
更新日:2016年6月24日(金) 【nakata Labs なかたラボ】
今年は強い雨の日が続きますね。
いつもは穏やかな尾道も、今週の大雨で土砂崩れが発生している箇所もあり、被害が大きくならないことを願っています。
気分も沈みがちな梅雨の時期。
先日、雨の日でもお出かけが少しでも楽しくなるように、オリジナルの傘を作る親子ワークショップを開催しました。
はじめに、展示されている作品を見てドローイングをしながら、どんな傘にするか想像を膨らませます。
絵の中にはたくさんの線、モチーフ、模様が隠れています。
気にいった線や形をメモメモ・・・
そして傘に絵を描いていきます。
雨に強い油性ペンで絵を描いたり、はっ水加工の布やマスキングテープを貼ったりしました。
透明な素材は景色が透けて見え、絵を描くときにいろいろな想像が浮かびます。
自分のからだよりも大きな傘に入って、のびのびと描いています。
どんな景色に見えるのでしょう。
子どもたちも、お父さんお母さんも、床に座って絵を描く姿はさながら傘職人のようでした!
見上げると楽しくなる傘がたくさんできました。
雨が降ってうるおった庭は、
色とりどりの透明な傘が良く似合っていました。
雨の日のお出かけにぜひ一緒に連れて行ってあげてくださいね。
参加者の皆さん、ありがとうございました!
更新日:2016年6月14日(火) 【nakata Labs なかたラボ】
新しい大人向けの講座をはじめました。
【絵本をたのしむ ちいさな集まり】
“オリジナルなお話に、オリジナルな絵を添えた、オリジナルな絵本の制作に挑戦する小さな集まりです
あるいは絵本を巡っておしゃべりしたり、仲間をつくったり、息抜きの時間にしたり
のんびり絵を描きたい、絵を学びたいという方も歓迎いたします
用途にあわせてどうぞご自由に、ご活用ください”
コーディネーターのはいじまさんは画家、造形作家、絵本作家としてご活躍中。
2013年の作品『きこえる?』は、シンプルな形と言葉だけで、世界が広がるような絵本です。
尾道でみつけられた色やかたちも登場しているそう。
8月までの三ヶ月間、6/18(土)、6/25(土)、7/2(土)…と毎週土曜日に開講します。
午前の回=9:30〜12:00、午後の回=13:00〜15:30
各回ともに月/¥8,000(1回参加¥2,000)
小学校高学年から大人の方に合わせた内容ですが、小さなお子様連れでもご参加いただけます。
はいじまさんがつくる絵本の世界そのままに、のびやかに開催しています。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
開催中の展覧会『海景 umi kei』関連のワークショップも開催いたします。
親子ワークショップ「いろいろな傘」
6月19日(日)14:00〜16:00
定員:親子ペア10組
ペア参加費:1,500円 (子ども一人追加につき500円)
対象:3才以上の子どもと保護者のペア
実際に使える傘を、ペイントやコラージュで思い思いに彩ってみませんか。
雨の日が楽しみになるような傘をつくりましょう。
大人の方だけのご参加も大歓迎です。
いずれもお気軽にお問い合わせください。
更新日:2016年5月28日(土) 【nakata Labs なかたラボ】
こんにちは!
先日の5月14日、読書会【菊池寛 『無名作家の日記を読む』】を開催しました。
講師に、尾道市立大学芸術文化学部日本文学科准教授の原卓史先生をお招きして、読書会ワークショップです。
芥川賞や直木賞の創設者であり、画家・藤田嗣治ともゆかりがあった菊池寛。
その著作のなかから、短編小説『無名作家の日記』を取り上げました。
事前に読んでいただいて、当日は感想を共有しつつ、色々なお話をしていきます。
『無名作家の日記』にはタイトルのとおり、作家を目指す青年の内面が、日記形式でつづられています。
仲間たちが成功していくなか、取り残される焦り、羨望、嫉妬、迷いなど・・・
主人公の苦悩の描写が生々しく、参加された学生さんや、作家活動をされている方を中心に、
「あるある!」と強く共感していらっしゃったようです。
そのほか「谷崎潤一郎」→「川崎純一郎」 や、「鼻」→「顔」 など、
作中の登場人物や作品の多くが、実在の作家や作品をモデルにしており、その元ネタを教えていただいたり、
私小説がブームになる前、ちょうどさきがけ位の時期だったことなど、
実際の人間関係や時代背景を知ると、見かたが広がりますね。
作者の菊池寛は、結果的に無名作家ではなくなるわけですが、
なんと、この作品が『中央公論』への初掲載=実質の文壇デビュー作だったとのこと!
文字通り“無名作家”としてデビューとは、なんとも壮大な賭けですよね。
将棋や麻雀などが好きだったそうで、根っからの勝負師だったのでしょうか。
かっこいいなあと、みなさん感心しきりでした。
その反面、このときの『中央公論』を読んで、
嫉妬しながら、「これ、俺の話じゃん!」と共感し、苦悩した、数多の“無名作家”たちを思うと切なくもあり・・・
その後の菊池は『文藝春秋』を創刊し、文学賞を制定するなどして、多くの作家を育てていったことを知ると、
いっそうこの作品につづられた苦悩が切実に感じられます。
創作に限らず、一度でも嫉妬に駆られたことがある方には、グサっとくると思いますし、
逆に、みんな同じことを考えているんだなあと、ちょっと安心するかもしれません。
ネタバレは控えさせていただきますが、ラストのくだりがまたすごいので・・・!
機会があればぜひ読んでいただきたいです。
読書というと、本来はひとりでとことん楽しめるものですが、
今回はみなさんと感想や知識を共有することで、読み方がふくらんだり、作品が何倍にも楽しめました!
また今後もこうした機会をつくっていきたいですね。
ご参加いただいた皆様、講師の原先生、どうもありがとうございました!