広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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ワークショップ 「うつくしい手紙」

更新日:2012年12月24日(月) 【nakata Labs  なかたラボ】

今日も、また一段と寒いですね。

美術館では、ほっと嬉しくなるようなnakata Labsのワークショップを行いました。

題して「うつくしい手紙」。封筒と便箋を作って、手紙を書こう!という内容です。


 

美術館に残っている昔の展覧会チラシや、色紙、リボンなどを使って、自由にコラージュしていきます。


 


 


これを、封筒のテンプレートで切って、貼って、定型郵便のサイズに仕上げます。

 


じゃん!



便箋も自分で作ったものを、カラーコピーで増やせば、立派なレターセットが完成です。


 

お気づきかもしれませんが、当館のワークショップでは、パソコンから印刷したり、コピーしたり・・・と、

かなり事務所のレーザープリンターにお世話になっています。


実は、こういう風にたくさんの紙をコラージュした時は、凸凹が少し目立ち過ぎたり、無骨だったりします。

もちろんそれが良さでもあるのですが、コピーによってすっきりクールに変身するので、意外とオススメですよ。

表面がすっきりしたら、切手を貼って郵送することもできますし。

 

 さて、最後は手紙の本文です。

誰に宛てて書くかは、各自におまかせ。

友達へ? それとも好きな人へ? 絵の中の人っていうのもありです!

 


ポール・アイズピリに宛てて書いてくれた方もいましたよ。

しっかりお預かりして、ご本人にお届けいたします。

 


こんな手紙をもらったら、すごく嬉しいですよね。



このブログを読んでくださっている方も、久しぶりにあの人に手紙を書いてみようかな、

なんて思っていただければ嬉しいです。



参加してくださった皆様、どうもありがとうございました!




 

 

冬のガーデントーク

更新日:2012年12月8日(土) 【nakata Labs  なかたラボ】

 

昨夜からの雨があがり、時折、雪がちらつきつつも、晴れ間も見えた午後。

「冬のガーデントーク」を開催しました!

講師はおなじみ浜田展也先生。今回も、多くの方にご参加いただきました。


 


寒いなかですが、紅葉や落ち葉、草木の実や、芽のことなど、この時期ならではの見どころがいっぱいです!



花も見られました。

季節を勘違いして咲いてしまった桜。


 

小さいですが柊の花や、椿の仲間なども。



木の芽にも、花になる丸っこいものと、葉になるとがったものがあります。



春にいち早く咲く、ヒュウガミズキとトサミズキ。

よく似たその違いを、この時期に見分けるには、ルーペを使って。

 


葉の柄(え)の部分に、細ーい毛があるほうが、トサミズキです。

目元の近くで固定して、物のほうを動かしてピントを合わせる・・・。

この使い方は理科のテストに出てましたね。懐かしい〜


もちろん裏山にも登りましたよ。



ここには、大小さまざまなドングリが落ちています。


ドングリには、常緑のカシと落葉樹のナラがあり、

帽子の部分が「しましま」か「うろこ状」かで見分けるのだそうです。



見分け方を知ると、気になって集めたくなりますよね。

ドングリ拾いなんて久しぶり。


 

ギザギザした帽子は、うろこが伸びたものだそうです。

クヌギかな?と思いますが、広島県内ではほとんどが「アベマキ」という木なんですって。



後半は、普段は休眠状態の温室を使ってみました。

残念ながら、ボイラーは止めているので風をしのぐだけですが・・・。

明るくて開放感もあって、今後のワークショップでも使えるかもしれませんね。


 


ロセアン特製ブレンドの、あたたかなハーブティーをいただきながら。

寒いところで飲むと、美味しさもひとしおです。



日本には、日本にしかない「固有種」がとても多いということ、

さらに、この地域の、この山にしかない、というような世界的に見るとすごく珍しい種、というのが多いそうです!

大昔はたくさんあった植物が、日本のその山にだけ残っているという可能性が高いそうです。

ながいながい時間を想像して、わくわくします。


 

また、浜田先生が発見に深く関わった新種の植物「シロカネカラマツ」にまつわるエピソードも。

ひとつの「新種」が認められるには、本当に初めて発見されたのかどうか、

古今東西の、あらゆる文献を調べなければなりません。

それだけで気が遠くなりそうですよね。


そして「新種ですよ」という論文の発表は、

1.研究者が誰でも容易に手に入れられる雑誌などの媒体で、

2.英語が基本で、

3.その植物を同定するための、他種と比べた特徴を述べるメインの部分は必ずラテン語で、

書かなければならないそうです。 ラテン語って・・・!

共著だそうですが、5年かかったそうです。頭がさがります。


これだけ広い地球上で、あらゆる植物ひとつひとつに、名前とはっきりした特徴があって、分類されていて、

新種が見つかれば、その都度そうした研究者の努力があるというのは、改めて考えてみるとすごいことですよね。

というわけで、今日も、とっても勉強になったのでした!



浜田先生、ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました!


また今後も、植物の事も含め、絵画や美術についてだけでなく、幅広く学べる機会をつくっていきたいと思っていますので、どうぞお楽しみに!


次回の展覧会情報と、nakata Labs情報も更新していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。


http://nakata-museum.jp/exhibition/index.php?mode=next#tpcpass




 

 

 

キッズ・ワークショップ「光をうつす」

更新日:2012年12月2日(日) 【nakata Labs  なかたラボ】

昨日のキッズ・ワークショップの様子をご紹介します。

今回みなさんに持ってきていただいたのはデジタルカメラ。


 

まずは好きな風景画を選んで写真を撮ります。

遠くから一枚に収めるのではなく、近づいて、分割して撮ってもらいます。

 

10月に中学校の先生方と行ったワークショップと同じですね。

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、イギリス生まれの芸術家デイビット・ホックニーのフォトコラージュからヒントを得ています。



カメラを持ってゴキゲン。



大きな作品にもチャレンジです。



庭に出て、本物の風景も撮影します。

少し寒かったですが、良い天気で、斜面の上の温室があるところまで登りました。





みなさんが撮った写真はこんな感じです。

 







 

 

 














すごく良い写真が撮れました。


そして、ここからが本題。

ひとりひとり写真をプリントアウトして、コラージュ作りです。



まずは、ばらばらになった風景画をつなぎ合わせて、それを土台にします。

そこに、実写の風景を組み合わせていきます。

 

 

好きな形にちょきちょき



描かれた家の近くに、写真の木や実を生やしたり・・・、

色の響き合いを考えてみたり、

別の作品や、自分が映った写真などを合わせたり。


手を動かしていくと、自然に発想が広がっていきます。

 


こちらはお父さん、たくさんの風景画を組み合わせています。



こちらは水面を広げて、みずうみに。

足りないところで、写真を交換する場面もありました。

 

 

複雑に絡み合って、ひとつの絵みたいに見えますよね。

 

 

写真って魅力的ですよね。

確かに自分が見た瞬間を、後から改めて見返すことができて、でも見たままとはちょっと違っていて。


このブログも、そんな写真にたくさん頼っているわけですが・・・

見るだけじゃなくて、写真をいろいろ動かしてみることで、より自分が「見たまま」に近づいたり、

見たはずなのに、初めて見るような、新しいものに近づいていけるかもしれません。


ちょっと時間オーバーでしたが、とても充実したワークショップになったと思います。

みなさんどうもありがとうございました!


今後もこうしたワークショップを企画中です。またお知らせしますので、どうぞお楽しみに!

 




 
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音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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