
更新日:2012年7月29日(日) 【nakata Labs なかたラボ】
今日は、キッズワークショップ 「えほんから絵本へ」 を開催しました。
読まなくなったり、古くなった絵本を「パピエ・コレ(貼り絵)」でリメークしよう!というもの。
「パピエ・コレ」は、もともとピカソやブラックが始めた「貼り絵」の技法を指す言葉。
彼らは、新聞、切符、包装紙など様々な紙や、針金や砂などの立体的なものまで、
絵の具の替わりにキャンバスに貼って、異質な素材の組み合わせで作品をつくりました。
もともと完成されたものである「絵本」に、何かを貼るなんて、
ちょっと勇気がいりますが、思い切って始めてみると、とてもわくわくします。
物語に合わせて画面を飾ったり・・・
文字を全部おおい隠してみたり・・・
ちぎった紙やシールを、絵を描くように組み合わせていきます。
みなさん、細かい部分まで、こだわって作ってくれて、
まったく違うストーリーが生まれていきました。
どの絵本も、ぐっと素敵になって、とーっても楽しかったです!
みなさま、どうもありがとうございました!
更新日:2012年7月28日(土) 【nakata Labs なかたラボ】
今日、ボタン作りのワークショップ「目の色とかたち」を開催しました。
今回は初の、二週連続の陶芸ワークショップです。
今週はまず、ボタンの形を作るところ。来週、そのボタンに色をつけます。
陶芸のワークショップは、絵付けか、形をつくることか、どちらかの体験になりがちです。
間に、乾燥や素焼きなどの行程が入るからです。
(今回は、小さなボタンなので、素焼きを省き、乾燥させて絵付けをします。)
はじめに、古武家さんの作品の中から、気になる形をスケッチしていきました。
印象的な目。
猫やタコなど、正体不明の動物たち。
植物などなど・・・。
スケッチをもとに、粘土をこねて、切ったり、くっつけたり、形を作っていきます。
ひんやり、やわらかい粘土を触っていると、夢中になってしまいます。
参加者の皆さん、集中のあまり、もくもくと手を動かし続け、ほとんど静まりかえっていました。
完成した形は、それぞれに個性が出て、可愛くて、ちょっと不思議な形。
目です。
目ですねえ。
一週間乾燥させて、来週は釉薬や絵の具で色をつけます!
ああ待ち遠しい。
参加者のみなさん、どうもありがとうございました。
来週もよろしくお願いします!
そして今回、とっても分かりやすく優しく指導してくださっている「陶房CONEL」さんは、
尾道の斜面地にある、ちいさな緑のお庭と窯を持つ、陶芸のショップ兼工房です。
とても素敵な店内に、これまた素敵なボタンや器などがならんでいて、
こうしたワークショップもたくさん開催されていますので、みなさんぜひ訪ねてみてください。
更新日:2012年6月30日(土) 【nakata Labs なかたラボ】
本日、とうとう明日までとなった、
15周年記念なかた美術館コレクション「Flowers」。
その最後の関連イベントにして、初の試み「ガーデントーク」を開催しました!
尾道東高等学校で教鞭をとるかたわら、植物の研究者でいらっしゃる
浜田展也 先生を講師にお招きし、美術館併設のお庭+裏山を、
散策しながら、お話をきくという企画です。
先生のご経歴は、ざっと書くだけでも、
島根大学理学部生物学科植物生態学研究室卒業
日本生態学会、
日本植物分類学会、
植物地理分類学会、
日本シダの会、
日本すげの会、
日本野鳥の会、
日本鳥類保護連盟会員
広島県野生生物保護推進員[オグラセンノウ]
生物分類技能検定[植物] 2級
という・・・どうすごいのか、分からないくらいすごい方。
(ちなみに、先生の「浜」の字は、本当は難しい「浜」です。)
そして「ガーデン」と言いつつ、日本庭園+山なので、
こんな軽く登山をしているかのような感じになるのです。
百合の花びらの秘密、笹と竹の違い、松の葉っぱの数などの話から、
動物とまったく違う植物の生態や繁殖について、種の絶滅の「タイムリミット」など、ディープなテーマまで、
たった一時間でも、書ききれない程たっぷりのお話を伺いました。
皆さん熱心にメモ。ときおり色んな質問も。
草花、樹木、果樹、多肉植物、キノコ、シダ・・・
とにかく、先生の知識の深さ・幅広さ、植物の多様な面白さにびっくり!
そして(手前味噌ですが)、こんなに色々生えているうちの裏山ってすごい!と思いました(笑)
あいにくの雨(とヤブ蚊)でしたが、しっとりした木々の中を歩いていくのも、気持ちよく、楽しいひとときでした。
植物についてまったくの素人である私。
解説していただきながら歩く裏山は、いつもとまったく違う魅力と、奥行きを持って見えました。
私がギャラリートークをするときも、来館された方にとって、作品や展示室が、
そんな風に新しく見えると良いなあと思ったのでした。
皆様、浜田先生、どうもありがとうございました!
さて、なかた美術館では、美術館を幅広く楽しい「学び」の場に!という目標の下、
今後もたくさんのイベントを開催していきます。
次回のイベントは
7月7日(土)14:00〜
「古武家 賢太郎 展 Letters」 アーティストトーク
です!
作家の古武家 賢太郎さんに聞く、制作について、ロンドンアート事情などなど!
参加費は展覧会チケットのみ。(詳細はこちらから)
気になっている皆様、ぜひぜひご参加下さい!