ワークショップ「かたちを重ねるモビール作り」を開催しました
更新日:2024年5月1日(水) 【nakata Labs なかたラボ】
爽やかな風が心地よい季節ですね。
先月のワークショップでは、そんな季節にぴったりのモビールを作りました。
モビールは、薄い板状の素材を糸や棒を使ってバランスの取れた状態で吊るしたもので、
空気抵抗によってゆらゆら動く姿は「動く彫刻」とも呼ばれます。
今回はカラーペーパーを使って、ある形を作りました。
それは、展示作品にもたくさん描かれている花の形。
アイズピリの描いた花はかなり単純化されていますが、
なぜ花だとわかるのでしょう。
実物の植物と見比べながら観察してみると、花びらや葉っぱの付き方や形、
茎の動きなど特徴を押さえているのがよく分かります。
形が左右対称だったり、おしべやめしべのようなものが描いてあったり
花びらの薄くてひらひらした様子も伝わってきます。
洋服や背景にも花の模様を見つけました。
こちらは高田誠の作品。
点で描かれているのは、ユリ、バラ、ガーベラ、スイセン。
いい香りがしてきそうです。
繊細なかすみ草の表現に、点描が効果的に使われています。
作品に描かれた花や実際の花の特徴を思い出しながらモビールを作っていきます。
ガーベラやヒマワリのように、花びらを輪になるように繋げたり
対照的な形を意識して花びらを規則的に貼り付けたりしました。
こちらは寒色でまとめられたキレイな花。
まるでヒマワリに見られる管状花と舌状花のようで、
単純化されつつもリアリティのある花になってきました。
型取りをして、ピンクの花びらを1枚ずつ丁寧に作っています。
どんな花に仕上がるのでしょうか。
吊るしても安定するように、帽子のような形にしました。
そして最後に糸で吊り下げて完成!
くるくるとゆっくり動く姿は、
まるで花びらが舞っているようで、見ていてとても心地よかったです。
参加者の皆さん、ありがとうございました!
ワークショップ「透明な絵を描こう」を開催しました
更新日:2024年4月28日(日) 【nakata Labs なかたラボ】
現在開催中の展覧会では、フランスの画家ポール・アイズピリの作品をご覧いただけます。
アイズピリの作品は、鮮やかな色彩と軽やかな筆致が特徴です。
3月に開催したワークショップ「透明な絵を描こう」では、そんなアイズピリの作品に注目しました。
まずはじめは作品鑑賞。
透明なスケッチブックとマーカーを使って一部分を模写をしました。
まるでマーカーペンで描いたようなアイズピリの油絵に似せて、のびやかに模写ができました。
そして今回の「キャンバス」は、額縁を細工して作った透明な板。
そこにマーカーペン、カラーセロハン、シールやテープを使って絵を描きました。
白い紙やキャンバスに絵を描く場合は、さて何を描こうかと悩んでしまうものですが
不思議と透明なものに描くのはそれほど躊躇せず絵が描けるのです。
シールをペタペタ、ペンでグルグル・・・
カラーセロハンを使うと透明な色の重なりによって、意図しなかった色が生まれます。
それらも表現のヒントになりそうですね!
そして、出来上がった作品がこちらです!
左の青色が海、右側の黄色が陸地のイメージだそうで
波打ち際のフォルムが自然に切り取られています。
木や海藻、よくみると海の生き物も描かれていますね。
眩しい太陽も透明感のある素材で更にキラキラして見えます。
マーカーのグルグルしたタッチやカラフルな模様が楽しい作品です。
丸いシールも生かされていますね
水辺の生き物たち。
アイズピリの絵にたびたび登場する鳥を見て描きました。
アイズピリもびっくりの、素敵な作品が仕上がりました!
参加者の皆さん、ありがとうございました。
「Collections -時間と空間の交差-」がはじまりました。
更新日:2024年3月10日(日) 【展覧会】
3月2日[土]より「Collections -時間と空間の交差-」を開催しています。
今回から、コレクションの全体像をより分かりやすくご紹介できるよう、展示室ごとにカテゴリを設けた回遊式の展示としています。
第1〜3の展示室では、当館コレクションを代表するフランスの具象画家ポール・アイズピリのコレクション、
そして第4展示室を2つのゾーンに分けて、日本近代洋画の作品と、“エコール・ド・パリ”を中心とするフランス近代絵画のコレクションを展示しています。
必ずしも、具体的なテーマや順路に沿って見なくても良いように展示していますので、よりシンプルに、それぞれの作品をご覧いただけるかと思います。
そして、尾道ゆかりの画家・小林和作の没後50年を迎えるにあたり「小林和作記念室」を常設いたしました。
尾道の街で今も敬愛される“和作さん”らしく、個人蔵で大事にされてきた作品もお借りしています。
そのほか旧居で手元にあった品や写真なども展示しています。
通年でご覧いただけますので、遠方からお越しの方にも、また改めて地域の皆様にも、小林和作の創作活動に触れていただければ幸いです。
なかた美術館の教育普及プログラム「nakata Labs(なかたラボ)」も、新しいプログラムを企画しています。
いつも、手を動かして描いたり作ったりする活動がメインでしたが、
今回はそれに加えて、いろいろな方法で楽しく「みる」ワークショップもご用意しています。
絵を見るのが好きな方、つくるのが好きな方、そんなに詳しくないんだけど…という方まで、
どなたさまも、きっと絵を見るのがさらに楽しくなるはず。
もちろん、いつものように、たのしく作るワークショップもあります。ぜひお気軽にご参加ください。
展覧会のページやSNS(旧twitter)(instagram)でも詳細をご案内していきます。
日増しに春が感じられるようになりました。
初めての方も、いつも来てくださっている方も、ぜひ足を運んでいただき、作品に親しんでいただければ嬉しいです。
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「Collections -時間と空間の交差-」
会期 = 3/2(土)〜 9/1(日)
開館時間 = 9:00〜17:30(入館は17:00まで)
休館日 = 月曜日(祝日の場合は翌日)
観覧料 = 一般800円、団体・障害者割引500円、中・高・大学生300円(市内の学校に通う学生、小学生以下無料)
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音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。