
更新日:2013年2月6日(水) 【nakata Labs なかたラボ】
早いもので2013年も、もう2月ですね。
すっかりブログ更新の間が空いてしまいまい、申し訳ありません。
現在、なかた美術館では展覧会「人と自然への礼賛」、好評開催中です。
そして来年度の展覧会に向けても、着々と準備をしています。
今日お知らせするのは、2月の週末に開催するnakata Labs ナカタ ラボ について。
まずは2月10日(日) Kids Gallery Talk!です。
あいさつや簡単な会話を中心に、初めて会う「描かれた人々」と友達になってみよう!というのがテーマです。
対象は3才〜小学4年生くらいとしていますが、あくまで目安です。
今日は、講師のクリス先生が打ち合わせにやってきてくれましたよ。
楽しいトークを計画しています!
そして、2月16日(日) 服、見る、着る
こちらは大人の女性限定。
お洋服を持ち寄って、シェア=交換して、着てみよう!というワークショップです。
しかも「TOMORROWLAND」の前原さんを講師にお招きして、コーディネートをしてもらいます!
下の写真は、プレ開催した時の様子。一番右が前原さんです。
とても素敵な方で、優しく、プロの視点から、服のことを教えてくださいます♪
2月号のウインクでも大きく取り上げていただきましたので、ぜひご覧になってみて下さい。
服の色や形のバランス、着こなしのコツから、服によってつくられる「私」や「誰か」のイメージのことなどなど。
たくさんの新しい発見があること間違いなし!
ファッション大好きな方はもちろん、ちょっと苦手・・・という方もぜひぜひ。
どちらも、わくわくしたり、心をほぐして、誰かと一緒に絵画を楽しめるようなワークショップです。
どうぞお楽しみに!
更新日:2012年12月24日(月) 【nakata Labs なかたラボ】
今日も、また一段と寒いですね。
美術館では、ほっと嬉しくなるようなnakata Labsのワークショップを行いました。
題して「うつくしい手紙」。封筒と便箋を作って、手紙を書こう!という内容です。
美術館に残っている昔の展覧会チラシや、色紙、リボンなどを使って、自由にコラージュしていきます。
これを、封筒のテンプレートで切って、貼って、定型郵便のサイズに仕上げます。
じゃん!
便箋も自分で作ったものを、カラーコピーで増やせば、立派なレターセットが完成です。
お気づきかもしれませんが、当館のワークショップでは、パソコンから印刷したり、コピーしたり・・・と、
かなり事務所のレーザープリンターにお世話になっています。
実は、こういう風にたくさんの紙をコラージュした時は、凸凹が少し目立ち過ぎたり、無骨だったりします。
もちろんそれが良さでもあるのですが、コピーによってすっきりクールに変身するので、意外とオススメですよ。
表面がすっきりしたら、切手を貼って郵送することもできますし。
さて、最後は手紙の本文です。
誰に宛てて書くかは、各自におまかせ。
友達へ? それとも好きな人へ? 絵の中の人っていうのもありです!
ポール・アイズピリに宛てて書いてくれた方もいましたよ。
しっかりお預かりして、ご本人にお届けいたします。
こんな手紙をもらったら、すごく嬉しいですよね。
このブログを読んでくださっている方も、久しぶりにあの人に手紙を書いてみようかな、
なんて思っていただければ嬉しいです。
参加してくださった皆様、どうもありがとうございました!
更新日:2012年12月8日(土) 【nakata Labs なかたラボ】
昨夜からの雨があがり、時折、雪がちらつきつつも、晴れ間も見えた午後。
「冬のガーデントーク」を開催しました!
講師はおなじみ浜田展也先生。今回も、多くの方にご参加いただきました。
寒いなかですが、紅葉や落ち葉、草木の実や、芽のことなど、この時期ならではの見どころがいっぱいです!
花も見られました。
季節を勘違いして咲いてしまった桜。
小さいですが柊の花や、椿の仲間なども。
木の芽にも、花になる丸っこいものと、葉になるとがったものがあります。
春にいち早く咲く、ヒュウガミズキとトサミズキ。
よく似たその違いを、この時期に見分けるには、ルーペを使って。
葉の柄(え)の部分に、細ーい毛があるほうが、トサミズキです。
目元の近くで固定して、物のほうを動かしてピントを合わせる・・・。
この使い方は理科のテストに出てましたね。懐かしい〜
もちろん裏山にも登りましたよ。
ここには、大小さまざまなドングリが落ちています。
ドングリには、常緑のカシと落葉樹のナラがあり、
帽子の部分が「しましま」か「うろこ状」かで見分けるのだそうです。
見分け方を知ると、気になって集めたくなりますよね。
ドングリ拾いなんて久しぶり。
ギザギザした帽子は、うろこが伸びたものだそうです。
クヌギかな?と思いますが、広島県内ではほとんどが「アベマキ」という木なんですって。
後半は、普段は休眠状態の温室を使ってみました。
残念ながら、ボイラーは止めているので風をしのぐだけですが・・・。
明るくて開放感もあって、今後のワークショップでも使えるかもしれませんね。
ロセアン特製ブレンドの、あたたかなハーブティーをいただきながら。
寒いところで飲むと、美味しさもひとしおです。
日本には、日本にしかない「固有種」がとても多いということ、
さらに、この地域の、この山にしかない、というような世界的に見るとすごく珍しい種、というのが多いそうです!
大昔はたくさんあった植物が、日本のその山にだけ残っているという可能性が高いそうです。
ながいながい時間を想像して、わくわくします。
また、浜田先生が発見に深く関わった新種の植物「シロカネカラマツ」にまつわるエピソードも。
ひとつの「新種」が認められるには、本当に初めて発見されたのかどうか、
古今東西の、あらゆる文献を調べなければなりません。
それだけで気が遠くなりそうですよね。
そして「新種ですよ」という論文の発表は、
1.研究者が誰でも容易に手に入れられる雑誌などの媒体で、
2.英語が基本で、
3.その植物を同定するための、他種と比べた特徴を述べるメインの部分は必ずラテン語で、
書かなければならないそうです。 ラテン語って・・・!
共著だそうですが、5年かかったそうです。頭がさがります。
これだけ広い地球上で、あらゆる植物ひとつひとつに、名前とはっきりした特徴があって、分類されていて、
新種が見つかれば、その都度そうした研究者の努力があるというのは、改めて考えてみるとすごいことですよね。
というわけで、今日も、とっても勉強になったのでした!
浜田先生、ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました!
また今後も、植物の事も含め、絵画や美術についてだけでなく、幅広く学べる機会をつくっていきたいと思っていますので、どうぞお楽しみに!
次回の展覧会情報と、nakata Labs情報も更新していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
↓
http://nakata-museum.jp/exhibition/index.php?mode=next#tpcpass