
更新日:2015年4月7日(火) 【nakata Labs なかたラボ】
尾道の桜は瞬く間にひらひらと散ってしまいました。それでも薄ピンク色の絨毯は、まだまだ私たちを
楽しませてくれています。
そんな桜が一番華やかに咲いていた週末、
講師に立花テキスタイル研究所さんをお招きして、ワークショップ「手紡ぎの糸でコースターをつ
くろう」を開催しました。
今回はフレーム織り機を使っての織物、この織き機もオリジナルで作られたものだそうで、子どもから大
人まで使いやすいように出来ています。
素材となる糸は、色、太さ、質感もさまざま。綿とウールの違い、手紡ぎと機械紡ぎの違いでこんなにも
表情が変わってくるのですね。色はどれも天然の色で、深みのある物ばかり。
どの糸を使おうか迷ってしまいます!
まず、土台となる縦糸を張っていきます。
糸と穴の場所を間違えないように、慎重に…。
みんな真剣!!
縦糸を張ったら今度は横糸の準備です。
好きな糸を選んで「板ひ」に巻いていきます。1種類の糸のみでも、下の写真のように2,3種類を合わせて巻いても良し。どんな表情になるのでしょう。
ぐるぐるぐる…。
糸を巻いたらいよいよ織っていきます!
板ひを縦糸の間に通して、
手前にトントン。
通して、トントン。通して、トントン。この作業を繰り返していきます。
なんて地道な作業…
私も体験させてもらったのですが、細い糸一本のみで織っていったので本当に根気が必要でした。
しかしじわじわ織り上がってくる布を見ると、愛らしさを感じて頑張れるのです!。
1本の糸の時とは違う表情になるので、それがおもしろくてどんどん織り続けられます。
参加者の皆さん、それぞれにアイデアを出して思いおもいに作っておられました。
彼女は白、ピンク、黄色の春らしい3色を使って。
配色のバランスが絶妙です!
こんな風にボーダーを作っていったり。
太いウールの糸を編みこむと、もこもこと面白い質感になります。
この作品は三種類の糸を合わせて作ってあります。
織り上がるまでどんな模様になるか想像出来ない楽しさがあります。
どうやら、出来上がったコースターと作者本人にある共通点が現れるらしく…。
それは何かというと、コースターの色合いと着ている洋服の色合いが似てくるそうです!
下のコースター、今回私が作った物なのですが、確かにライトグレーのカーディガンを着ておりまし
た…!生まれもった色彩感覚が働くのかもしれません。
そしてもうひとつ、ふしぎな発見がありました。
今回は2枚コースターを作ったのですが、意識していなくても、違う色や素材の糸を使ったとしても
「ペア」の物のように見えてしまうのです。
力加減やその人の「くせ」で自然に表れる表情があるのかもしれませんね。
最後はほどけないように縦糸を結んで完成です!!
素敵なコースターがたくさん出来ました!家でのお茶の時間のお供に使って下さいね。
(私は愛着がわいてしまい、しばらくは眺めて過ごしてしまいそうです…)
立花テキスタイルの皆さん、参加者の皆さんありがとうございました!
更新日:2015年4月1日(水) 【nakata Labs なかたラボ】
春が来て、いろんなものが新しい季節になりましたね。
さて、4月以降のnakata Labs なかたラボ のお知らせです。
4月4日(土)
13:00〜16:00「手紡ぎの糸でコースターをつくろう」
参加費:2,800円 (材料費込み) コースターは2枚織ることができます。
小さな織り機を使って、コースターを織ります。
色や風合いを楽しみながら、一本の糸から布になるまでを体験できます。
先日わたしも初めて挑戦したのですが、単純ながら、しっかり布になってびっくりしました!
模様を考えるのも楽しいです。
講師には「立花テキスタイル研究所」さんを迎えます。
「立花テキスタイル研究所」は尾道・向島を拠点に、地域と素材を大切にした帆布製品や染料の企画・開発などを行っています。
その活動は多岐にわたり、綿花の栽培や、アートスクール、南米ペルーへの研究ツアーなどなど…!
詳しくはぜひホームページでご覧ください。 → http://tachitex.com/
植物について、織りや染めについて・・・色々なお話も聴けると思います。
どうぞ楽しみに。
4月19日(日)、5月9日(土)
それぞれ14:00〜15:30
「ガーデンスケッチ」
参加費:1,500円 (展覧会チケット込み)
美術館の裏の庭園では、色々な植物が育っています。
好きな画材で、お好きな植物を、気ままにスケッチしてみませんか。
どちらか1回だけ参加するもよし、2回とも参加して季節の違いを楽しむもよし。
ツツジ、モクレン、クロガネモチ、カエデ、ツバキ、カイドウ、ウメ、アンズ…
そのほか様々な花、草や苔、シダにいたるまで…。
裏庭の植物の豊富さは、専門家からも折り紙つきです。
絵を描くのが好きな方、どうぞお気軽にお集まりください。
本年度もなかた美術館の「nakata Labs なかたラボ」をどうぞよろしくお願いいたします。
更新日:2015年3月21日(土) 【nakata Labs なかたラボ】
暖かい日が続き、美術館横の桜並木の桜も、つぼみが少しずつふくらんできています。花開く日が待ち遠しいですね。
そんなぽかぽか陽気の中、親子ワークショップ 「ふしぎなたねを育てよう」 が開催されました。
今回は羊毛フェルトを使ってふわふわの種を作ります。羊毛フェルト、ご存じですか?
上の写真の様なふわふわのウールを、専用の針でひたすらチクチクしていくと、毛がからまってだんだんフェルト
状になっていきます。割と扱いやすい素材なので、人形やアクセサリーなどさまざまな小物に応用されています。
ただこの羊毛フェルト、針で指を刺してしまうこともしばしば。(しかもとても痛いんです…)なので今回は厚紙で作った型を使ってみました。
好きな色の羊毛を選んで、型に敷き詰めて、あとはひたすらチクチクチク…。
「こうやってやるんよ〜」
ちくちくちく、さくさくさく。
そうそう、その調子!
型を使うと小さなお子さんでも上手に扱うことができました。
どんな種ができたでしょうか。
みせてみせて!
あかい種、きみどりの種、あおとピンクの種。
かたちも、まる や さんかく、 六角形、ひげみたいなふさふさ。
かわいらしいふわふわの種ができました。
そして今回のワークショップ、種の成長についても考えます。このふわふわの種が、どんな花を咲かせるのか想像して種袋に絵を描いてもらいました。
きみどり色とピンクの種は、黄色い花を咲かせるようです。
一番奥の種は、笑ってる花が咲くようです。
羊毛フェルトというと、ギュッと詰まった質感が特徴なのですが、
子どもさんは力がそんなに強くないので、ギュッとした部分とふわふわの部分が入り混じった、なんとも不思議なかたちができました。
「特徴」を取り払った、思いもよらないかたちができるとうれしいものです。
参加者の皆さん、ありがとうございました!
次回のワークショップは4月4日午後1時から、、立花テキスタイルさんを講師に迎えての手紡ぎの糸でコースター
を作るワークショップです。これまた楽しそうな時間になりそうです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ワークショップ「手紡ぎの糸でコースターをつくろう」
4月4日(土) 13:00〜16:00
講師:立花テキスタイル研究所
定員 : 15名
参加費:2,800円
綿花から紡いだ草木染めの糸で、やさしい風合いと色を楽しみながらコースターをつくります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぜひぜひご参加ください!