レクチャー「フランスの食卓」を開催しました
更新日:2018年2月4日(日) 【nakata Labs なかたラボ】
2018年もスタートして1か月、
あっという間に立春です。
とはいえ、日本各地で大寒波。。。
普段はあまり雪の降らない尾道も、雪が舞う日が多いような気がします。
それでも美術館の庭の梅の木は、少しずつ膨らみ始めています。
先日開催しました、レクチャー「フランスの食卓」の様子をお届けいたします。
なかた美術館には、本格的なフランス料理が楽しめるレストラン「ロセアン」が併設されています。
私も厨房を覗く機会があるのですが、
毎朝ピリッとした空気の中で魚や野菜が下処理され、
その様子を現したような、飾りすぎない丁寧な料理が提供されています。
そしてロセアンにはワインの知識豊富なソムリエがいます。
美味しいお酒をを飲みながら 、
ワインやアイズピリの故郷であるフランスについて楽しく学べたらと思い開催しました。
まずは「食卓」をキーワードに、作品を鑑賞しました。
大家族だったアイズピリ。
きっと大きな食卓を囲んで楽しく食事をしていたことでしょう。
当日はたくさんの方にご参加いただき、レストランでも大きな大きなテーブルを囲みました。
目の前には、たくさんのワイングラスと特製オードブル。
生ハム、ローストビーフ、帆立のタルタル、ウサギの燻製・・・
どれもワインによく合いそうです。
ワインはアイズピリの祖父の故郷であるバスク地方の白ワイン「チャコリ」と
フランス各地のワインを6種類セレクトしてもらいました。
そして、今回の講師の高原さん。
ロセアンでは、いつも気さくな接客で、ワインの提案をされています。
現場で働くソムリエならではの、いろんな話をして下さいました。
目の前のグラスに少しずつワインが注がれ、
ブドウ品種の違いや、産地の違いをテイスティングしました。
嗅覚を研ぎ澄ませ香りを探る姿は、さながら研究者の様です。
香りを嗅いで、グラスを回して、また嗅いで・・・
どんな香りや味だったのかを、食材や植物などに例えてメモしました。
ライム、ヨーグルト、黒蜜・・・
同じワインでも、三者三様のいろいろな表現がありました。
嗜好は勿論、香りや味の感じ方は人それぞれです。
正解不正解ではなく、テイスティングしながら感じたことをお互いに伝えあうことは
作品鑑賞と通じるものがあります。
参加者の中には日常的にワインをたしなまれている方も多く、
参加者の方からの鋭い質問もあり、より内容の濃いレクチャ―になりました。
みなさん、この日は合計でハーフボトル分のワインを飲まれました!
お昼から飲むしあわせ。。
後半にはお酒の力も相まって、賑やかで楽しい会になりました。
この日の体験や知識が、楽しい食卓のためのエッセンスになればうれしいです。
参加者の皆さん、高原さん、ありがとうございました!
ワークショップ「あたたかなオーナメント」を開催しました。
更新日:2017年12月20日(水) 【nakata Labs なかたラボ】
今年は例年よりも早く冬がやってきたように思います。
そんな厳しい寒さの日曜日、見てさわって、気持ちも暖かくなれるようなオーナメントをつくりました。
ワークショップ「あたたかなオーナメント」です。
これまで何度か開催している羊毛フェルトを使ったワークショップです。
今回は形を球体に限定して作りました。
まずはデザイン画を描いてイメージを膨らませます。
ツリーの形やハート、しましま模様。
アイデアがたくさん浮かんでいるようです。
そして、ふわふわした羊毛を丸い発泡スチロールに巻き付けて、専用の針を使ってチクチク刺します。
そうすると、羊毛同士がだんだん絡まってフェルト状になります。
土台が出来たら、いろんな色の羊毛を使って、模様を施します 。
水玉や…
顔!!
羊毛だけでなく、ビーズやリボン、毛糸も用意しました。
これらを使って飾りつけもしました。
ビーズは糸で縫い付けて、リボンや毛糸は羊毛フェルトの針でチクチクしていくと自然にくっついていきます。
こんな風に刺繍糸でステッチを入れてもかわいらしいです。
小さな手でがんばっていました。
チクチク、チクチク…
みなさん黙々と製作されていました。
では、出来上がった作品をいくつかご紹介します。
まず、こちらの作品は、細かな細工がたくさん施してあります。
左側はピンクとベージュ、右側は青とカラシ色を、
2色の羊毛を混ぜてマーブル模様のフェルトをつくっています。
裏側には星とイニシャルが。
キラキラした素材が入ると華やかになりますね。
こちらはリースの形が施されています。
フェルトと毛糸の使い方を工夫されています。
色違いを3つ作ってくださいました。
フェルト、ビーズ、リボンの絶妙な色合わせにセンスが光っていますね。
力作ぞろいでした。
クリスマスツリーに飾り付けても良し、
壁や窓際につるしたり、ドアノブにひっかけてもかわいいですね。
お部屋にあたたかな彩りを添えてもらえたらうれしいです。
参加者のみなさん、ありがとうございました!
ワークショップ「ワタシノカオ」を開催しました。
更新日:2017年11月21日(火) 【nakata Labs なかたラボ】
先日開催した親子ワークショップ「ワタシノカオ」の様子をお伝えします!
世界にはたくさんの仮面が存在します。
日本では能の舞台やお祭りのときに使われますね。
歌舞伎の化粧も仮面と言ってもいいのかもしれません。
アイズピリの作品にも仮面を付けた人物がたびたび登場します。
この作品もヴェネチアのカーニバル。仮面を付けた人々がゴンドラに乗っています。
また、アイズピリが描く人物は顔の色が青かったり真っ白だったり。
カラフルな洋服を着ているにもかかわらず、どことなく淋しげ表情は、
まるで仮面を付けているような違和感を感じる事もあります。
まずはアイズピリの描くいろいろな顔を見てイメージを膨らませます。
今回は様々な形や色の紙を使って仮面を作りました。
まずは厚紙を目と鼻の形に切り取って土台を作ります。
それからいろんな色の丸い形をつなげたり、紙やリボンを小さく切って貼り付けたりしました。
いろんな文字や模様の入ったポスターは意図しない表情が現れます。
透明の色紙やキラキラした色紙は、質感のおもしろさから、どんどん手が動きます。
人や動物など具象にとらわれず、
形を組み合わせて発生する面白さに反応しながら作られていて、
次はどんな風に展開していくのだろうと見ていてワクワクしました。
さらに面白かったのは仮面が完成して各々仮面を付けた瞬間。
なんと言ったらいいのでしょうか、みなさん人格がガラリと変化してしまったかのように感じました。
顔の隠れたお母さんは笑顔が溢れ、
男の子は仮面をつけた瞬間に、凛とした表情と立ち姿になりました。
もはやどこが顔か目かもわかりません…!
仮面をつけることで本来の自分と異なった性格になれたり
顔が見えないことにより開放的になったり
仮面は見た目のおもしろさだけでなく、かぶることによって更に魅力を発するようです。
最後にみんなで記念写真を撮りました。
まだまだ仮面には秘められたおもしろさがたくさん潜んでいるようです。
是非第2回を開催したいと密かに思っています…!
参加者のみなさん、ありがとうございました!
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。