広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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職場体験をしました。

更新日:2019年9月10日(火) 【nakata Labs  なかたラボ】

こんにちは。今年も職場体験を実施しました。

市内の中学校から来てくれた2人に、美術館の仕事を4日間体験してもらいました。


 

 

受付対応、館内の掃除や展示什器の片付け、ポスターの貼り替え、

向島こころの『子ども学芸員の旅 作品展』の点検、

エフエムおのみちのラジオ出演の見学、チラシ配り、

子どもたちが描いた油絵の梱包、などなど…






今年は色々と重なって、たくさんの仕事があったのですが、さらに作品のリサーチをして紹介するブログ記事を書いてもらいました。


 

以下はそれぞれ、2人が書いてくれた記事です。

 


 

 

 

私はこの作品が気になりました。「夕暮れ時の海」というタイトルの絵です。作者はアンドレ・ボーシャンさんで1941年に制作されました。キャンバスに油彩で描かれています。

 

 

鮮やかなグラデーションが特徴の絵で主に空の色がグラデーションになっているなと思いました。太陽は赤色でそこから遠ざかっていくにつれて橙色、黄色、桃色、水色、青色、紺色と色が変化しています。色の変化が綺麗にあらわれていてとても繊細な絵だなと思います。

 

 

 

岩や山のごつごつした感じや雲のもこもこした感じがリアルに描かれていてまるで一枚の写真のようです。

 

 

 

 

太陽の光と月の光が雲や海に映っていて綺麗だなと思いました。

 

 

 

海に3つの船が浮かんでいてその船に人が乗っています。船に乗っている人達は今から旅に出て冒険をするのかなと思いました。

 

最後まで見てくださりありがとうございました。

 

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はじめまして。私は、9月4日〜10日の4日間職場体験をさせていただきました。

特に緊張したのは、受付です。することがたくさんあって大変だなと思いました。貴重な体験が

できて良かったです。

 

私が紹介したいのは、野口弥太郎さんの「風景」です。


 

1960年頃にヴェネツィアをモデルに描かれています。

よく見てほしいのは、人と波です。

 

 

人が右下に小さくいて、細かいところまで丁寧に描かれていて良いなと思いました。一番奥の人達は、家族が一緒に歩いているみたいで面白いです。

 

 

 


波は、白い色ではっきりとあります。太い筆で大胆に描いてあります。

空は、ピンク色で夕方を表していると思いました。グラデーションも全て混ざりきってない感じが

全体のバランスをとっている気がします。

 

薄い色がたくさん使われていて、穏やかな街の雰囲気がして、ずっとみていられます。

 



それぞれの作品を実によく観察して、魅力的な文章を書いてくれました。

楽しく取り組んでくれたようで嬉しく思います。


二人共、4日間おつかれさまでした!

見守っていただいた来館者の皆様、お世話になった尾道の皆様も、どうもありがとうございました。





 

 

親子ワークショップ「夜のミュージアムクルーズ」

更新日:2019年9月6日(金) 【nakata Labs  なかたラボ】

 

 夏休みに開催した親子ワークショップ、

「夜のミュージアムクルーズ」の様子をお伝えいたします!

 

 


閉館後の美術館を思う存分楽しんでもらおう!というこの企画。

今年は、美術館で宝物探しをしながら作品を鑑賞してもらいました。

 

 


 


まず、子どもチームと大人チームに分かれます。

子どもたちは「宝箱」を作りました。

 


 


 折り紙やシールを使って箱を飾り付けます。

 

 

 

 

ちなみに、作ってくれた宝箱を悪者がとりに来て隠してしまう…なんてことはみんな知りません…!

 

もくもくと制作しています。

 

 

 


その間、お父さんお母さんは作品を鑑賞します。

どんなモチーフが描かれているか、意見を出してもらいました。

 


 


実は、鑑賞してもらった作品の裏側には、

宝物の在処をしるした地図を隠していました。

これらの意見が、地図を探すときのヒントになります。

 


 


その後悪者が来て、みんなの宝物を隠してしまいました。

(子どもたちが想像以上に怖がってしまったので写真はありません…)

 

 

大人チームが考えてくれたヒントをもとに、

地図を隠してある作品を見つけます。

 


 

 

意外と似ている作品もたくさん。

じっくり細部まで鑑賞して、なんとか地図を見つけ出しました。

 

 

 


地図を見ながら宝物を探します!

 


 


展示室の中だけではなく、

倉庫、階段、ミュージアムショップなどいろんなところで発見しました。

いつもは入れない美術館の裏側をたくさん覗くことが出来ました!

 

ちょっと怖かったけど、

作品や美術館に対して、新しい発見をしてくれていたら嬉しいです。

 

参加者の皆さん、ありがとうございました!

 

 

 

 

第12回『子ども学芸員の旅』を開催しました!

更新日:2019年8月10日(土) 【子どもと美術館】

尾道市内の6館+1施設を、1泊2日で巡る『子ども学芸員の旅』

尾道市内の美術館・博物館が連携する《尾道市美術館ネットワーク》の主催事業で、毎年恒例です。

昨年は豪雨災害によってやむなく中止、今年はどうなるかなと心配でしたが、無事に開催することができました!


 


 

市内の小学校から参加してくれる子ども学芸員たちはほぼ初対面。お互い交流して友達になってもらい、かつ様々なプログラムを体験しながら美術館・博物館に親しんでもらい、おまけに6館は山間の御調から生口島・瀬戸田まで、市内全域にまたがっているので、それぞれを訪ねることで自然と尾道の魅力にも触れることができちゃう!という、大変意欲的な企画です。

 

各館では毎年それぞれ、レクリエーション、作品鑑賞、ものづくりなどを分担しており、なかた美術館は今年はものづくり担当。

開催中の展覧会『海と旅』にあわせつつ、当館を運営する本社も造船関企業ということで、船づくりのワークショップを行いました。

 

 

まずは子ども学芸員のみなさんに、絵画に描かれた船のかたちを観察してもらいます。

尾道ではおなじみの渡船や漁船などの小さな船、おおきなタンカー、遊覧船など、船にもいろいろあります。

どんな船が描かれているかによって、そこはどんな場所なのか、どんな人がいて、どういう暮らしがあるのか、想像できるのがおもしろいですね。


 


そしていよいよ船づくりです。今回はみなさんに同じ基本形を準備しました。



この土台に、様々な素材と形を組み合わせて、船をつくっていきます。

 

 


プラスチックのケースや発泡スチロール、ストローや針金、コルクや王冠、ペットボトルの蓋などなど・・・

ありふれた身近な素材ですが、組み合わせることでみるみる船が現れてきます。

 

 

 

大きな船の煙突には、マークがついていて船の会社などを示しています。

ファンネルマーク」と呼ばれるこのマークを、みなさんには船主となって考えてもらいました。


 

 


土台が同じでも、仕上がりはさまざま。



みなさんの素晴らしい集中力と発想で、良い船がたくさんできました!


 

 

『子ども学芸員の旅』では、このほか陶芸の絵付けやうちわ作り、さまざまな展覧会の作品鑑賞などを体験をしました。







子ども学芸員たちの底知れぬパワーと夏の暑さに圧倒されつつも、きらきらした笑顔や好奇心いっぱいのまなざし、力作に元気をもらった二日間でした。 

このなかた美術館で作った船も含め、たくさんの作品や旅の様子を『子ども学芸員の旅 作品展』で展示いたします。


子ども学芸員の旅 作品展』

8/31(土)〜9/8(日)9:00〜17:00

入場無料・会期中無休

場所:尾道市民センターむかいしま(こころ) ロビー


子ども学芸員たちにも展示作業を手伝ってもらいます。

またいろんな美術館や博物館に行きたくなるような、楽しい展示になるかと思いますので、ぜひお立ち寄りください。

 

 

 

 

 

 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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