!!ほれぼれします。



チェック?ストライプ?

ボトムスが茶なら差し色は?

青、赤、ときたら靴は・・・?

限られたアイテムの中で、くるくるとコーディネートが変化していきます。



トップスをインにするか、袖はどうするか・・・

こまかなところまで、ちょっとした気配りで、ぐっと素敵になります。


 

前原さんによると「青」は、実は洋服の中の「基本の色」と言えるのだそうです。

黒よりも、もっと似合う人が多くて、何色にも組み合わせられる。

同系色で「紺、青、水色」と組み合わせても素敵だし、

対称的な「赤」や、反対色である「黄」との相性も良し。

言われてみると、確かに!と納得です。

佐野さんの作品の中でも、青と、それ以外の赤・黄・ピンクなどの色が響き合っていますね。

 

 


私も、色鮮やかな作品から、そのまま溶け出したようなコーディネートをしていただきました!



新しい装いのまま、作品を見ていきます。



鮮やかな色彩と、クリアなフォルムを平面的に構成した佐野さんの作品。

身につけるお洋服を選ぶように、肩の力を抜いて楽しんでいただけたでしょうか。



洋服には、着る人を明るく、楽しくさせてくれるパワーがあると実感した、とても楽しい時間でした◎

皆様どうもありがとうございました!

 

 

nakata Labs 背景担当養成学校!

更新日:2013年10月14日(月) 【nakata Labs  なかたラボ】

いよいよコレクションプラス「Paysages 風景画」展は、本日終了となりました。

会期中、イベントなどにも、多くの方にご来館いただきました。本当にどうもありがとうございました。


そして展覧会に関連して、10/12[土]に開催したnakata Labs 「背景担当養成学校」の様子をご紹介いたします。

漫画の“背景”に注目して、好きなページを模写してみよう!!というワークショップです。



今回の講師は、漫画家つるけんたろう先生です。

尾道への移住体験漫画「空き屋もらって尾道、田舎暮らし」のほか、愛嬌たっぷりのイラストのお仕事もされています。



今回は参加者それぞれに、好きな漫画を持参してもらって、

その中から、背景も含めてお気に入りのページを選んで、先生のアドバイスのもとで描いていきました。

前日まで漫画を選ぶのに読み過ぎて寝不足・・・というのは私だけじゃないはずです。


さてさて、まずは原稿用紙に下描きから!

よーく見ながら、丁寧に。

ここで印象が決まるので、しょっぱなから、みなさんMAX集中です。


 

漫画は、実際に「印刷された単行本で美しく見せる」という複製芸術なので、

原稿ではその120%の大きさで描くのだとか

縮小すれば、より細かく見えますもんね。


なので、拡大コピーを並べて描いています。

ちなみに絵に自信があるほど、大きい単行本を出す傾向にあるそうですよ。


こちらの方は、パースだらけの神社・・・このページを選ぶなんて!

見るだけでくらくらします。


 

時間が飛ぶように過ぎていきます。

 


この辺りで、だいたいの人がお昼ご飯。

中にはお昼抜きで、ずっと描かれていた方も!

まるで締切前の漫画家!?

 


下書きが完成したら、いよいよ墨汁を使っていきます。

まず、一定の太さで線を描くことができる烏口(カラスぐち)を使って、コマの枠線を引きます。



続いて、つけペンで下書きをなぞっていきます。

力加減が難しいのですが、みなさんどんどんコツをつかんでいってます!

 


この方の集中&仕事量たるや!ひええ

 

 


よくよく観察して描いていると、ペン一本でも、線や点の工夫によって、様々な表現がされていることがわかります。



そして今回のように、“背景”に注目しながら漫画を見るのも、とても新鮮でした。

もともと漫画は、キャラクターも背景も一体で、不可分な表現だとは思いますが、

漫画における“背景”ってなんだろう?と考えてみるのは楽しいです。


 

単純に、キャラクターの後ろや手前の描かれたものでも、

街並みや室内など、客観的な状況の描写のこともあれば、

点描やスピード線など、漫画的な記号の表現もあり。



黒いベタや、何にも描かれていない白いコマが、なによりも語ることがあったり、

ファンタジックな作品だと、キャラクターがすーっと背景にとけ込んでいくシーンがあったり・・・。

あるいは、回想や想像、なにかの象徴として、背景にキャラクターが描かれることもありますよね。

本当に幅広いです!


果てしない線画が終わったら、黒い部分を塗って(ベタ)、

シート状に模様が印刷されたスクリーントーンを貼って、

コピーした台詞を貼れば・・・


 

本物とみまごう完成度!!すごいです!!



こちらはなんと、幼稚園に通うお子さんの力作!!

対象をこれほど観察して、似せて描けるなんて・・・しかも付けペンで!

しっぽのしましまが可愛いです。


 

ちなみに一番早く仕上がったのはこちらの方!

リボンと縁取り模様で描かれた枠線、雪の結晶・・・と、

少女漫画ならではの要素がおもしろいですね!

 


こちらの方は、「熱血な漫画家が、漫画を描く漫画」を模写しています。

しかも、宇宙的技術という台詞・・・メタなセレクトです!



朝10時から、たっぷり夕方5時30分まで、これまでで一番長丁場のワークショップ。

終了時には半分くらいの方が、完成していました!

惜しくも、仕上がらなかった方(私も含め)は、残りは宿題ということに・・・。


描いてみてよーく分かりましたが、本当に楽しいけれど、大変!です。

漫画家さんは、これを何枚も何枚も、、、。

しかも、今回はあくまで、見ながら写したのであって、

本来はまったく白紙の状態から、ストーリー、台詞、キャラクター、構図、ページ数・・・などなど

さまざまな要素を考え、1から組み立てていくんですよね。いやーすごい!

偉大な、途方のない仕事だなあと、だからこそ多くの人を惹きつけるのだろうなあと感じました。


 

静かに、熱く燃えたワークショップでした!

ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました!

 

 

 

Kids Gallery Talk!

更新日:2013年10月5日(土) 【nakata Labs  なかたラボ】

今日は「Kids gallery Talk」キッズ・ギャラリー・トークを開催しました。

前回は「大雨洪水警報」で延期したあと、今日も再びの雨。

クリス先生が自分は雨男かも!?とのこと。(笑)


少人数での開催となりましたが、リラックスした雰囲気で、元気いっぱい!



まずは Red、Blue、White といった色の名前、

そして Tree、Mountain、Cloud、Boat、House など、

「Paysages風景画」の展示作品によく登場する物の名前を、ジェスチュアしながら練習。

そして作品を一緒に見て、そこから見つけた色や物を言葉にしていきます。


これはCloudのジェスチュア!ふわふわ〜です。



木や家が、いくつあるか英語で数えてみたりしました。

やっぱり、Tree と House、 Cloud、 Water はすごく多かったです。

色は様々でした。Green、 Blue、 Brown、 White、 Orange、 Yellow・・・

 


そして作品を見ながら、初めて出てくる言葉もいろいろ。

Animal と Cow は コローの《雌牛のいる風景》、

Sea は奥山民枝の《大気》

Rainbow は 中根寛の《尾道黎明》を見て、見つけた言葉です。


最後は、今日たくさん勉強した言葉を思い出しながら、自分の風景画を描きました。




みんな最後までとても集中してました!すごい!

クリス先生からみんなへ、アメリカの秋の定番お菓子「キャンディーコーン」をもらってバイバイしました。

甘い〜



久しぶりのキッズ・ギャラリー・トーク、楽しい時間をありがとうございました。

See you!

 

 

 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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