ワークショップ「ヘンテコ仮面づくり」を開催しました
更新日:2024年10月24日(木) 【nakata Labs なかたラボ】
こんにちは!
先日開催したワークショップ「ヘンテコ仮面づくり」の様子をお伝えします。
仮面と聞いて思い浮かぶものはなんでしょう。
ヴェネチアのカーニバル、日本の「能」、特撮アニメのヒーロー…
どれも本来の姿を隠し、異なる人物に「変身」しています。
今回の展覧会では、ポールアイズピリがピエロを描いた作品をご覧いただけます。
仮面や化粧で本来の姿を隠し、楽しそうに踊る姿は、
愉快でもあり少し怖さや寂しさを感じます。
材料は色紙、不織布、セロハン、テープ、シール、ストローなど盛り沢山。
想像が膨らむように、様々な素材を用意しました。
さて、どんな仮面ができるのでしょうか?
まずは土台となる厚紙を切ります。
隣どうしで顔の形を描き合いました。
友達の顔はどんなかたちかな?
みなさん、どんな仮面を作るかひらめいている様子で、どんどん手が動きます。
立体的な構造にしたり
材料を思いのままに使ったり。
計画的に丁寧に作る方もいらっしゃいました。
仮面といえば、顔を覆うイメージですが
もはや服のようになっています。
出来上がった仮面がこちら!
動物を模したり、野菜をテーマに作ったり、
素材の色や形に反応しながら作ったり、
それぞれのこだわりを感じました。
そして、仮面を着けた新しい姿は、みなさんとっても楽しそう!
参加者の皆さんありがとうございました!
ワークショップ「夏休み子ども絵画教室」を開催しました
更新日:2024年8月21日(水) 【nakata Labs なかたラボ】
美術館で毎週開催している絵画教室の夏休み版、
「夏休み子ども絵画教室」の様子をお伝えします。
第1回目はポール・アイズピリに注目!
アイズピリの作品は、鮮やかな色使いで目を引く作品がたくさんありますが
今回は「背景の色」を見比べてみました。
こちらの3つの作品、似たポーズをしていますが、背景の色がそれぞれ異なっています。
左は赤、中央は青。
右側の作品は黄色と黒と、いろんな模様が散りばめられています。
それぞれの絵の登場人物から、どんな印象を受けたか尋ねてみると
左→「怒っている」「緊張している」
中央→「不安そう」
右→「宇宙人みたい」
といった意見が出ました!
色の違い、配色の違いによって印象が変わってくるんですね。
鑑賞の後はぬりえをしました!
鑑賞した3つの作品を好きなように色ぬりしてもらいました。
実際の作品とはかなり違った印象になってきています。
なんだかおもしろくなりそうです…!
出来上がった作品がこちら!
色の違いで随分と印象が違いますね。
絵を描くときのアイデアの一つとして覚えておいてくれたら嬉しいです。
そして第2回目は静物デッサン。
まずは展示作品の「果物」を探します。
ブドウ、洋ナシ、柿、りんご、イチジクもしくは栗、メロン、サクランボ、桃…。
どれも本物のように描かれているわけではないのに
どうして特定できるのでしょうか。
メロンには網目模様が描かれていて
ブドウは小さい丸い形がたくさん集まった様子が描かれています。
簡単に描かれているようで、どれも果物の特徴を掴んでありますね。
鑑賞の後はりんごを観察して描きました。
りんごは丸いイメージがあるのですが
実は個体や向きによっては少し四角い形をしていたりします。
今回は鉛筆デッサンに挑戦。いろんな濃さの鉛筆を使ってもらいました。
濃さや硬さが違っていたり、力加減で濃さが変わったり、
鉛筆はいろいろな表現方法を楽しめます。
みなさん、目の前にあるりんごをしっかり見て描けました。
鉛筆の濃さも使い分けて明るいところ、暗いところを表現してあります。
影のグラデーションもしっかり捉えていますね!
自由に色を選べる力も、モチーフを観察する力も
どちらも絵を描くうえで大切な要素です。
今回参加してくれたみなさんが表現することに興味を持ってくれて
たくさん作品を作ってくれたら嬉しいです!
ご参加いただきありがとうございました!
ワークショップ「もじでみる鑑賞会」を開催しました
更新日:2024年7月23日(火) 【nakata Labs なかたラボ】
7/21(日)に、鑑賞ワークショップ「〇〇でみる鑑賞会」の第2弾「もじでみる鑑賞会」を開催しました。
このワークショップでは「目」以外を使って作品を「みる」ことにチャレンジしました。今回は「もじ」で作品を見てみます。
絵を見て感じたことを書き留めて、参加者同士で交換日記のようにお互いが書いたことを読みながら、色々な作品を鑑賞しました。
まずは用意された鑑賞シートを参加者の方それぞれの手に取ってもらいました。「絵の中はどんな季節?」「どんな香り?」「どんな音がする?」「天気は?」「気分は?」と、色々な質問が書かれたシートを持ってじっくりと作品を見てみます。
文字や、文字だけでは足りない部分は絵も織り交ぜながら書かれたシートを、参加者同士で交換しながらまた作品を鑑賞する……これを繰り返し、色々な作品を見てやってみました!
はじめはポール・アイズピリの《骨董商》を全員で鑑賞しました。それぞれが記入した鑑賞シートを交換してもう一度見てみます。最初に自分が書いたシートが手元に戻ってくると、そこには他の人が書いた文字も残っています。
その後は参加者それぞれが好きな作品を見つけて鑑賞してシートを書き、さらにそれを交換してまた別の人にシートに書き込んでもらいました。最初は自分が好きな作品を見つけますが、シートを交換した後はそのシートに書いてある作品を見ることになります。普段は素通りしてしまうような作品でも、じっくり見ることができたのではないでしょうか。
参加者の方からは「自分とはちがう視点を知ることができて楽しかった」、「シートの上で作品に対する色々な見方や意見がぶつかり合っていて面白かった」、など色々な感想を聞く事ができて嬉しかったです!
書き終わったシートは、他の質問のシートと合わせて、それぞれ好きなリボンでまとめて1冊のノートに仕立てました。
また美術館で作品を見る機会があれば、ぜひ今日のことを思い出しながら使ってもらえたら幸いです。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
今回のワークショップは、尾道市美術館ネットワーク特別企画「ミッション・イン・ミュージアム2024」のイベントの1つでもありました。ご参加いただいた皆さまには、なかた美術館オリジナルデザインの鉛筆をプレゼントしました。
次回の鑑賞会も空きがありますので、ぜひふるってご参加ください!
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。