このたびの豪雨災害について
更新日:2018年7月22日(日) 【日常など】
このたびの豪雨災害で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、
被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
未だに避難生活を余儀なくされている方、様々な不安や困難を抱えている方もいらっしゃるかと思います。
さらに続く猛暑や台風など、心配は尽きませんが、美術館が少しでも心を落ち着ける場所になればと願っています。
幸いにも当美術館は施設、スタッフともに無事で、現在は通常通り開館しています。
一時、断水によって臨時休館したため、ご来館を予定されていた方には大変申し訳ございませんでした。
ご心配やお見舞いの声もたくさんいただきました。皆様に改めて感謝申し上げます。
ワークショップ「初夏の色紙づくり」を開催しました
更新日:2018年6月23日(土) 【nakata Labs なかたラボ】
尾道も雨が降り続き、梅雨らしくなりました。
先日開催したワークショップ「初夏の色紙つくり」の様子をお届けいたします。
まずは、画用紙にまんべんなく絵具を塗ります。
絵具を2色にしたり
あらかじめ違う色を塗っておくというアイデアも。
こうすることで、あとで絵具をひっかいたときに、紙そのものの色ではなく一層目に塗った色が顔をだします。
次に、絵具を削って模様を描きます。
様々な道具を使いました。
これはケーキのデコレーションに使うヘラ。
しましま模様を引くことが出来ます。
なんだか違うなあ、とおもっても
もう一度筆で塗りつぶしてやり直すことが出来ます。
しばらくやり取りして、勢いよく「これでおしまい!」という感覚を楽しみます。
完成したらドライヤーで乾かして…
最終的にこのようなパネルに仕立てました。
黄色と、引っ掻いたことで現れたピンク色の質感の対比が面白いです。
パッと目を引くレモン色。
海?船?
想像力をかきたてます。
ピンクのぐねぐねの線が軽やかです。
柄の一部分を切り取ると印象が変わります。
線を重ねて描かれたシンプルな作品ですが
風景のようにも見えます。
このほかにも、たくさんの色紙を作りました。
梅雨の合間、絵具をのびのび使って楽しい時間となりました。
参加者の皆さん、ありがとうございました!
『PAINTERS ペインターズ』
更新日:2018年6月17日(日) 【展覧会】
6/9から、欧州で活躍する日本人の現代美術作家や、シンガポール、マレーシア、そして瀬戸内を拠点とする作家たちの平面作品を集めた展覧会『PAINTERS ペインターズ』を開催しています。
今の私達が見ることができる絵画の広がりや豊かさの一端をご紹介できればと、12名の作家の作品を一堂に展示しています。
巫思远 ボー ジー ヤン Sze Yang Boo (シンガポール)
趙善君 チュウ シエン クアン Sien Kuan Chiew (シンガポール)
稲川 豊 Yutaka Inagawa (日本)
古武家 賢太郎 Kentaro Kobuke (イギリス)
小金沢 健人 Takehito Koganezawa (日本)
近藤 正勝 Masakatsu Kondo (イギリス)
小西 紀行 Toshiyuki Konishi (日本)
三上 清仁 Kiyohito Mikami (日本)
黃嬌娥 ウン エイプリル April NG (シンガポール)
小野 環 Tamaki Ono (日本)
シュシ スライマン Shooshie Sulaiman (マレーシア)
竹崎 和征 Kazuyuki Takezaki (日本)
絵画はとても古くからあり、美術の中で最もよく知られた表現方法です。
そしてこれまで様々な作家たちが挑み、取り組んできた大きな歴史があり、表現できる媒体が多様化した現代もそれは続いています。
誰でも気軽に写真を撮って瞬時に送り合うことができ、かつてないほど多くの画像に囲まれている今だからこそ、
ひとつひとつの描かれた作品にじっくりと向き合うことで、見ることの複雑さや楽しみを感じていただければ幸いです。
初日のアーティスト・トークには、たくさんの方にお集まりいただきました。
シンガポールからもBooさん、Chiewさん、Aprilさんに来日いただき、竹崎さん、当館ディレクターでもある三上、
そして出品作家の稲川さんにはトークと通訳までしていただいて、二ヶ国語でお届けしました。
それぞれの作品について会話が生まれ、いろんな言葉で語られることで、とても充実した時間になったかと思います。
ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。
また先日は近所の幼稚園から、たくさんの子どもたちが見に来てくれました。
みなさん、とても良いスケッチをしてくれました。
本展ではコレクションの近代絵画や、愛媛県の大島出身で瀬戸内の風景を多く描いた野間仁根の作品も展示しています。
時代と地域を越えて集った作品を、それぞれ新鮮な目線で見ていただければ嬉しいです。
会期は9/30(日)まで。この機会にぜひ足をお運びください。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。