ミュージアムコンサート「花の舞い」を開催しました
更新日:2016年5月3日(火) 【コンサート】
遅くなりましたが、先月の24日に開催しましたミュージアムコンサート「花の舞い」の様子です。
今回はヴァイオリン奏者の岡本彩香さんとチェンバロの小田郁枝さんをお招きして、春にぴったりの軽やかな演奏会でした。
1曲目はフィオッコの『アレグロ』は、春の訪れを喜んでいるかのような、軽やかな調べでした。
続いてヘンデルの『ヴァイオリン ・ソナタ第4番 ニ長調』
やわらかな始まりからだんだんと曲調が変わっていく様子は、春から始まり夏へ、そして秋冬と、季節の移ろいのようでした。
岡本さんが初めてヴァイオリンを手にされたのは4歳からで、今回のコンサートに当時使っていた小さなヴァイオリンを持ってきてくださいました。
ヴァイオリンの中でもっとも小さい1/16のサイズで、指板も弓も小さい、かわいらしいヴァイオリンでした。
続いて、岡本さんによるヴァイオリン単独の演奏でしたが、目を閉じて聴いているとたくさんの音が聞こえてきて、まるで一つの物語を見ているかのような、表情豊かな演奏でした。
そして小田さんのチェンバロのソロ。
レクチャーを織り交ぜながら、チェンバロの特色を活かした楽曲を演奏していただきました。
最後にもう一度、ヴァイオリンとチェンバロの演奏。
お互いのメロディーを丁寧に編みこんで一つの音楽が作られているようでした。
来場者の方もリラックスして演奏を聴かれていて、穏やかな時間が流れていました。
みなさま、ありがとうございました。
次回は 6/26(日)『バロックダンスとともに ミューズたちの語らい』
バロック時代の楽曲と踊りで、当時の雰囲気たっぷりにお届けします。
どうぞお楽しみに。
ミュージアムコンサート『ようこそグリムの森へ』
更新日:2015年12月27日(日) 【コンサート】
こんにちは。今日は年内最後の開館です。
遅ればせながら、先日開催したミュージアムコンサート
『ようこそグリムの森へ』の様子をご紹介します。
クリスマスにあわせた物語と音楽のイベントでした。
日頃は“読み語り”のボランティアグループ「おのみち学校で本を読む会ルピナス」 として活動している
石崎幸枝さんと浅田恵理さんのユニット「ボンソワール」をお招きしました。
まずはチェンバロのソロ、スカルラッティの『ソナタL.23 ホ長調』から。
音色がきらきらと輝いて、一気にクリスマス気分に。
そしてお話は『ブレーメンの音楽隊』
ストーリー・テリングという、お話をまるごと覚えて、語りかけるようなスタイルです。
こちらに向かって、お一人で何役も演じながら語る様子は、まるで落語や演劇のよう。
つづいては、絵本をつかった読み語りで『小人のくつや』
場面の展開にあわせて、チェンバロがリズムよく音を奏でて、物語を盛り上げます。
おなじみの物語ですが、いろいろと思い出しながら、なつかしく聞きました。
最後は「熊皮服の男」
わたしは今回のイベントで初めて知ったのですが、
悪魔と取引をする男の、ちょっと大人向けの怖いお話です。
石崎さんの語りは真に迫っていて、最後にはぞぞぞーっとさせられました。
いつにもまして、想像が広がり、いっとき師走の慌ただしさを忘れる時間でした。
みなさまも愉しんでいただけたでしょうか。
どうもありがとうございました!
次回は 4/24(日)『花の舞い ヴァイオリンとチェンバロ』
『ラ・フォリア』など、情熱的な舞曲をお届けします。
さて、2015年も残りわずか。
明日から12/28(月)〜1/4(月)年末年始休館となり、
2016年は1月5日(火)から開館致します。
今年もたくさんの方にご来館いただき、イベントやコンサートなどにもご参加いただきました。
ミュージアムコンサート『笛の楽園』
更新日:2015年10月25日(日) 【コンサート】
こんにちは!
さわやかな秋晴れだった今日、ミュージアムコンサート『笛の楽園』を開催しました。
フルートとリコーダーの川本 真利江さんと、チェンバロの小田郁枝さんをお招きして、
前半がリコーダー、後半がフルートという2つの楽器とチェンバロとのアンサンブルをお送りしました。
まずは『グリーンスリーブス』の懐かしいメロディーの変奏曲から。
リコーダーの澄んだ音色がさわやかに響きます。
続いてリコーダー、チェンバロそれぞれのソロ。
特にスウェーリンクの『緑の菩提樹の下で』では、オールドフィンガリングというチェンバロならではの指使いで、
音色がくっきり、凛とした響きが輝くようでした。
すこし長丁場だった今日は、途中の休憩にも調律を入れました。
木と細い真鍮の弦でできたチェンバロは、すぐに音が狂ってしまいます。
こうしてたくさんの手が必要なので、廃れてしまったのですね…。
第二部はフルートの登場です。
バッハのインヴェンション、シンフォニアをチェンバロ、また無伴奏チェロ組曲などをフルートで。
そのほかヘンデル、モーツァルトなど、どの曲も最近はピアノで奏でられる曲ですが、チェンバロの音色や楽器の魅力がよく伝わってきて惚れ惚れしました。
同じく木でできたフルート(金属ではなく黒檀のフルートでした)や、リコーダーとの相性も抜群。
秋のからりとした空気に、よく響く音色がとても気持ちの良い時間となりました。
みなさま、ありがとうございました!
次回は、12月20日(日)クリスマスのイベントです!
『ようこそグリムの森へ』 チェンバロの音色とグリムの昔話の世界
読みきかせグループ《ボンソワール》より石崎幸枝さんと、浅田 恵理子さんをお招きし、
絵本の読みきかせと、それにあわせた音楽をお届けします。
チケットは大人1,000円、小学生以下のお子さんは500円となります。
クリスマスの楽しい時間を、ぜひご家族でお楽しみください。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。