
更新日:2018年6月23日(土) 【nakata Labs なかたラボ】
尾道も雨が降り続き、梅雨らしくなりました。
先日開催したワークショップ「初夏の色紙つくり」の様子をお届けいたします。
まずは、画用紙にまんべんなく絵具を塗ります。
絵具を2色にしたり
あらかじめ違う色を塗っておくというアイデアも。
こうすることで、あとで絵具をひっかいたときに、紙そのものの色ではなく一層目に塗った色が顔をだします。
次に、絵具を削って模様を描きます。
様々な道具を使いました。
これはケーキのデコレーションに使うヘラ。
しましま模様を引くことが出来ます。
なんだか違うなあ、とおもっても
もう一度筆で塗りつぶしてやり直すことが出来ます。
しばらくやり取りして、勢いよく「これでおしまい!」という感覚を楽しみます。
完成したらドライヤーで乾かして…
最終的にこのようなパネルに仕立てました。
黄色と、引っ掻いたことで現れたピンク色の質感の対比が面白いです。
パッと目を引くレモン色。
海?船?
想像力をかきたてます。
ピンクのぐねぐねの線が軽やかです。
柄の一部分を切り取ると印象が変わります。
線を重ねて描かれたシンプルな作品ですが
風景のようにも見えます。
このほかにも、たくさんの色紙を作りました。
梅雨の合間、絵具をのびのび使って楽しい時間となりました。
参加者の皆さん、ありがとうございました!
更新日:2018年5月16日(水) 【nakata Labs なかたラボ】
先日開催した「春のガーデントーク」の模様をお伝えいたします。
美術館に併設している庭の植物について学ぶ企画です。
今回も植物学者の浜田展也先生にお越し頂きました。
高校の先生もされている浜田先生。
分かり易く楽しいお話です。
当日は快晴で少し汗ばむくらいでしたが
庭は木漏れ日が降り注いでいて、とても気持ちがよかったです。
庭を散策しながら、いつも当たり前に目にしている植物や、足元の見落としがちな植物を
丁寧に解説してくださいました。
この時期、庭を彩っているのがツツジ。
このように、同じ木にピンクと白の花が咲いているツツジもあります。
これはキメラという状態で、
ひとつの植物体の中に、ピンクの花を作る遺伝子と白い花を作る遺伝子が混同しているためだそうです。
こちらはオガタマノキ。
クリーム色の花びらに赤紫のグラデーションが美しいです。
花びらが肉厚でモクレンみたいだなとおもっていたら、同じ種類の植物なのだそう。
モクレン科の植物にはめしべがたくさんあり、これは被子植物の原始的な形態だと教えて下さいました。
山にも登りました。
竹林を抜けていきます。
これはモウソウチク。
見分け方は節の本数。
モウソウチクは1本、ハチクは2本あるそうです。
山をぐるりと一周するあいだに、様々な植物がありました。
いつも目にするけど名前を知らなかった植物のことや、
一見同じような植物の、小さな違いなど、
たくさん教えていただきました。
参加者の方も皆さん植物にお詳しく、
熱心にメモをとっておられました。
たくさんの方にご参加いただき、質問の飛び交う賑やかな会になりました。
参加者の皆さん、浜田先生、ありがとうございました!
更新日:2018年4月21日(土) 【nakata Labs なかたラボ】
4月に入ってから、美術館の庭は日々移ろいでいます。
シャクナゲ、利休梅、キリシマ、ラベンダー・・・
新緑もぐんぐん伸びて、色彩豊かな風景は眺めていて飽きません。
先日の日曜日、
親子ワークショップ「絵と庭の旅」を開催しました。
天気予報は雨だったので心配でしたが、当日は快晴。
みんなで庭に飛び出して、いろんな植物の質感を確かめたり、香りをかいだりしました。
庭にはたくさんの「すべすべ」や「ふわふわ」、「ざらざら」が隠れていました。
地図を見ながら散策して、質感のオノマトペを書いたシールを貼ります。
ツツジの花びらは、どんな手ざわりがするでしょうか?
面白い花のかたちをしたアセビ。
ほんのり甘い香りがしました。
裏山にも登りました。
急な階段の険しい道でしたが、子どもたちも頑張って頂上にたどり着きました。
山には野草がたくさん。
カラスノエンドウやキュウリ草など、いつもは何気なく眺めている小さな草ですが、
よくみるとかわいらしい花を付けています。
庭の花や野草を使って花束を作りました。
どんな風にしようかなと、想像をふくらましながら花束を作ると
普段は目に留めなかった植物も気になります。
バランスを考えながら花束にしていきました。
最後はお花屋さんのように紙で包んで完成!
香りをかいで、手で触って確かめて。
そうすると、美術館に飾っている花の絵からもいい香りがしてきそうです。
参加者のみなさん、ありがとうございました!