チェンバロミュージアムコンサート『ギターとチェンバロ』
更新日:2016年10月23日(日) 【コンサート】
空気が澄んで、音楽を楽しむのにぴったりの季節になりました。
先日の日曜日、チェンバロミュージアムコンサート
『ギターとチェンバロ 二つの弦による雅な響き』を開催しました。
ギターは藤井康生さん、チェンバロは小田郁枝さんの演奏です。
いずれも弦楽器ですが、当館のミュージアムコンサートでは初めての組み合わせです。
しかも90分のプログラムという、いつもよりちょっと贅沢な会となりました。
フレスコバルディ、ヘンデルなどバロックの定番から、
ハープやオルガンのための協奏曲や舞曲をギターとチェンバロのアンサンブルにしたもの。
多くのギター曲を作ったメキシコのマヌエル・ポンセの作品や、
タレガの「アランブラ宮殿の想い出」など親しみやすい楽曲まで。
アコースティックギターの柔らかい音色と、涼やかなチェンバロで、多彩な音楽をお届けしました。
繊細な演奏で、優しく落ち着いた音楽の時間をお楽しみいただけたのではないでしょうか。
出演のお二人、ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。
次回のコンサートはもうクリスマス!(早いものですね…)
12月25日(日)『弦で奏でるクリスマス』
バロックヴァイオリン、バロックチェロ、そしてチェンバロという
王道の組み合わせで、本格的なバロック音楽をお届けします。
クリスマスにぴったりの時間になると思いますので、ぜひご参加ください。
特別展『小林和作に出会う』がオープンしました
更新日:2016年10月9日(日) 【展覧会】
10月8日(土)より特別展『小林和作に出会う』がオープンしています。
かつて尾道に暮らした画家・小林和作は日本全国をスケッチして、たくさんの風景を描きました。
そして自らを“民衆画家”と称し、市井の人々や歳下の作家たちとも
分け隔てなく交流して尾道の文化を豊かに育てました。
今なお尾道で愛されるこの画家について、始めての方はもちろん、
馴染み深い方も、作品を通して改めて“出会って”いただきたいという企画です。
春や秋の雄大な山や、荒波が打ち付ける海辺など。
素直な筆致で色彩豊かに描かれたその作品は、素朴で力強い魅力を持っています。
和作と同世代の梅原龍三郎や林武、中川一政といった画家たちのほか、
現在、そして未来へつながる作家たちの活動もご紹介しています。
和作と出会い、影響を受けた人のひとり、脚本家・高橋玄洋さん。
出品者であると同時に、作品へのコメントも寄せていただきました。
尾道に生まれ、小林和作から直接の絵の教えを受けた“最後の弟子”である村上選さん。
和作との出会いのきっかけになった作品も含めて展示しています。
横谷奈歩さんは、アーティスト・イン・レジデンス AIR Onomichiの招聘作家として、
これまでも尾道にある高橋玄洋さんの旧家を舞台に、アートプロジェクトを展開してきました。
この度はラジオドラマを軸にした新作インスタレーションを制作。
ぜひ会場で体験してください。
小林和作が描いた作品、そして小林和作を通して広がる、様々な作家たちの作品をお楽しみください。
会期は来年の2月19日(日)まで。
この度は山口県立美術館さんや尾道市立美術館さんをはじめ、
多くの所蔵家の方々から作品をご出品いただきました。
また作品の制作や調査などにも多数の方にご尽力いただいています。
本当にありがとうございました。
皆様ぜひこの機会にご来館ください!
ワークショップ「お散歩かばん」を開催しました。
更新日:2016年9月24日(土) 【nakata Labs なかたラボ】
雨が降って、急に涼しくなった尾道です。今年の夏は例年以上に暑かったので少しホッとしますね。
さて、真夏の8月に開催したワークショップ「お散歩かばん」の様子をご報告。
今回は、講師に広島の作家、kumonoirooo (くものいろ)の植木由香さんをお招きしました。
ユニークな形のポーチやバッグ、刺繍のアクセサリーなど、布や糸にまつわるかわいらしい小物を
オリジナルの模様を施した布を使って丁寧につくっていらっしゃいます。
http://kumonoirooo.tumblr.com
自転車乗りのための帽子や
かわいいらしい模様の蝶ネクタイ。
どれも手のぬくもりを感じるものばかりです。
今回は「サコッシュ」という平たいショルダーバッグにデザインしました。
元々は、自転車のロードレースで使われているバッグで
補給ポイントで補給物資を入れて渡すためのバッグの名称だそうです。
植木さんは、消しゴムハンコのように布地にスタンプをして模様を作り出しています。
今回も、スタンプを使った技法を教えて頂きました。
スポンジマットに鉛筆でスタンプの下書きをします。
どんな形にしようかな。
切り取って、絵の具を塗って。。。
サコッシュにスタンプします。
同じ形のスタンプも、色を変えると違った表情になります。
抽象的な形をいくつか組み合わせると。。
泳ぐ魚になりました!
こうしてパズルのように、形で遊ぶのもおもしろいですね。
kumonoiroooは、抽象的な形をリズミカルに組み合わせた模様が特徴的です。
こちらの方のデザインも、対極的な円と線の組み合わせが目を引きます。
色も落ち着いた色合いでまとめてありますね。
丁寧に指導してくださいました。
そして、アイデアのたくさん詰まったサコッシュが出来ました。
丸い形が葡萄になったり、
色ムラを活かして渦巻きを描いたり、
風景になっているデザインもありました。
並ぶ家々と、島、橋、フェリー。。。
まるで尾道のようです。
たくさんのちょうちょが舞っているバッグ。
やわらかいスタンプでの作業は小さなお子さんも楽しく取り組むことができました。
美術館では kumonoiroooのポーチやアクセサリーを販売しています!
ぜひご覧になってください。
参加者の皆さん、植木さん、ありがとうございました!
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。