子どもたちとのワークショップと、『木曜日の絵画教室』のこと
更新日:2015年6月12日(金) 【子どもと美術館】
先日、ご近所の幼稚園から、園児のみんなが遊びにきてくれました。
展覧会 「コレクションプラス 街を描く」 を一緒に見ましたよ。
この街には、どんな建物があるかな。
家かな、お店かな。何のお店だろう。
川が流れていたり、木が茂っていたり、雪が積もっていたり。
この人はどんな会話をしてるかな。
想像がふくらみます。
よく観察したあとは、手を動かします。
ひとり一人、木のブロックに、小さな色紙を貼っていきました。
三角形と四角形を組み合わせて、ぺたぺた・・・
窓や家、橋や庭ができていきます。
たくさんの建物があつまった小さな街です。
並べてみると、さらに街らしく見えます。
ここの幼稚園からは、毎年こうして来てくれているので嬉しいです。
楽しい時間をありがとうございました!
さてさて、昨年から始めた 絵画教室 も、こつこつと続いております。
昨日は「コレクションプラス 街を描く」が始まってからは、最初の教室でした。
どんな作品があるか、よく見るためのスケッチをします。
まず家のかたちのノートを作ります。
じゃばらに折るノートなので、しっかり立ち上がっています。
そして、絵画の中から見つけたものをスケッチしていきます。
とがった屋根の形、たくさん並んだ窓、看板の文字などなど・・・
最後に、描いたノートをずらりと並べてみると、見事に街になりました!
絵画教室では、毎回、こうして展覧会や季節に合わせて、スケッチや模写、立体など、色々なプログラムを行っています。
これまで隔週“木曜日”に開催してきたので、『木曜日の絵画教室』という名前なのですが、
4月から曜日を増やしまして、火曜日にも開催しています。
木、火、木、火・・・と交互に毎週行っているので、実際には『火曜日と木曜日の絵画教室』ですね・・・。
このさき6月の予定は以下です。
16(火)、 25(木)、 30(火)
小学生対象で、参加費は1回1,000円。
火曜でも木曜でも、御都合にあわせて、自由に参加していただけます。
初回は無料体験できますので、ぜひお気軽にお問い合せ下さいね。
企画展 「コレクションプラス 街を描く」 開催しています
更新日:2015年6月5日(金) 【展覧会】
現在なかた美術館では、企画展「コレクションプラス 街を描く」を開催しています。
パリ、ヴェネツィア、東京や尾道・・・様々な街を描いた風景画の展覧会です。
ユトリロが暮らし、歩いたパリの片隅
ヴラマンクが自然と向き合う暮らしを求めた郊外の風景
フランスと日本、それぞれの画家たちから見た「異国の街」
ヴェネツィアや尾道など「水辺の街」の風景画も展示しています。
今回は久しぶりに、絵画だけのシンプルな展示ですが、
旅をするように、流れに沿って楽しんでいただけるかなと思います。
nakata Labs なかたラボ の関連ワークショップもたくさん企画しています!
ぜひ展覧会のページもご覧ください。
皆さんのお気に入りの街角や、それぞれの作品の魅力を見つけていただければ嬉しいです。
『コレクションプラス 街を描く』 開催中 〜 9月27日(日)
休館日: 月曜日(祝日の場合は開館)
夏期休館8/17(月)〜21(金)
料金 : 一般:800円
前売り・団体(20名以上)など割引:500円
中学・高校・大学生:300円
nakata Labs ガーデントーク & 小さなみどり
更新日:2015年6月4日(木) 【nakata Labs なかたラボ】
早くも過ぎ去ってしまった5月・・。
かなり久しぶりのブログ更新になってしまいましたが、
nakata Labs 「春のガーデントーク」と、「小さなみどり」の様子をご紹介します。
5/24までの企画展「コレクションにみる“植物” × BOOKS」では、
花や樹木、果実など、さまざまな植物が描かれた作品を集めて展示しました。
で、せっかく裏庭もありますし、本物の植物にも触れてもらおう!という二つの企画でした。
まずは「春のガーデントーク」から。
すばらしいお天気のもと、久しぶりに植物の専門家である浜田展也さんを講師にお招きしてのレクチャーです。
浜田先生は、本当に高等学校の先生なのですが、お忙しい仕事の傍ら、ずっと研究も続けていらっしゃる
植物学のエキスパートです。
なかた美術館の裏庭では、意外なほどにたくさんの植物を見ることができます。
イロハモミジ、シダレモミジに始まり、ウメ、アンズ、アカマツ、クロマツ、ツツジ、アセビ、
カリン、ツバキ、モクレン、キリシマ、ハナカイドウ、タケ・・・
みなさん真剣にノートをとっています。
それぞれの植物の特徴を聞いていくうちに、
どのようにして、環境にぴったり合うように「進化」したのか?という質問が出ました。
その答えは、すべて「偶然」です。とのこと。
たまたま「偶然」、その場所で、その時に、生き残った植物と枯れた植物があって、
また次の世代になって、「偶然」生き残った植物と、枯れた植物があって・・・
単純にその積み重ねなのだそうです。
どれだけ積み重ねたのか考えると、気が遠くなりそうですが。
また環境破壊が叫ばれて久しい一方で、人間の手によって守られている種も多くあるのだとか。
元々は森林にあったのに、今では庭でしか生きられないような樹木もあるそうです。
バラなどのように、人間に気に入られたからこそ繁栄している種もありますよね。
でもそれらも全て、長い目で見たら「偶然」のひとつなのでしょうね。
浜田先生のお話を聞いていると、時間の単位が何万年、何百万年なので、
そのスケール感に、頭の中もぶわーっと広がっていくような感覚になります。
知的なわくわく感と、新緑の気持ちよさをたっぷり味わい、充実した時間になりました。
翌週は「小さなみどり -苔玉をつくろう-」を行いました。
「ヒグラシ園藝店」の松本麻美さんを講師にお招きして、本物の土と植物で苔玉をつくります。
まずは苔のお話からスタート。
小さな苔をよく観察すると、小さな森を見ているようでした。
生えている場所を見ると、意外に日当たりや風通しを好むことも分かります。
さて、苔玉づくりです!
まずは土を混ぜて、こねて、粘土状にしていきます。
これは結構、力が必要です。
こねてこねて、なめらかにまとまる粘土状になったら、丸く形作っていきます。
ハンバーグやおにぎり、土でお団子を作った子供の頃をなつかしく思い出しました。
いかに、つるつるのお団子が作れるか、真剣だったなあ・・・
さて、玉ができたら真ん中を凹ませて、好きな植物を植えていきます。
たくさんの小さな玉に一株ずつ植えたり、
大きな玉に、何種類かを寄せ植えにしたり。
こだわりの見せ所です。
土で、根を完全に包みこんだらら、それをシート状の苔でくるみ、テグスでぐるぐる巻いていきます。
これもなかなか難しいのですが、皆さん、笑顔で完成しました!
多少かたちが歪んでいても、自分で作った苔玉は、なんとも可愛らしく、愛着がわきます。
小さな緑たちは、なんとなく誇らしげに見えました。
私も、この日に作った苔玉を自宅でお世話していますが、土や緑に触るのはやはり心地良いものですね!
普段は室内にいることが多いので、新鮮な感覚で嬉しくなります。
どちらのワークショップも、たくさんの方にご参加いただき、達成感にあふれる時間となりました。
会期中は「コレクションにみる“植物” × BOOKS」にも、たくさんご来場いただきました。
どうもありがとうございました!
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。