広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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ワークショップ「小さな刺繍、小さなかばん」を開催しました

更新日:2018年3月13日(火) 【nakata Labs  なかたラボ】

 

3月もまだまだ寒い日が続いていますが、風に運ばれてくる花の香りが春を彷彿とさせます。

 

 

先日開催したワークショップ「小さな刺繍、小さなかばん」の様子をお伝えいたします。


 

今回のワークショップでは、春のお出かけにもぴったりのポーチを作りました。

大判の布を折りたたんで作る、封筒型のポーチです。

 

今回は展覧会にちなんで、植物の刺繍を施しました。

まずは刺繍の図案を考えます。

 


今回は植物の写真を参考にしました。

花びらや葉は、想像よりも複雑な形をしています。

茎や枝も、不思議なリズムでしなやかな曲線を描いています。

 

図鑑をめくって、気にいった植物の形を探します。

 

 

 写真が決まったら、トレーシングペーパーで輪郭を写し描きします。

それらをポーチにレイアウトして、チャコペーパーを使って布に転写します。

 

 


布にほんのりと線が写りました。 

 


 

そして刺繍を施していきます。

上の写真のバラは、刺繍にするとこんな風になりました。

 


 ひと針ひと針丁寧に縫われています。

今回はこんな風に、シンプルなランニングステッチで刺繍をしてもらいました。

 

 

ちいさなお子さんも、スイスイ手慣れた手つきで刺繍をしていました。

 



 



 

みなさん集中されていて、会場はとっても静か。

あっというまに時間が立ちます。


 

 本当にあっという間だったので、タイムオーバーになってしまい完成にはいたりませんでしたが、

みなさんそれぞれのこだわりを持って、素敵な刺繍を施されていました。

 


 

鉛筆で書くよりも不便なためでしょうか、

刺繍糸で描く線は、植物の茎や枝の動きに似ているような気がします。

ひと針ひと針丁寧に施された糸の線は、ハッと目を引く美しさがありました。

 

参加者の皆さん、ありがとうございました!

旅先やピクニックで、完成したポーチを使って頂けたらとおもいます。

 

 

 

コレクションプラス『春の庭』が始まりました

更新日:2018年3月11日(日) 【展覧会】

 

こんにちは。

すっかり季節は移り変わって、美術館でも新しい企画展コレクションプラス『春の庭』が始まっています。

 


今回は庭から広がるテーマとして『花開く個性』、『日本の草木』、『イメージと庭』、

『箱庭的景観』、『コレクションについて』、『春の景色』という6つの章から、様々な表現をご覧いただけます。

 

 

コレクションからは、主に20世紀の画家たちが描いた様々な花の作品や、自然を描いた風景画などを展示しています。

 

 

あわせて本展では現代美術の作家として、ベルリン在住のマルティナ・ディラ・ヴァッレ、

そして尾道在住の稲川豊と小野環の3作家に参加していただき、

都市の中の自然や、庭づくりと絵画の関係といった切り口から作品を紹介しています。


 


 

  

そのほか、もともと庭師を生業としていた画家アンドレ・ボーシャンの作品も2点、本展に特別出品いただいています。

近代から現代まで「庭」から広がる多彩な表現を集め、ご覧いただく方それぞれに、

楽しみ方が見つかる展示になっているのではないかと思います。

ぜひこの機会におでかけください。


 

また美術館の裏庭では、会期中の土・日・祝日のみ、茶室を公開しています。

こちらでは茶室内に設置した三桝正典の襖絵「枝垂梅」もあわせてご覧いただけます。



関連のワークショップやガーデントークも企画しています。

展覧会『春の庭』はもちろん、リアルな庭もあわせてお楽しみください。

 

コレクションプラス『春の庭』は6月3日(日)まで開催中です。

 



 

 

レクチャー「フランスの食卓」を開催しました

更新日:2018年2月4日(日) 【nakata Labs  なかたラボ】

 

2018年もスタートして1か月、

あっという間に立春です。 

とはいえ、日本各地で大寒波。。。

普段はあまり雪の降らない尾道も、雪が舞う日が多いような気がします。

それでも美術館の庭の梅の木は、少しずつ膨らみ始めています。

 

先日開催しました、レクチャー「フランスの食卓」の様子をお届けいたします。

 

 

なかた美術館には、本格的なフランス料理が楽しめるレストラン「ロセアン」が併設されています。

私も厨房を覗く機会があるのですが、

毎朝ピリッとした空気の中で魚や野菜が下処理され、

その様子を現したような、飾りすぎない丁寧な料理が提供されています。

 

そしてロセアンにはワインの知識豊富なソムリエがいます。

美味しいお酒をを飲みながら 、

ワインやアイズピリの故郷であるフランスについて楽しく学べたらと思い開催しました。

 

 まずは「食卓」をキーワードに、作品を鑑賞しました。

 

 

大家族だったアイズピリ。

きっと大きな食卓を囲んで楽しく食事をしていたことでしょう。

 

 当日はたくさんの方にご参加いただき、レストランでも大きな大きなテーブルを囲みました。

 

 

目の前には、たくさんのワイングラスと特製オードブル。

 

 

生ハム、ローストビーフ、帆立のタルタル、ウサギの燻製・・・

どれもワインによく合いそうです。

ワインはアイズピリの祖父の故郷であるバスク地方の白ワイン「チャコリ」と

フランス各地のワインを6種類セレクトしてもらいました。

 

 

そして、今回の講師の高原さん。

ロセアンでは、いつも気さくな接客で、ワインの提案をされています。

現場で働くソムリエならではの、いろんな話をして下さいました。

 

 

目の前のグラスに少しずつワインが注がれ、

ブドウ品種の違いや、産地の違いをテイスティングしました。

嗅覚を研ぎ澄ませ香りを探る姿は、さながら研究者の様です。

 

 

香りを嗅いで、グラスを回して、また嗅いで・・・

どんな香りや味だったのかを、食材や植物などに例えてメモしました。

ライム、ヨーグルト、黒蜜・・・

同じワインでも、三者三様のいろいろな表現がありました。

 

嗜好は勿論、香りや味の感じ方は人それぞれです。

正解不正解ではなく、テイスティングしながら感じたことをお互いに伝えあうことは

作品鑑賞と通じるものがあります。

 

 

 

参加者の中には日常的にワインをたしなまれている方も多く、

参加者の方からの鋭い質問もあり、より内容の濃いレクチャ―になりました。

 

みなさん、この日は合計でハーフボトル分のワインを飲まれました!

お昼から飲むしあわせ。。

後半にはお酒の力も相まって、賑やかで楽しい会になりました。

この日の体験や知識が、楽しい食卓のためのエッセンスになればうれしいです。

 

参加者の皆さん、高原さん、ありがとうございました!

 

 

 

 

 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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