
更新日:2010年8月22日(日) 【お知らせ】
ひときわ厳しい残暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、「美術館」 と 併設レストランの「ロセアン」 は、 8/23(月)~30(月) の一週間、夏期休館 となります。
ご注意下さいませ。
職員も夏休みをいただいております。
また休み明けに 「子ども学芸員の旅」(もう一ヶ月が経とうとしていますが・・・)報告を書かせていただきますね。
のんびりですみません。 それでは!
更新日:2010年8月22日(日) 【コンサート】
本日、ミュージアムコンサート 「オーボエの魅力 ~チェンバロとともに~ 」 を開催しました。
チェンバロは小田郁枝さん、オーボエを高山成龍さんでお送りしました。
ちょっと珍しい組み合わせですが、どちらも木の楽器なのでとても相性が良いのです。
オーボエの優しくも力強い音色と、チェンバロの涼やかで可愛らしい音色が響きます。
ヘンデルやルイエ、そしてJ.S.バッハという同時代の3人の作曲家の曲をお送りしました。
ルイエの「オーボエソナタ」。この曲では、オーボエが主役となって、のびやかに演奏されました。
そのほか「オーボエ」、「オーボエ・ダ・モーレ」「コール・アングレ」 という、
それぞれ音域が違う三種類のオーボエが、曲にあわせて使い分られていきます。
下が丸くなっているのが「オーボエ・ダ・モーレ」、一番大きいものが「コール・アングレ」ですね。
音色のやわらかさも違っています。
そして、ラストのJ.S.バッハの「オーボエ ソナタ」は圧巻!
チェンバロとオーボエが掛け合いは軽妙で、緊張感ただよう演奏が素晴らしかったです。
そして、これは・・・色とりどりです。パステル??
いえいえ、画材ではありません。
「リード」と呼ばれる、オーボエの音を出す部分です。
演奏者が自分で手作りするのですが、これが非常に難しいそうです。
二枚の薄いパーツが組み合わさって、細長い楕円の様な空洞ができていますね。
この空洞に息を吹き込み、二枚のパーツの振動によって音を出します。
リードだけでも音が出るのですが、子どもが作って遊ぶ「葉っぱの笛」に似た、驚くほど大きな音が出ます。
このリードを作るための道具も展示して紹介していただきました。
まさに、オーボエの魅力をたっぷりと味わっていただけたのではないでしょうか。
暑い中ご来場いただいた皆様、素敵な演奏を聴かせてくださった出演のお二人に、感謝申し上げます。
どうもありがとうございました!
次回のミュージアムコンサートは
10月24日(日)
【イタリアバロックを奏でる ~美しいサロンの調べ~】です。
詳細はコンサートのページをご覧下さい。
更新日:2010年8月19日(木) 【子どもと美術館】
「子ども学芸員の旅」 2日目 をご紹介します。
一年目・二年目の「旅」では、通り抜けるだけだった瀬戸内海の島、因島(いんのしま)。
2日目は、その島の文化施設として、今年からプログラムに加わった 「本因坊秀策囲碁記念館」 でスタートです。
御調町の「ふれあいの里」からは、車で約一時間。 尾道市は広いですね。
本因坊秀策は、今なお語り継がれる江戸時代の囲碁の名人"棋聖"です。
その人柄にまつわる話や、関連資料も残されており、彼の故郷である因島で展示されています。
ここでは、本物の碁石と、小さめの「9路盤」という碁盤を使った「石取りゲーム」を体験します。
地域の「碁ランティア」さんが指導してくださいます。
四方を囲まれたら石を取られる、
「先に、相手の石を3つ取った方の勝ち」というルールで3回勝負です。
ほとんどの子どもが初めてで、「???」 が浮かんでいましたが、始まると熱中!
白熱した対戦を繰り広げました!
白黒の石と、縦横の線。
物体としては非常に単純ですが、ルールが奥深く、駆け引きのドラマが展開しています。
先を読む力がものを言う勝負。
私も見ていて、普段あまり使っていない頭脳を回転させたようで、すっきりしました。
「礼」に始まり、「礼」に終わる。
勝負が終わったらお互いの健闘を称え合う。
といった、囲碁の精神も格好いいですよね。
おみやげに囲碁セットもいただきました。これに、またまた大喜び。
早速バスの中でやり始める子も・・・。 石をなくさないでね~!
みんな楽しく、地元の伝統文化に触れられたのではないかと思います。
さて、バスはおとなりの島、生口島(いくちじま)の瀬戸田町へ向かいます。
前方に見えるのは生口島大橋です。
次回は、瀬戸田の耕三寺博物館のプログラムをご紹介します!
お楽しみに。