
更新日:2012年12月2日(日) 【nakata Labs なかたラボ】
昨日のキッズ・ワークショップの様子をご紹介します。
今回みなさんに持ってきていただいたのはデジタルカメラ。
まずは好きな風景画を選んで写真を撮ります。
遠くから一枚に収めるのではなく、近づいて、分割して撮ってもらいます。
10月に中学校の先生方と行ったワークショップと同じですね。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、イギリス生まれの芸術家デイビット・ホックニーのフォトコラージュからヒントを得ています。
カメラを持ってゴキゲン。
大きな作品にもチャレンジです。
庭に出て、本物の風景も撮影します。
少し寒かったですが、良い天気で、斜面の上の温室があるところまで登りました。
みなさんが撮った写真はこんな感じです。
すごく良い写真が撮れました。
そして、ここからが本題。
ひとりひとり写真をプリントアウトして、コラージュ作りです。
まずは、ばらばらになった風景画をつなぎ合わせて、それを土台にします。
そこに、実写の風景を組み合わせていきます。
好きな形にちょきちょき
描かれた家の近くに、写真の木や実を生やしたり・・・、
色の響き合いを考えてみたり、
別の作品や、自分が映った写真などを合わせたり。
手を動かしていくと、自然に発想が広がっていきます。
こちらはお父さん、たくさんの風景画を組み合わせています。
こちらは水面を広げて、みずうみに。
足りないところで、写真を交換する場面もありました。
複雑に絡み合って、ひとつの絵みたいに見えますよね。
写真って魅力的ですよね。
確かに自分が見た瞬間を、後から改めて見返すことができて、でも見たままとはちょっと違っていて。
このブログも、そんな写真にたくさん頼っているわけですが・・・
見るだけじゃなくて、写真をいろいろ動かしてみることで、より自分が「見たまま」に近づいたり、
見たはずなのに、初めて見るような、新しいものに近づいていけるかもしれません。
ちょっと時間オーバーでしたが、とても充実したワークショップになったと思います。
みなさんどうもありがとうございました!
今後もこうしたワークショップを企画中です。またお知らせしますので、どうぞお楽しみに!
更新日:2012年11月30日(金) 【nakata Labs なかたラボ】
ちょっと遠くの生口島から「アートスクールバス」を利用して子どもたちが来てくれました。
瀬戸田小学校、東生口小学校、南小学校の3校から、
3年生(と4年生が少し)で、総勢71名のみなさんです!
今回は「風景画 fukei-ga」展の観賞を、ワークショップ形式で行いました。
昨日の記事にも少し描きましたが、「風景」はもともと「風」と「景」(=光と影という意味)が組合わさった言葉。
なので、展示している作品の中から、「風」と「光と影」、それぞれを感じる部分を見つけてみよう。
そして、その部分をスケッチしてみよう!という内容です。
用意したのは、こんなワークシート。
「額縁」を印刷しています。こ、これは可愛い・・・!
ただの四角よりは、この額の中にスケッチしてもらうほうが楽しいですよね。
「光」と一口に言っても、さまざま。
明け方の光、夏の昼間の明るい光、横から射す強い光、暗闇の中のぼんやりした光・・・。
どんな光が見つかったでしょうか。
そして「風」。
目に見えない空気の動きを、絵画という動かないものの中に感じるのは、ちょっと難しいです。
でもその分、感じた瞬間、嬉しくなりますよね。
どれが正解、ということはないのですが、
この写真の ↓ 左側の作品が人気でした。
空に、黄色い凧が揚がっているのが見えますか?
ポール・アイズピリの《サンセバスチャンの凧揚げ》です。
すばらしい推理!
そしてやっぱりみんな、よく絵を見てくれています。
たったひとこと意識するだけで、作品に対する想像がふくらみますね。
そしてやはり手を動かすと、心を開いて作品に向き合えるようです。
ワークシートのスケッチも、みなさん素晴らしくて、集めて画集にしたいくらいでした。
みなさん、どうもありがとうございました!
更新日:2012年11月29日(木) 【nakata Labs なかたラボ】
12月1日(土)13:30〜15:00
定員:20名
対象:小学3年生まで(親子可)
講師:当館学芸員
参加費:子ども一人につき500円
持ち物:デジタルカメラ
もう今週末になりましたが、ワークショップのお知らせです。
「風」は、そのまま風。
「景」は、光と影。
それぞれ、そういう意味があるそうです。
澄んだ空気に、風はぴりりと冷たく、光がきらきらと眩しい。
肌の感覚が研ぎ澄まされる季節になりました。
今回は、デジタルカメラを持ってきて下さい。
展示作品や、庭で見られるものを写真に撮ってみます。
その写真をフォト・コラージュにして、新しい風景画を作ってみましょう。
まだ参加を受け付けておりますので、ぜひ!