
更新日:2018年3月13日(火) 【nakata Labs なかたラボ】
3月もまだまだ寒い日が続いていますが、風に運ばれてくる花の香りが春を彷彿とさせます。
先日開催したワークショップ「小さな刺繍、小さなかばん」の様子をお伝えいたします。
今回のワークショップでは、春のお出かけにもぴったりのポーチを作りました。
大判の布を折りたたんで作る、封筒型のポーチです。
今回は展覧会にちなんで、植物の刺繍を施しました。
まずは刺繍の図案を考えます。
今回は植物の写真を参考にしました。
花びらや葉は、想像よりも複雑な形をしています。
茎や枝も、不思議なリズムでしなやかな曲線を描いています。
図鑑をめくって、気にいった植物の形を探します。
写真が決まったら、トレーシングペーパーで輪郭を写し描きします。
それらをポーチにレイアウトして、チャコペーパーを使って布に転写します。
布にほんのりと線が写りました。
そして刺繍を施していきます。
上の写真のバラは、刺繍にするとこんな風になりました。
ひと針ひと針丁寧に縫われています。
今回はこんな風に、シンプルなランニングステッチで刺繍をしてもらいました。
ちいさなお子さんも、スイスイ手慣れた手つきで刺繍をしていました。
みなさん集中されていて、会場はとっても静か。
あっというまに時間が立ちます。
本当にあっという間だったので、タイムオーバーになってしまい完成にはいたりませんでしたが、
みなさんそれぞれのこだわりを持って、素敵な刺繍を施されていました。
鉛筆で書くよりも不便なためでしょうか、
刺繍糸で描く線は、植物の茎や枝の動きに似ているような気がします。
ひと針ひと針丁寧に施された糸の線は、ハッと目を引く美しさがありました。
参加者の皆さん、ありがとうございました!
旅先やピクニックで、完成したポーチを使って頂けたらとおもいます。
更新日:2018年2月4日(日) 【nakata Labs なかたラボ】
2018年もスタートして1か月、
あっという間に立春です。
とはいえ、日本各地で大寒波。。。
普段はあまり雪の降らない尾道も、雪が舞う日が多いような気がします。
それでも美術館の庭の梅の木は、少しずつ膨らみ始めています。
先日開催しました、レクチャー「フランスの食卓」の様子をお届けいたします。
なかた美術館には、本格的なフランス料理が楽しめるレストラン「ロセアン」が併設されています。
私も厨房を覗く機会があるのですが、
毎朝ピリッとした空気の中で魚や野菜が下処理され、
その様子を現したような、飾りすぎない丁寧な料理が提供されています。
そしてロセアンにはワインの知識豊富なソムリエがいます。
美味しいお酒をを飲みながら 、
ワインやアイズピリの故郷であるフランスについて楽しく学べたらと思い開催しました。
まずは「食卓」をキーワードに、作品を鑑賞しました。
大家族だったアイズピリ。
きっと大きな食卓を囲んで楽しく食事をしていたことでしょう。
当日はたくさんの方にご参加いただき、レストランでも大きな大きなテーブルを囲みました。
目の前には、たくさんのワイングラスと特製オードブル。
生ハム、ローストビーフ、帆立のタルタル、ウサギの燻製・・・
どれもワインによく合いそうです。
ワインはアイズピリの祖父の故郷であるバスク地方の白ワイン「チャコリ」と
フランス各地のワインを6種類セレクトしてもらいました。
そして、今回の講師の高原さん。
ロセアンでは、いつも気さくな接客で、ワインの提案をされています。
現場で働くソムリエならではの、いろんな話をして下さいました。
目の前のグラスに少しずつワインが注がれ、
ブドウ品種の違いや、産地の違いをテイスティングしました。
嗅覚を研ぎ澄ませ香りを探る姿は、さながら研究者の様です。
香りを嗅いで、グラスを回して、また嗅いで・・・
どんな香りや味だったのかを、食材や植物などに例えてメモしました。
ライム、ヨーグルト、黒蜜・・・
同じワインでも、三者三様のいろいろな表現がありました。
嗜好は勿論、香りや味の感じ方は人それぞれです。
正解不正解ではなく、テイスティングしながら感じたことをお互いに伝えあうことは
作品鑑賞と通じるものがあります。
参加者の中には日常的にワインをたしなまれている方も多く、
参加者の方からの鋭い質問もあり、より内容の濃いレクチャ―になりました。
みなさん、この日は合計でハーフボトル分のワインを飲まれました!
お昼から飲むしあわせ。。
後半にはお酒の力も相まって、賑やかで楽しい会になりました。
この日の体験や知識が、楽しい食卓のためのエッセンスになればうれしいです。
参加者の皆さん、高原さん、ありがとうございました!
更新日:2017年12月20日(水) 【nakata Labs なかたラボ】
今年は例年よりも早く冬がやってきたように思います。
そんな厳しい寒さの日曜日、見てさわって、気持ちも暖かくなれるようなオーナメントをつくりました。
ワークショップ「あたたかなオーナメント」です。
これまで何度か開催している羊毛フェルトを使ったワークショップです。
今回は形を球体に限定して作りました。
まずはデザイン画を描いてイメージを膨らませます。
ツリーの形やハート、しましま模様。
アイデアがたくさん浮かんでいるようです。
そして、ふわふわした羊毛を丸い発泡スチロールに巻き付けて、専用の針を使ってチクチク刺します。
そうすると、羊毛同士がだんだん絡まってフェルト状になります。
土台が出来たら、いろんな色の羊毛を使って、模様を施します 。
水玉や…
顔!!
羊毛だけでなく、ビーズやリボン、毛糸も用意しました。
これらを使って飾りつけもしました。
ビーズは糸で縫い付けて、リボンや毛糸は羊毛フェルトの針でチクチクしていくと自然にくっついていきます。
こんな風に刺繍糸でステッチを入れてもかわいらしいです。
小さな手でがんばっていました。
チクチク、チクチク…
みなさん黙々と製作されていました。
では、出来上がった作品をいくつかご紹介します。
まず、こちらの作品は、細かな細工がたくさん施してあります。
左側はピンクとベージュ、右側は青とカラシ色を、
2色の羊毛を混ぜてマーブル模様のフェルトをつくっています。
裏側には星とイニシャルが。
キラキラした素材が入ると華やかになりますね。
こちらはリースの形が施されています。
フェルトと毛糸の使い方を工夫されています。
色違いを3つ作ってくださいました。
フェルト、ビーズ、リボンの絶妙な色合わせにセンスが光っていますね。
力作ぞろいでした。
クリスマスツリーに飾り付けても良し、
壁や窓際につるしたり、ドアノブにひっかけてもかわいいですね。
お部屋にあたたかな彩りを添えてもらえたらうれしいです。
参加者のみなさん、ありがとうございました!