広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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ワークショップ「nuttsponchon CAPに絵を描こう」を開催しました

更新日:2021年7月6日(火) 【nakata Labs  なかたラボ】

こんにちは。

雨の日が続いていますが、気温が高くなり夏の気配も感じられますね。

先週の土曜日に、これからの暑い季節にぴったりなキャップを作るワークショップ「nuttsponchon CAPに絵を描こう」を開催しました。

 

 

今回は、開催中の展覧会『Painters+Collection 2021』(ペインターズ+コレクション2021)にも作品を出品されている、作家のnuttsponchon(ナッツポンチョン)さんを講師に迎えました。

 

 

nuttsponchonさんは平面の作品以外にも今回作ったようなキャップ、Tシャツ、スニーカーなど、さまざまな形で作品を制作されています。まずは講師と一緒に作品を見て、イメージを膨らませます。

 

 

 

 

 

キャップづくりに取りかかる前に、数種類の中から絵を描きたいキャップを選びます。自分がかぶった時のことも考えながら……。実際にかぶってみて決める人もいました。 

 

 

帽子を選んだら、紙に鉛筆で下描きをします。膨らませたイメージをまずは紙にアウトプットします。

 

 

下描きができたら、講師にお手本を見せてもらいながら、布に絵を描くときのコツを掴みます。布の質感、インクのかすれ具合など、紙に描くだけではわからない感覚ばかりです。

 

 

 

いよいよキャップに絵を描いていきます!やり直しができないので皆さんとても慎重に描いていました。

 

 

 

キャップはフォルムが丸いので、平面に描くよりもとても難しいです……。

 

 

 

一筆一筆を丁寧に仕上げていきます。

 

 

 

 

 

 

完成しました!帽子屋さんに並んでいるような素敵なキャップができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はコットン生地の帽子に布用インクで絵を描きました。描いた後はドライヤーでよく乾かし、あて布をしてアイロンをかけます。アイロンは高温でかけることで布にインクが固定され、洗濯しても落ちないようになります。

 

日差しが強まる夏のおともに丁度良いオリジナルキャップができました!

ご参加いただいた皆さん、講師のnuttsponchonさん、ありがとうございました。

 

 

 

6月12日(土)から展覧会『Painters + Collection 2021』(ペインターズ+コレクション2021)が始まりました。


 

国内外で活動する21名の現代美術作家の絵画作品を集めた展覧会です。




私達と同じ今を生きる作家たちが絵画をどのようにとらえ、どのように描いているか、実際にたくさんの作品をご覧いただくことで、絵画が含む豊かな広がりと、見ることの喜びや楽しみを感じていただける内容になっているのではないかと思います。

何人かの作品をご紹介しますね。


 

 

ヒルダパラフォックスはメキシコ在住で、2018年には尾道でも滞在制作を行った作家です。

この作品で描かれたポーズは、世界各地の水が不足する地域で共通して、女性の役割として強いられる“水くみ”を象徴しています。

迷いのないフォルムと鮮やかな色彩によって、葛藤や抵抗と同時に、女性が持つ強さを肯定しています。

 

 

 

 

 

木下令子の作品は、折り目や皺など布が持つ形状に、エアブラシで霧状の絵の具を吹き付けることで制作されています。

布や紙といった絵画を支える素材(支持体)の在り方に着目し、そこにある物質的な痕跡や、光によって浮かび上がる陰影に寄り添い、絵の具を重ねることで、素材が記憶する時間そのものを絵画として定着させています。

 

 

 

 


アンドリュー シュタールは大きな画面のなかに、自身の思考や体験、旅の記憶などを並置し、過去と現在、現実と夢想が入り交ざった世界を展開しています。

新型コロナウイルスのパンデミックによって身体的・社会的な自由が制限されるなかで、描くことや想像することはどこまでも自由である、と力強く語りかけてくるかのようです。

 

 

 



現代の作家たちが絵画として表現するのは、彼らが確かに見た、そこに存在するもの、物語や記憶、想像の風景、あるいは絵画の存在そのものを揺さぶるようなものまで実に様々です。

当館が所蔵する近代絵画のコレクションとともに、時代や国境を越えて集った作品を一堂にご覧いただくことで、より絵画の楽しみを深めていただければ幸いです。


 




『Painters + Collection 2021』(ペインターズ+コレクション2021)の会期は10/3(日)まで

当面の間、ご来館の皆様には、感染防止対策にご協力いただいています。

何卒よろしくお願い申し上げます。



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・発熱や咳など体調不良がある場合は、来館をご遠慮ください。

・ご来館の際はマスクの着用をお願いいたします。

・入館時に手指の消毒と検温にご協力をお願いいたします。

・館内では会話を控え、人との距離を保ってご鑑賞ください。

・やむを得ず入館制限を行う場合がございますので、ご了承ください

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※感染防止対策(換気や屋外での開催、定員の縮小、マスク着用等)を徹底した上で、関連イベントも順次再開しております。

※混雑具合や、ご不明な点など、お気軽にお問い合わせください。




 

ワークショップ「彩りの花の絵」を開催しました

更新日:2021年5月5日(水) 【nakata Labs  なかたラボ】

こんにちは。

すっかり新緑の季節になりましたね。

当館では花を描いた作品を展示しています。

作家によって表現の方法はちがっても、花や茎、枝葉などの植物の構造をしっかりと観察していることはどの作品にも共通しているようです。

今回はそのような花の咲き方、茎の分かれ方、葉のつき方などの構造に注目して、花の絵を描きました。

 

最初に館内の作品を見ながら花や葉、茎の形をしっかり観察しました。

葉の形や花の形の図をもとに、描かれている植物がどれに当てはまるかを考えていきます。

 

 

同じバラの作品でも品種によって形が微妙にちがいます……!

 

 

美術館を出て、庭の植物も同じように図と照らし合わせながら観察しました。

実際に手に取ってみると、植物それぞれの形のちがいがよくわかります。

 

 

 

室内に戻って描きたい花を選んだら、ホワイトボードにササっと描いてウォーミングアップ!

形を捉えるために、まずはじっくり花を観察します。

 

 

いよいよ、作品を描く段階に!みなさん真剣に花と向き合っています……

 

 

茎はどれくらい曲がっているのか、葉は同じところから何枚出ているのか、花と葉の位置関係……

 

 

もちろん、色もしっかり見ていきます。花瓶の繊細な模様も重要なポイントです!

 

 

そして完成した作品がこちらです!

 

 

実際に展示室の壁にかけてみました!

 

 

 

 

 

花のパーツひとつひとつをみなさんよく見て絵を描いています。

 

 

 

花を活けた水の波紋まで表現されていますね。

 

 

今回はパネルに画仙紙(和紙)を貼って、表面にジェッソを塗ったものに作品を描きました。

パネルは市販のもので、裏面が凹んでいるので壁に掛けることもできます。

 

 

身近にある花を丁寧にじっくりと見つめる、貴重な時間でした。

参加者の皆さん、ありがとうございました!

 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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