広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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ワークショップ「あたたかなオーナメント」を開催しました

更新日:2024年1月18日(木) 【nakata Labs  なかたラボ】

 

暖かい年明けの尾道でしたが、

少しずつ冬らしい冷たさを感じるようになってきました。

昨年の12月に開催した、冬にぴったりのオーナメント作りの様子をお伝えします。

 

材料は毛糸やフェルトなど暖かみのあるものを用意しました

 

 

  

 

三角や四角に切った板を土台にして、毛糸をぐるぐると巻きつけていきます。

三角を2枚繋げると、星の形になりました。

 

 

ぐるぐるぐる・・・

  

 

巻き終わるとこんな感じです。

丁寧に巻きつけることができました!

 

 

フェルトは、切るのも貼るのも簡単で扱いやすい素材です。

アイデア次第でいろんな模様を作ることができますね。

 

 

スパンコールやビーズも用意しました。

キラキラ光るものは目移りしてしまいます!

 

 

華やかなオーナメントになりそうです。

 

 

出来上がったオーナメントをいくつかご紹介します!

 

こちらはクリスマスツリーとプレゼントボックスのデザイン。

毛糸の色を緑や赤にするだけで、三角や四角い形がクリスマスらしいモチーフになるから不思議ですね。

 

 

こちらの方もクリスマスツリーを作りました。

三角の板をを3枚つなげ、一枚だけ木の風合いを残しているところにセンスを感じます。

巻き方も均一で美しく仕上がっていますね。

 

 

こちらは色の合わせ方に統一感があって、一年中楽しめそうなオーナメントになりました。

 

 

おもうままに素材を組み合わせた楽しいオーナメント。

細部にこだわりを感じます。

 

 

 

 

 

 

参加者のみなさん、ありがとうございました!

 

 

 

 

↓番外編

余った材料で「イモムシ」。

毛糸の切れ端を大切に使ってくれました!

 

 

 

 

 

 

皆さんこんにちは。

風も冷たくなり、だんだんと秋めいてきましたね。

 

なかた美術館では、10/29(日)にチェンバロミュージアムコンサート「旅するチェンバロ〜ドイツ・オーストリアを訪ねて〜」を開催しました。今回のコンサートはこれまでに行ってきた「旅するチェンバロ」シリーズの最終回です。チェンバロを起点に、ヨーロッパ諸国の音楽と歴史の関わりに触れ、それぞれの国で活躍した作曲家たちに注目したプログラムで開催してきました。

今回はフルートとのアンサンブルもありました。演奏してくださったのは、川本真利江さん(フルート)と小田郁枝さん(チェンバロ)です。


 

17世紀のドイツやオーストリアでは、神聖ローマ皇帝を中心とする諸侯たちの集まりが各地にありました。彼らは宮廷音楽を好んだため、音楽家たちは一層活躍の機会を得ることになりました。

バッハもそんな音楽家たちの中の一人です。市役所付の音楽家である父のもとに生まれ、自身の子どもたちにも音楽を教え、生涯音楽とともに生きました。演奏された《小プレリュード》はバッハの長男のための小曲集に入っています。


 

次に演奏されたのは《インヴェンション》です。子沢山で、いつも小さな子どもたちに囲まれていたバッハは、彼らの音楽の練習のためにこの《インヴェンション》を作曲しました。今回はソプラノパートをフルートで演奏していただき、チェンバロとフルートの共演を楽しみました。特に、《No.1 ハ長調》と《No.14 変ロ長調》はフルートの音色が軽やかで楽しげな曲でした。


 

同じくドイツの作曲家であるテレマンの楽曲も演奏されました。テレマンはオルガニストを経て、アイゼナハで楽長の任を受けました。同時代の作曲家であるヘンデルとはライプツィヒ大学時代からの友人であり、バッハとも親密な交友関係を結んでいました。クライアントの要望へきめ細やかに応じて作曲をしていたそうです。今回はテレマンの楽曲の中から《12のメトーディッシェ ゾナーテンより No.1》が演奏されました。少し寂しげな旋律で、だんだんと肌寒くなる秋にぴったりの楽曲でした。


休憩を挟んで後半からはベートーヴェンやモーツァルトの楽曲も演奏されました。


音楽史において極めて重要な位置を占めるベートーヴェンは、後世の音楽家たちにも多大な影響を与えました。今回は《歌曲「Ich lieve dich」》と《ピアノソナタ Op.49-2 ト長調》が演奏されました。

 最後に、オーストリアで活躍したモーツァルトの楽曲も演奏されました。《オペラ魔笛 KV620より「何と まあ、素敵な音だ」》と《フルートソナタ KV14 ハ長調》の2曲でコンサートは締めくくられました。


 

「芸術の秋」にふさわしい、素敵な音楽の時間でした。

ご来場いただいた皆さま、出演者のお二方、ありがとうございました!


 


今回のコンサートで「旅するチェンバロ」シリーズは一区切りとなりますが、これからもなかた美術館でのチェンバロコンサートは続きます。皆さま今後ともよろしくお願いいたします。

 

次回のコンサートは

12/24(日)チェンバロミュージアムコンサート

『クリスマスのおはなし〜チェンバロの音色にのせて〜』

 

 

毎年恒例のクリスマスコンサートです。今回もチェンバロの演奏とともに、クリスマスにまつわるお話の朗読をお楽しみいただけます。今年はクリスマス・イブの開催ですので、皆さまお誘いあわせのうえ、ぜひごお越しください。

 

 

「日本の風土と油絵 -日本近代絵画コレクション-」

更新日:2023年10月20日(金) 【展覧会】

ただいま開催中の展覧会では「日本の風土と油絵 -日本近代絵画コレクション-」と題して、大正から昭和にかけて日本の"洋画"を切り開いた画家たちの作品をご紹介しています。

 

 

油絵は明治以降、ヨーロッパから日本に本格的に導入され、遠近法や陰影の描写による写実的な表現や、そこに描き出される西洋の文化は大きな驚きを持って迎えられます。

新たな出会いを経た画家たちは、歴史も風土もまったく異なる日本で、どのように作品を描くべきか模索していきます。


 

 

大正から昭和にかけては多くの画家がフランスをはじめヨーロッパに遊学し、フォービスムやキュビスム、エコール・ド・パリなどの先進的で多彩な表現にも大いに刺激を受けました。

本展では、梅原龍三郎や須田国太郎など、西洋に学びながらも日本の伝統や風土に向き合い、表現を磨いた画家や、

藤田嗣治や荻須高徳などフランスの地に根付いて個性を発揮した画家たちの作品をご覧いただけます。



 

また彼らが学んだピエール=オーギュスト・ルノワールや、ジョルジュ・ルオーといったフランスの近代画家たちの作品や、

国内外の美術を伝える上で大きな役割を果たした文芸誌『白樺』や美術雑誌『みづゑ』といった資料、

尾道を拠点にした洋画家・小林和作の作品も、新たな関連資料とともに展示しています。


 

 

 

変化する時代の中で、自身の表現を探求した画家たちの個性豊かな作品をお楽しみください。


 

展覧会「日本の風土と油絵 -日本近代絵画コレクション-」は  2024年2月18日(日)まで開催しています。


 

暑さも少し落ち着き、おでかけの機会も増えてきたかと思います。この機会にどうぞお立ち寄りください。





 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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