
更新日:2016年6月14日(火) 【nakata Labs なかたラボ】
新しい大人向けの講座をはじめました。
【絵本をたのしむ ちいさな集まり】
“オリジナルなお話に、オリジナルな絵を添えた、オリジナルな絵本の制作に挑戦する小さな集まりです
あるいは絵本を巡っておしゃべりしたり、仲間をつくったり、息抜きの時間にしたり
のんびり絵を描きたい、絵を学びたいという方も歓迎いたします
用途にあわせてどうぞご自由に、ご活用ください”
コーディネーターのはいじまさんは画家、造形作家、絵本作家としてご活躍中。
2013年の作品『きこえる?』は、シンプルな形と言葉だけで、世界が広がるような絵本です。
尾道でみつけられた色やかたちも登場しているそう。
8月までの三ヶ月間、6/18(土)、6/25(土)、7/2(土)…と毎週土曜日に開講します。
午前の回=9:30〜12:00、午後の回=13:00〜15:30
各回ともに月/¥8,000(1回参加¥2,000)
小学校高学年から大人の方に合わせた内容ですが、小さなお子様連れでもご参加いただけます。
はいじまさんがつくる絵本の世界そのままに、のびやかに開催しています。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
開催中の展覧会『海景 umi kei』関連のワークショップも開催いたします。
親子ワークショップ「いろいろな傘」
6月19日(日)14:00〜16:00
定員:親子ペア10組
ペア参加費:1,500円 (子ども一人追加につき500円)
対象:3才以上の子どもと保護者のペア
実際に使える傘を、ペイントやコラージュで思い思いに彩ってみませんか。
雨の日が楽しみになるような傘をつくりましょう。
大人の方だけのご参加も大歓迎です。
いずれもお気軽にお問い合わせください。
更新日:2016年5月28日(土) 【nakata Labs なかたラボ】
こんにちは!
先日の5月14日、読書会【菊池寛 『無名作家の日記を読む』】を開催しました。
講師に、尾道市立大学芸術文化学部日本文学科准教授の原卓史先生をお招きして、読書会ワークショップです。
芥川賞や直木賞の創設者であり、画家・藤田嗣治ともゆかりがあった菊池寛。
その著作のなかから、短編小説『無名作家の日記』を取り上げました。
事前に読んでいただいて、当日は感想を共有しつつ、色々なお話をしていきます。
『無名作家の日記』にはタイトルのとおり、作家を目指す青年の内面が、日記形式でつづられています。
仲間たちが成功していくなか、取り残される焦り、羨望、嫉妬、迷いなど・・・
主人公の苦悩の描写が生々しく、参加された学生さんや、作家活動をされている方を中心に、
「あるある!」と強く共感していらっしゃったようです。
そのほか「谷崎潤一郎」→「川崎純一郎」 や、「鼻」→「顔」 など、
作中の登場人物や作品の多くが、実在の作家や作品をモデルにしており、その元ネタを教えていただいたり、
私小説がブームになる前、ちょうどさきがけ位の時期だったことなど、
実際の人間関係や時代背景を知ると、見かたが広がりますね。
作者の菊池寛は、結果的に無名作家ではなくなるわけですが、
なんと、この作品が『中央公論』への初掲載=実質の文壇デビュー作だったとのこと!
文字通り“無名作家”としてデビューとは、なんとも壮大な賭けですよね。
将棋や麻雀などが好きだったそうで、根っからの勝負師だったのでしょうか。
かっこいいなあと、みなさん感心しきりでした。
その反面、このときの『中央公論』を読んで、
嫉妬しながら、「これ、俺の話じゃん!」と共感し、苦悩した、数多の“無名作家”たちを思うと切なくもあり・・・
その後の菊池は『文藝春秋』を創刊し、文学賞を制定するなどして、多くの作家を育てていったことを知ると、
いっそうこの作品につづられた苦悩が切実に感じられます。
創作に限らず、一度でも嫉妬に駆られたことがある方には、グサっとくると思いますし、
逆に、みんな同じことを考えているんだなあと、ちょっと安心するかもしれません。
ネタバレは控えさせていただきますが、ラストのくだりがまたすごいので・・・!
機会があればぜひ読んでいただきたいです。
読書というと、本来はひとりでとことん楽しめるものですが、
今回はみなさんと感想や知識を共有することで、読み方がふくらんだり、作品が何倍にも楽しめました!
また今後もこうした機会をつくっていきたいですね。
ご参加いただいた皆様、講師の原先生、どうもありがとうございました!
更新日:2016年5月3日(火) 【nakata Labs なかたラボ】
先日、ワークショップ「春のコラージュパネル」を開催しました。
北欧には「ファブリックパネル」というものがあって、パネルに色鮮やかな模様の布を張ってインテリアとして楽しみます。曇りの多い北欧では、こうやってインテリアで色を楽しんでいるようです。
今回のコラージュパネルはいろいろなチラシやポスターをパッチワークのようにつぎはぎして作りました。
さまざまなチラシから気になるものを手にとって…
ある参加者の方は、チラシをリボンのように細長く切られています。
正方形の枠を使っていろんなチラシから気に入った部分を探して、切り取っていらっしゃる方もいます。
どのような作品になるのでしょう。。。
細長く切られたチラシは、このように渦巻き状のデザインになりました!
同じリボン状でも、チラシによって表情が違いますね。
そうして完成したものがこちらになります!
華やかなピンク色の中に、目の覚めるような青色がアクセントになっています。
丁寧に、計画的に作られたのが伝わったきます。
こちらは正方形に切り抜いたチラシを使って。
さまざまな写真が使われていますが、工芸品や浮世絵など、どれも日本のものばかりです。
そのため、いろんな要素があってもスッキリまとまって見えます。
金色の縁取りもかっこいいですね。
横側も工夫されています。
どの角度から見ても楽しめますね。
少人数だったのでワイワイお話をしながら手を動かしたり、アイデアを出し合ったりして
あっという間に時間がたっていました!
これもワークショップの醍醐味です。
参加者のみなさん、ありがとうございました!