
更新日:2009年8月4日(火) 【子どもと美術館】
今日、日比﨑(ひびさき)小学校という、とてもご近所の小学校から
4年生100名・5年生84名が、夏休みの登校日に美術館見学に来てくれました!
(とてもたくさんなので、1時間ずつ時間をずらしての来館です。)
大勢でも、みなさんとても静かに、真剣に絵を見てくれました。
「絵の対角線の2倍」くらい離れて見ると全体が見えるよ。と促すと、
自分の腕で距離を測っている子がちらほら。
・・・でも、ちょい離れすぎてるかもよ?
片目で見てみる。これは子ども達が編み出した技です!
たくさんの質問も受けましたよ。
絵具をひっかいたり、盛り上げたりして表面がデコボコしている事に皆びっくり。
「マチエール」といいます。
きらきら、つやつや、じょりじょり・・・
様々な質感には子どもも大人も惹きつけられます。
「もしや布に描いてるの??」と発見した子もいました。
「そうだよ」というと、またびっくり。
当たり前のようですが、子ども達にとってはおどろき。
色々と新しい発見してくれたようで、とても嬉しかったです。
私自身は、登校日といえば、友達と久しぶりに会えて嬉しい反面、
ちょっと憂鬱だったのですが(先生ごめんなさい) 今日は楽しい登校日になったかな?
みなさん どうもありがとうございました!
更新日:2009年8月2日(日) 【展覧会】
本日、画家・佐野ぬいさんのトークショーを開催し、たくさんの方が集まっていただきました!
佐野ぬいさんは、女子美術大学出身です。
卒業後もずっと女子美で教鞭を執ってこられました。(現在は学長でいらっしゃいます。)
会場では、かつて教え子だった方達も多く集って、話に花が咲いているようです。
司会はアナウンサーの旗手恵美さん。打ち合わせをするお二人。
とても優しいお人柄の佐野ぬいさん。
アイズピリ氏や作品との出会いや、その魅力について語っていただきました。
またお話しは佐野さんご本人の制作について。
幼少期の思い出や、少女時代のパリへの憧れなどをお話しいただきました。
制作の発想はどこから?という質問には
「まず自然をよくよく見ることから」というお答え。
ご出身である青森の自然。
今回初めて訪れた尾道・しまなみの穏やかな自然。
そして現在のお住まいである東京の自然。
毎朝、家を出て大学へ通う間にも、たくさんの自然を見て
「そこから始まる」のだそうです。
「絵を描く上で、見たものをそっくりに具体的に写す”リアル”もあるけれど、
自分の頭と身体を通したリアリティを描きたい。それが私にとっての”リアル”です。」
というお言葉が印象的でした。
スローーーなジャズをよく聴くこと、
パフォーマンス集団「ブルーマン」がラスベガスにいた頃からお好きで、その舞台からインスピレーションを受けることなど、
ご本人ならではのお話しや、
前日にご覧になった「尾道住吉花火」のエピソードも交えてくださり、始終和やかで、楽しい時間となりました。
お集まりいただいたみなさん。
そして、お忙しい中来てくださった佐野先生。
どうもありがとうございました!!!
更新日:2009年8月1日(土) 【子どもと美術館】
2日目スタート!
天気は見事に晴れ。絶好の旅日より。
一カ所目は生口島・瀬戸田の耕三寺博物館です。
別世界に迷い込んだよう。
蓮の花の不思議な生態について教えてもらいました。
茎もレンコンのように空洞です。
繧繝彩色(うんげんさいしき)を塗り絵で体験。
繧繝彩色とは、色の塗り分けで光や立体感を出す伝統的な手法です。
それぞれ独創的な模様ができました。
建物の装飾や、日本画に実際に使われる岩絵の具の紹介に、興味津々です。
そして、すぐお隣の平山郁夫美術館へ。大下図(日本画における設計図)の展覧会を鑑賞しました。
サンセットビーチ(炎天下)に移動し、
美術館で見た「暁春橘富士」の大下図を砂絵でつくるワークショップ。
大学生サポーターも頑張ります。
まずは、大下図のコピーの線をなぞります。
なぞる
ひたすら、なぞる・・・
3×6尺 (1820?×910?) のパネルをなんと16枚 !!
紙の裏にチョークがぬってあり、なぞると線が写るのです。
その線に、のりをぬっていきます。
砂を定着させると、線が立体的に浮かび上がります。
描くと言うより「のりを塗る」行為なので、自然と素早いタッチになり、おもしろい線が生まれています。
猛烈な日差しに溶けるスタッフ
パネルを繋げて・・・
全員で巨大な作品を作り上げました!
帰りのバスでは熟睡。
プログラムの最後は「修了式」
お母さんやお父さんが見守る中での発表です。
本当に盛りだくさんの内容で、密度のある二日間でした。
仲間達との出会いや、手と心をいっぱい使ったことで、この旅が素晴らしい思い出になってくれることを願います。
そして、子ども達のパワーは本当に凄い。
まっすぐ、力強くて、ダイナミックで、一緒にいると生きてることを実感させられます。
私自身も美術館スタッフとして参加できたことを、とても有り難く思っています。
みなさんお疲れ様でした! そして、本当にありがとうございました!!!!
そして、旅の体験や作ったモビールやカップ、砂絵などを展示する「子ども学芸員の旅 作品展」を開催します!
詳しいお知らせは近日中にします。お楽しみにー!