
更新日:2012年7月7日(土) 【展覧会】
本日、「古武家 賢太郎 展 Letters」オープンしました!
古武家賢太郎さんは、1975年広島生まれ。
現在は、ロンドンを拠点に活躍するアーティストです。
国内での個展は本当に久しぶりで、
本展では、2000年頃の初期の作品から、大きく画風を転換した頃の作品、
今年描かれた最新作や、未発表の立体作品まで、一堂に展示しています!
幸いお天気にも恵まれ、初日から大勢の方に来ていただき、
14:00〜はアーティストトークを開催しました!
古武家さんご本人に、Q&A方式で色んなお話を伺っていきます!
描画に使うのはほとんどが色鉛筆。
特に、今回の展覧会に出品されているのは、すべて色鉛筆で描かれた作品ですが、
クリアで鮮やかな色と、力強い線や形が印象的です。
そして童話や昔話から着想を得ながら、
全て、想像の中の人物や動物などを描いていくとのこと。
ストーリーを感じさせるような表現が特徴ですが、
その解釈は、完全に見る人に委ねられています。
モチーフを、おおまかに決めて描き始め、
細かいディティールや、パターン(模様)、色彩などは、描きながら決めていくこと。
日本やイタリアの古典に影響を受けたこと。
もともとデザインのお仕事をされていたこともあり、パターンに惹かれるのかも・・・。
などなど、興味深いお話をたくさんお聞きしました!
古武家さん、お越し頂いた皆様、どうもありがとうございました!
そして本展で、一番のみどころであり、最新作でもある「レター」シリーズについて。
開いた封筒を組み合わせて支持体に、童話や無意識のイメージを抽象的に描いていく、とても魅力的な作品です。
このシリーズは、会期中に100点目まで完成させるというプロジェクトで、
美術館の中で、不定期に公開制作中です!
展示室内に机を設置して、古武家さんがいつでも気軽に描けるよう準備をしているので、
もしかしたら、あなたも古武家さんが描いている時に出会えるかもしれません。
描き上がった作品から展示していくため、徐々に部屋の様子も変わっていきますので、
何度か足を運んでいただくのも楽しいと思います!
「古武家 賢太郎 展 Letters」は、9/9(日)まで
ぜひお越し下さい。
そして次回のアーティストトークは、
8/19(日) 14:00〜15:00 です。
その他にもミュージアムコンサートや、
子ども向け、大人向けそれぞれのワークショップ、イベントもたくさん開催しますので
展覧会のページでチェックしてみてくださいね。
更新日:2012年6月15日(金) 【展覧会】
開催中の「Flowers」に関連して、
美術評論家の木島俊介さんをお招きして、
絵画にとっての「花」、静物画の歴史についてお話いただきました。
人が描いたのは、まず「動物」や「人」で・・・、と絵画の歴史をたどりながら、
植物の、発芽から花が咲き、種になってまた発芽・・・というサイクルから、人々は復活や再生という概念を生んだこと。
描かれる花にバラが多いのは、色んな地域で育つから=色んな神話や寓意が生まれたので」というお話や、
チューリップの品種が多いのは、オランダの画家が自分の描きたいチューリップを育てていったから・・・など、ちょっとトリビアルなお話、
オランダで登場したとき「スティル・レーベン」=「静止した・生きているもの」という意味だった『静物画』という概念が、フランスでは「ナチュール・モルト」=「死んでいる自然」になってしまった不思議。などなど。
一冊の本を読むような、素敵な講演会でした。
そして、今わたし達が当たり前のように見ている
「花」を自由に描いた様々な表現に至るまでに、
長い長い変革の歴史があることを再認識しました。
色んな作品を、もっともっと知りたいなと思いました。
お越し頂いた皆様、木島さん、どうもありがとうございました!
更新日:2012年6月7日(木) 【展覧会】
本日、またまたNHK広島の番組「ひろもり」に呼んでいただきました。
開催中の「Flowers 〜花たちの肖像〜 」のPRです。
着くなり、カメラやブルーバックを、iPhoneで撮りまくり・・・
何回か呼んでいただいているのですが、いやあ、いつ見ても格好いい!
(しかし、テンション上がりすぎて、ブレブレですね。ごめんなさい。)
わーわー!バミってある! 一眼レフ持ってくれば良かったなー!
・・・などど、はしゃぐだけでなくて、ちゃんと仕事もしてますよっ
映像のチェック!
右下のモニタ、花の作品がたくさん映っているのがお判りでしょうか。
時計の下のモニタには高田誠の「尾道風景」が出ています。
作品の、どこをクローズアップするかなど、選ばせていただきました。
そして、打ち合わせ!
台本もあるのですが、やっぱり自然な会話の流れが大切です。
打ち合わせも終わり・・・と、思いきや、
花は 花は 花は咲く・・・♪
と、スタジオにキャスターの皆さんの歌声が。
オープニングで、NHKが東日本大震災の被災地の復興を応援する
テーマソング「花は咲く」の紹介がされるのでした。
皆さん、手にお花を持ってのスタートです。
さらに月イチのコーナー「香りのある暮らし」では、
「クリスタライズド・フラワー」なるものが登場!
食べられる花や、ハーブを、卵白と砂糖で固めたもの。
きれいですねえ。
というわけで、なんと今回は、花・花・花づくしの「ひろもり」だったのです!
さらに・・・
試食!!!までさせていただいて、テンション上がりっぱなしでした。
上に載っているのが、「クリスタライズド・フラワー」です。
かわいい。そして美味しい・・・。 どうもありがとうございました!
さて、肝心のFlowersでは、4つの作品をご紹介しましたよ。
心の中にある花、暮らしの中の花、そして、絵の中の花・・・
ほっとさせたり、元気づけたり、楽しい気持ちにさせてくれて、
やっぱり花はいいものだなあと、改めて思いました。
お世話になった皆様、そしてご覧頂いた方、どうもありがとうございましたー!
さて、早いもので、会期は残り一ヶ月を切った「Flowers」ですが、
まだまだ関連イベント NakataLabs があります!
来週15日(金)には、美術評論家の木島俊介さんをお招きして、
コレクションについての特別講演会を開催します。
木島さんは、西洋美術史の第一人者です。
観覧料のみで、聴いていただけますので、どうぞお気軽にいらしてください。
そして30日(土)には、ギャラリートークならぬ、「ガーデントーク」を開催。
このブログをご覧頂いている皆様はよくご存じの、なかた美術館の庭と裏山。
そこを散策しながら、植物の専門家をお招きして、草花の解説をしていただきます。
(ロセアンのハーブティー付き!)
その他、16日(土)には学芸員のギャラリートーク、
24日(日)にはミュージアムコンサート「初夏の調べ」も開催します。
どうぞお楽しみに!
展覧会のページはこちら
なお、今週の9日(土)は、臨時休館となっていますので、どうぞご注意下さいませ。