広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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ワークショップ『パリの額縁職人』を開催しました

更新日:2023年4月12日(水) 【nakata Labs  なかたラボ】


先日のワークショップ『パリの額縁職人』の様子をご紹介します。

当初は工芸も学んでいた画家ポール・アイズピリにちなんで、額縁づくりを行いました。


まずは美術館のなかで、作品がどんな額縁に入っているか観察していきます。


 

 

作品はもちろん様々ですが、額縁も様々なものがあります。

とても分厚いもの、薄いもの、シンプルなもの、入り組んだ彫刻があるもの、手書きで模様が描かれたものまで、作品を保護し、引き立て、目立たせる、様々な機能を持っています。

 

 

この日は天気もよかったので、外にテーブルを出して作業をしました。


   

本来の額縁づくりでは木を彫ったり、型取りした石膏で装飾しますが、今回は土台となる額縁に木片や貝殻を貼り付けて装飾していきます。


木片の形はシンプルな三角や長方形だけ。どんな模様が作れるかは並べ方次第です。



 

こちらの貝殻は併設のレストランからもらった鮑貝です。

よく洗って、砕いて、尖ったところには少しヤスリがけをしました。

天然の光沢とランダムに割れた形が、なんとも魅力的です。


 

 

鮑貝には東洋の螺鈿(らでん)に使うものというイメージがありますが、貝を用いた装飾は世界各地に見られます。

パーツをそれぞれのリズムで並べると、楽しい模様ができていきます。




裏の留め金をつけるため、インパクトドライバーにも挑戦しました。

気をつけて使えば、簡単にネジをつけることができますね。

 

 


当初は木片をつけたあとで、全体を塗装してアンティーク風に仕上げる予定でしたが、

みなさん素材そのものの色を生かした素敵な模様をつくっていたので、無塗装で仕上げることにします。



時間が余った方は、額縁に入れる絵を描いたり、庭で拾った花を押し花にしたりしました。

 


 

ちょっとした作品も、額縁に入れることでより作品らしく見えるから不思議です。

何を入れるか考えるのも楽しいですね。

ぜひご自宅でも、いろんなものを試しながら、飾っていただけたら嬉しいです。

 

 

 

ご参加の皆様ありがとうございました。

みなさんも、ぜひ絵画を鑑賞する際は、額縁にも注目してみてくださいね。 

 

 

 

 

 
 

「パリの馨り -フランス近代絵画コレクション-」

更新日:2023年3月8日(水) 【展覧会】


あっという間に季節が移り、ずいぶん春らしくなってきましたね。

当館では展覧会「パリの馨り -フランス近代絵画コレクション-」が始まっています。



フランスは中世以来、西ヨーロッパの中心として多様な芸術文化を育んできました。

特に19世紀以降のパリは、近代化とともに多くの画家や作家が集い、個性豊かな作品が生み出された街です。

本展では当館のコレクションから、パリで生まれた画家や、様々な国や地域からパリに移り住んで活躍した画家たちの作品を展示しています。




今回の見どころの一つが、パリのモンパルナス地区に生まれた画家ポール・アイズピリの初期の作品群です。

明るい色使いと軽快なタッチで語られることが多いアイズピリですが、初期の作品には意外なほど重厚な色彩と、力強いマチエールを見ることができます。

彼の生家である骨董屋を描いた初期の大作や、晩年のインタビュー映像、アトリエの写真なども展示しています。




パリが描かれた風景画も展示しています。

ユトリロが描くどこか淋しげなセーヌ河畔や、クリスタンが切り取ったカフェの喧騒からは、街が持つ表情の多彩さが感じられます。

様々な画家が描いたノートルダム大聖堂やエッフェル塔など、シンボリックな建造物に注目して見ていただくのも楽しいかと思います。
 




そのほかコローやルノワール、“エコール・ド・パリ”の代表的な画家である藤田嗣治やシャガールなどの作品を一堂に展示しています。
 
一点、一点の魅力を味わっていただくもよし、フランスの美術の歴史を“ざっくり”まとめたパネルコーナーもありますので、歴史的な背景を踏まえて見ていただくのもおすすめです。

さらに深く知りたいという方は、ショップコーナーの書籍や画集も、ぜひお手にとってみてくださいね。





このたびは当館では初めての【夜間開館】も行います。

3/15(水)〜3/19(日) は 夜20時まで開館していますので、 日中お忙しい方、いつもとは違う雰囲気で展覧会を楽しみたい方、いかがでしょうか。

まだまだ肌寒い日もありますが、ぜひ春の夜を美術館で過ごしてみませんか。
 

 

当館では 3/13(月)以降も、みなさまに安心してご来館いただけるよう、引き続き新型コロナウイルス感染症の予防対策を行ってまいります。

みなさまのマスクの着用は任意となりますが、ご入館の際の手指消毒や検温、館内の混雑回避や「咳エチケット」等へのご協力をお願い申し上げます。




展覧会「パリの馨り -フランス近代絵画コレクション-」は  2023年8月27日(日)まで開催しています。

どうぞおでかけください。




 
 

寒い寒い冬のお楽しみのひとつ、毎年恒例のクリスマスのミュージアムコンサートを開催しました。

今回は、クリスマスにまつわる2つのお話の朗読と、チェンバロの演奏によるプログラムです。

朗読は山川生美さん、チェンバロは小田郁枝さんの演奏です。


まずは「ちいさなもみの木」です。

森のはずれで生きている「もみの木」を主役に、季節のめぐりと子どもたちの成長を描いたおはなしです。

もみの木という存在に、こんな心があったらと思うと、あたたかな気持ちになります。


 

山川さんの朗読は落ち着いた声色で、ひとつひとつの言葉が優しく響きます。

そして音楽がさらに物語を彩って、情景や登場人物たちの気持ちを想像させてくれました。


 


もうひとつのお話はバレエでもおなじみの「くるみわり人形」です。

クリスマス・イブの夜を舞台に、小さな女の子クララが人形たちと大活躍します。

夢だけど、夢じゃないような、不思議さとわくわく感もクリスマスにぴったりです



バレエ音楽やクリスマス・キャロルなど、おなじみの曲もたくさんのプログラムで、

楽しいひとときをお過ごしいただけたのではないかと思います。


 


さまざまなことがある日々の中で、みなさまとともに穏やかなクリスマスを迎えることができる幸せに、改めて思いを馳せる時間になりました。

どうもありがとうございました。


 

 

2023年は4月からまた定期的なコンサートの開催を予定しています。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

  

 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も出来ます。