広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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ワークショップ「初夏の色紙づくり」を開催しました

更新日:2018年6月23日(土) 【nakata Labs  なかたラボ】

 

尾道も雨が降り続き、梅雨らしくなりました。

先日開催したワークショップ「初夏の色紙つくり」の様子をお届けいたします。



 
 
今回展示している作品の中に、
絵具を塗った後に引っ掻いたりぬぐったりして描かれている作品があります。
 
ワークショップでは、
絵具とメディウムを混ぜて紙に色を塗り、
割りばしやスプ―ン、定規等を使ってひっかいて模様を施しました。
 
 
 
 
 
 

まずは、画用紙にまんべんなく絵具を塗ります。

 

 

 

 

絵具を2色にしたり


 

 


あらかじめ違う色を塗っておくというアイデアも。

こうすることで、あとで絵具をひっかいたときに、紙そのものの色ではなく一層目に塗った色が顔をだします。


 

 

 

次に、絵具を削って模様を描きます。

 

 

 

 

様々な道具を使いました。

 

 

 


れはケーキのデコレーションに使うヘラ。

しましま模様を引くことが出来ます。

 

 

 

 

なんだか違うなあ、とおもっても

もう一度筆で塗りつぶしてやり直すことが出来ます。

しばらくやり取りして、勢いよく「これでおしまい!」という感覚を楽しみます。

 

 

 

 

完成したらドライヤーで乾かして…

 

 

 

 

最終的にこのようなパネルに仕立てました。

 

黄色と、引っ掻いたことで現れたピンク色の質感の対比が面白いです。

 

 

 

 

 パッと目を引くレモン色。

 

 

 

 

海?船?

想像力をかきたてます。

ピンクのぐねぐねの線が軽やかです。 

 

 

 

 

柄の一部分を切り取ると印象が変わります。

 

 

 

 

線を重ねて描かれたシンプルな作品ですが

風景のようにも見えます。

 

 

 

このほかにも、たくさんの色紙を作りました。




梅雨の合間、絵具をのびのび使って楽しい時間となりました。

参加者の皆さん、ありがとうございました!



 

『PAINTERS ペインターズ』

更新日:2018年6月17日(日) 【展覧会】


6/9から、欧州で活躍する日本人の現代美術作家や、シンガポール、マレーシア、そして瀬戸内を拠点とする作家たちの平面作品を集めた展覧会『PAINTERS ペインターズ』を開催しています。


 

 

今の私達が見ることができる絵画の広がりや豊かさの一端をご紹介できればと、12名の作家の作品を一堂に展示しています。


巫思远 ボー ジー ヤン Sze Yang Boo  (シンガポール)

趙善君 チュウ シエン クアン Sien Kuan Chiew (シンガポール)

稲川 豊   Yutaka Inagawa (日本)

古武家 賢太郎  Kentaro Kobuke  (イギリス)

小金沢 健人   Takehito Koganezawa (日本)

近藤 正勝   Masakatsu Kondo (イギリス)

小西 紀行  Toshiyuki Konishi (日本)

三上 清仁  Kiyohito Mikami (日本)

黃嬌娥 ウン  エイプリル April NG (シンガポール)

小野 環   Tamaki Ono (日本)

シュシ スライマン  Shooshie Sulaiman (マレーシア)

竹崎 和征  Kazuyuki Takezaki  (日本)


 


 

 

絵画はとても古くからあり、美術の中で最もよく知られた表現方法です。

そしてこれまで様々な作家たちが挑み、取り組んできた大きな歴史があり、表現できる媒体が多様化した現代もそれは続いています。


誰でも気軽に写真を撮って瞬時に送り合うことができ、かつてないほど多くの画像に囲まれている今だからこそ、

ひとつひとつの描かれた作品にじっくりと向き合うことで、見ることの複雑さや楽しみを感じていただければ幸いです。


 

 

初日のアーティスト・トークには、たくさんの方にお集まりいただきました。

シンガポールからもBooさん、Chiewさん、Aprilさんに来日いただき、竹崎さん、当館ディレクターでもある三上、

そして出品作家の稲川さんにはトークと通訳までしていただいて、二ヶ国語でお届けしました。



それぞれの作品について会話が生まれ、いろんな言葉で語られることで、とても充実した時間になったかと思います。

ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。

 

 

また先日は近所の幼稚園から、たくさんの子どもたちが見に来てくれました。


 


みなさん、とても良いスケッチをしてくれました。



 

 

本展ではコレクションの近代絵画や、愛媛県の大島出身で瀬戸内の風景を多く描いた野間仁根の作品も展示しています。

時代と地域を越えて集った作品を、それぞれ新鮮な目線で見ていただければ嬉しいです。



会期は9/30(日)まで。この機会にぜひ足をお運びください。

 

 

 

 

更新が遅くなりましたが、4月のミュージアムコンサート「クローバー畑で」の様子を振り返ってお伝えします。

櫻岡史子さんによるパンフルートと、小田郁枝さんのチェンバロの共演です。

 

 

 

 

パンフルートは世界最古の管楽器で、ハーモニカやパイプオルガンのご先祖さまとも言われ、その歴史は古代ギリシャまでさかのぼります。

牧神パーンの笛として西洋絵画ではおなじみの楽器ですが、実際の音色を聴く機会はあまりないのではないでしょうか。


現在はルーマニアで民族楽器 “Nai(ナイ)” として演奏され、ヨーロッパを中心に知られています。

この日の櫻岡さんは素敵な刺繍が施されたルーマニアの民族衣装で登場してくださいました!

 

 

 

パンフルートは羊飼いの笛でもあり、その音色は遠くまで響きわたるように高らかです。

そしてシンプルなつくりで、ここまでの表現ができるのかと驚くほどのダイナミックな演奏でした。

実際に、とてもたくさんの息を使う楽器でもあるそうです。

どこか懐かしい音色のチェンバロが、ぴったりと響き合っていました。

 


 

 

ルーマニアやスペイン、カタルーニャの民謡や古曲などを雰囲気たっぷりに、エーデルワイスやグリーン・スリーブスなどをよく知っている曲も新鮮に、そしてヴィヴァルディやオキャロランのフルート協奏曲のアレンジまで、多彩な楽曲をお届けしました。

ご参加頂いた皆様、奏者のお二人、どうもありがとうございました!

 

 

次回は、6/24(日)

『土の音色に魅せられて オカリナとチェンバロの調べ



チェンバロと、優しい音色のオカリナアンサンブルの共演です。

どうぞお楽しみに。


 


 

 

 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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