広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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5/6(土)ご来館された方にお知らせ(ミュージアムショップより)

更新日:2023年6月15日(木) 【お知らせ】

56日(土)当館ミュージアムショップにて

書籍「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる レシピ版」をお買い上げのお客様へ

お伝えしたいことがございますので、当館までお電話いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

0848-20-1218

なかた美術館

 

ワークショップ「お家を彩る木タイル作り」を開催しました

更新日:2023年5月3日(水) 【nakata Labs  なかたラボ】

先月末に開催したワークショップ、「お家を彩る木タイル作り」の様子をお伝えします!

タイルは日本だけでなく、世界各地で使われている建築素材で、壁や床に並べて装飾します。

 

実は、ポール・アイズピリ の作品「骨董商」にもタイル状の床が描かれています。

 

 

白馬、椅子、傘…、絵の中には様々なモチーフが描かれていて、じっくり見れば見るほど発見がある興味深い作品です。

 

 

タイルは陶器製のものが一般的ですが、現代ではプラスチック製や絨毯製のものもあります。

今回は薄い木の板を使って木タイルを作りました。

描画材はアクリル絵具と染色用のスタンプ。

 

 

筆を使って描いたり、

 

 

 

スタンプの形を組み合わせて模様を施しました。

 

 

 

綿棒を使うと、小さい点々を描くことができます。

短くて軽いので、小さなお子様にもおすすめです。

 

 

 

 

 

タイルのデザインには、ヨーロッパのテキスタイルの図版を参考にしました。

どれも植物の形を生かしたデザインで、見惚れるものばかり…

 

 

 

 

小さなキャンバスに絵を描くように、参加者の皆さんは次々とタイルに描いていました。 

一つを眺めても良いし、いくつも並べると賑やかで楽しい印象です。

 

 

 

細い筆を使って丁寧に仕上げていますね。

椿の花をモチーフに、赤と白の対照的な色味が目を引くデザインです。

 

 

 

それでは出来上がったタイルをご紹介します!

 

クローバー、桜など、植物をテーマにしたタイル。

似た色味なので統一感がありますね。

 

 

 

 

伸び伸びとした筆致で描かれたタイル。

それぞれに様々な色や形が隠れていて、楽しんで描いた様子が伝わってきます。

とても軽やかで、なんだか音楽が聞こえてきそうです。

 

 

 

 

 

 

こちらのタイルはひとつひとつに物語があるようで、想像を掻き立てます。

 

 

 

 

 

花やツルなど、植物は装飾模様によく使われるモチーフですが、

今回作ってくれたタイルにも花の模様がたくさん見られました。

花の全体像を描くか、はたまた花びらなどの一部分を描くかで印象が変わります。

花を簡略化して、シンメトリーのデザインを描いた方も。

 

 

  

 

 

 
 
 
出来上がったタイルはどれも丁寧に描かれていて、

まるで小さな絵画を鑑賞しているような気分になりました!

 
 

 

 

参加者の皆さん、ありがとうございました!

 

 

 

皆さんこんにちは。すっかり桜の花も散って葉桜の季節になりました。

なかた美術館では4/16(日)に、2023年初めてのミュージアムコンサートを開催しました。

今回は、バロック時代の楽器によるプログラムでした。

バロックチェロは永瀬拓輝さん、チェンバロは小田郁枝さんの演奏です。

今回のコンサートは間に休憩を挟んだ2部制でお送りしました。



まずはチェンバロの演奏から始まります。F.クープランの「第6オルドル」より「田園詩」、「羽虫」、「神秘のバリケード」の3曲を演奏していただきました。

「田園詩」は聴いてるとのどかで穏やかな風景が目に浮かぶようです。「羽虫」は虫の羽音がチェンバロの音色で再現されている面白い曲です。虫が苦手な人も楽しめる曲でした……!「神秘のバリケード」のタイトルが表しているのは、宮廷に集う貴婦人たちのドレスのことだそうです。その名の通り、華やかできらびやかな印象を持たせる曲でした。

 


続いて演奏されたマッスの「チェロソナタ No.5 変ロ長調」は、チェロのための曲が少なかったフランスにおいては、最も古いとされているチェロソナタです。人の声に最も近いといわれるチェロの音色は、重厚さや深みを持ちながらもとてもあたたかく感じられるものでした。

 

 

コンサートの後半では、最初に永瀬さんからチェロについての簡単なレクチャーがありました。チェロは他の楽器と比べて温湿度などに左右されやすく、演奏の前には毎度チューニングが必要だそうです。永瀬さんが演奏されるバロックチェロは、エンドピンという床に直接接地して楽器を支える器具が付いていません。そのため、足でチェロを挟むことで固定をして演奏します。エンドピンが無いことによってチェロは格段に軽くなるそうです。普段見るチェロと、古楽器であるバロックチェロの違いについてもわかりやすく解説していただきました。

 

 

その後はバッハの「無伴奏チェロ組曲」など皆さんもどこかで聴いたことがあるような、耳になじんだ曲を演奏してくださいました。

その後の「インヴェンション」は元々バッハが子どもたちのチェンバロの練習のために作った曲でしたが、今回はバロックチェロとチェンバロの2つの楽器で演奏していただきました。普段あまり聴くことができない組み合わせでの演奏なので、2つの古楽器の音色は調和しつつもとても新鮮なもののように思えました。



今回は、前日の4/15(土)にチェンバロの総点検も行いました。メンテナンスの様子は来館された方々にも公開しており、3年に一度のオーバーホールだったので、細部の部品まで一つ一つご覧になる方もいました。

 

 

 

総点検後のチェンバロの新鮮な音色と、普段はなかなか聴くことができないバロックチェロの音色でのコンサート、いかがでしたか

ご来場いただいた皆さま、ご出演いただいたお二方、チェンバロを点検していただいた調律師さま、ありがとうございました! 

 

 

 

次回のコンサートは6月25日(日)チェンバロミュージアムコンサート&レクチャー

『How to play the チェンバロ vol.3!!』

 

毎年恒例のチェンバロ奏法レクチャーを兼ねたコンサートですが、なんと今回は実際にチェンバロを弾く演奏体験もしていただけます!演奏をご希望の方はご予約の際にお申し出ください。


それでは、また次回のコンサートでお会いしましょう!

 

 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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