nakata Labs 「見せるだけのプレート」のお知らせ
更新日:2013年5月15日(水) 【nakata Labs なかたラボ】
フランス料理では、まずテーブルにお皿がセットされ、
これからおいしい食事をしようという人の、待つ時間を豊かに彩ります。
また現在、当館で展示中の画家・ジョルジュ・ルオーは、絵画の他に陶器の制作をしたり、
絵の具を溶くためのお皿に、そのまま絵の具を載せていって、絵を描いたりしています。
いずれも、ただ見たり、見せたりすることで、豊かな時間を生み出す美しいお皿です。
今日は、そんなお皿に絵を描いてみるワークショップのお知らせです。
当日の講師で、アーティストの白水さんが、試作を持って当館に来てくれました。
テーブルとお皿を前にして、
いい顔をした動物や人や動物たちが描かれています。
どんな食事を楽しむのでしょう?
ゆったりしたメロディーにのせて、物語が聞こえてきそうな、素敵なお皿です。
こちらも、色鮮やかですてきです!
絵の具で描かれていますが、載せた絵の具を削ることで、細かい線も表現されています。
その削る道具が、また意外なこと・・・!
当日、じっくりと教えていただきたいと思います。
今週末、まだ予定が決まっていない方、ぜひご一緒にいかがですか?
●「見せるだけのプレート(皿)」ワークショップ
5月19日[日] 13:30〜16:00
講師:白水 麻耶子(はくすい まやこ) http://www.mayakohakusuiii.com/
定員:15名(ご予約0848-20-1218)
参加費:3,000円
持ち物など:汚れても良い服装とタオル。
対象:大学生以上
春のガーデントーク
更新日:2013年4月29日(月) 【nakata Labs なかたラボ】
本日、nakata Labsのレクチャー「春のガーデントーク」を開催しました!
これまで、初夏、秋、冬と開催してきたこのイベント、
美術館の庭園と裏山を、植物の専門家・浜田展也先生と一緒に散策しよう!という企画です。
お天気に恵まれた今日は、ガーデントークにうってつけ。
花も、まだまだ色んな所に咲いていました。
例えばこのイロハモミジ。
葉の下の、小さな小さな赤い丸が「花」だそうです!
この小ささの中に、きちんと雄しべも見えました。
モミジに花が咲いてるなんて、いままで考えたことがなくて新鮮!
カエデは広島県の木でもありますね。
足下には、小さなスミレ、トキワハゼ、蛇のようなジャゴケやスギゴケ、シダの仲間のイヌワラビなどなど・・・。
ほんの小さなスペースの中に、たくさんの植物たちが集まっています。
これから庭園の主役になっていくのはツツジ。
たくさんの種類があり、大きく分けると、もともと東西で分布が異なっていて、
その境界線は岡山市の真ん中あたりにあるのだそうです。
東日本由来のモチツツジは、花の付け根がペタペタとしていて指にくっつきます。
西日本のものは、もともと岸に咲いていたキシツツジ。
雄しべの数も、10本と5本とで違います。
それぞれ植物には「基本の数」があって、例えば花びらが5枚なら、雄しべも5の倍数というふうに、法則があるそうです。
身近なツツジですが、意外に知らないことだらけでした。
実は「毒」がある!というのも初めて知りました。(みなさんご存じでしたか?)
葉っぱをたくさん食べたりしないほうがいいみたいです。
花がすぼまっているこちらは、ドウダンツツジ。
ちょっと似ていますが、スズランのような可愛らしい花をつけたアセビ。
漢字で書くと「馬酔木」で、これにも毒があり、馬がフラフラになってしまうからとのこと。
でも、ほんとうの馬や牛はよく知っていて、放牧していたような場所でも、
アセビやツツジの仲間などは食べずに残されているそうです。
春におなじみのモクレン。
あらゆる植物のグループと同じDNAをもっていて、原種に近いのだそうです。
原種に近い=雄しべや雌しべがたくさんあるのも特徴のひとつとのこと。
こちらはオオデマリ。
ぱっと見はアジサイに似ていますが、実は花のつくりが異なっていて、
アジサイは、四つのガクが分かれて花びらのようになっていますが、
こちらは、花びらの根元がくっついたラッパ状になっています。
ツツジなんかもラッパ状ですね。
ツバキもまだまだ見頃です。
こちらはボトルブラシツリー。
試験管を洗うブラシにそっくりです。
ローズマリーの花。
可愛らしい花の間からのぞく枝。
中が空洞なこちらは「空木」=ウツギの仲間のヒメウツギ。
彼は、本日いちばん熱心にメモ&スケッチをしてくれていました。
どんどん裏山に登っていきます。
一体どこにいるのだか、忘れてしまいそうです。
こちらは、松に似てますがヒマラヤスギ。
真新しい葉がみずみずしいです。
陽射しはあたたかくて、木陰はしっとり気持ちよくて、緑が輝いていて、しみじみ良いなあと思いました。
(あと、蚊もまだ出ませんし・・・。)
そのほかにも、たくさんの話を伺いました。
花びらも雄しべも雌しべも、もともとはそれぞれ葉っぱだったこと。
つまり、種のもととなる胚珠や、雄しべの先の花粉が入っている部分(ヤク)も、
葉っぱを折りたたんだところから始まったのだそうです。
また花びらは、花が「こいつに花粉をつけてもらいたい」と思っている(?)
虫や生き物に合わせた形に進化しているのだということ。
小さくすぼんでいるのは、小さな虫だけを入れるため。
東南アジアでは、細長くて、奥行きが30cmもあるランの花に合わせたかのように、
30cmもの口吻をもつ蛾がいること!などなど。
想像するとちょっと恐いですが、虫と花が一緒に進化してきたなんて、偶然にしては、できすぎ!
ほんとに奥が深くて不思議で、わくわくします。
あっという間の90分。楽しいガーデントークでした。
浜田先生、ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました!
庭園と裏山は、美術館かレストランをご利用いただければ、散策していただくことができます。
今まさに散策にピッタリの季節です。
未体験の方はぜひぜひ、歩きやすい靴で美術館に来て、植物の世界も楽しんでみてくださいね。
nakata Labs「カオの絵」開催しました。
更新日:2013年3月2日(土) 【nakata Labs なかたラボ】
本日、nakata Labsキッズ・ワークショップ「カオの絵」を開催しました。
自分の顔を、よーく見て描いてみよう、という内容です。
コツは、紙をななめに構えて、鏡と紙を、見比べながら描くこと。
鏡に映った自分をじっとみつめる。それだけでもなかなか大変です。
そして頬や目や唇、耳も、どこをとっても複雑な形をしていますし、
頭には髪の毛が生えていて、首に乗っかっていて、その先には肩なんかもくっついています。
よく見て、よく見て・・・。
自分が一番よく見て、よく知っているはずなのに、描くとなるとちょっとわけが違います。
ぐるぐる。
今、どんな服を着てるんだっけ?
たくさんの顔!
最後は、素敵な作品たちを発表してもらいました。
ちょっと難しかったところもあったけど、頑張って描いてます!
終わったら口々に「つかれた〜〜!」との声が。
でも、それって、みんなすごく集中してくれたってことだと思うのです。
絵を描くのって、楽しいと同時に、たくさんのエネルギーを使ってるんですね。
みなさん、大変よくがんばりました。
おつかれさまでした!
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。