広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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チェンバロミュージアムコンサート『花々の音色』

更新日:2015年4月26日(日) 【コンサート】

いよいよ新緑がまぶしく、陽射しが心地よい日々ですね。

今日は、チェンバロミュージアムコンサート『花々の音色』を開催しました。

 

12月から、4ヶ月ぶりのコンサートです。

チェロは川岡光一さん、チェンバロは小田郁枝さんの演奏でお届けしました。



チェロの音域は、人の声に最も近いと言われており、歌曲やメロディアスな曲にぴったりだそう。

サン=サーンスの《白鳥》、フォーレの《夢のあとに》、シューベルトの《のばら》など、

ロマンチックな調べから、その魅力が伝わってきます。



また、開催中の展覧会にちなんで、植物を表現した曲もたくさん演奏していただきました。

F.クープランの《百合の花開く》や《葦》などを、チェンバロが可憐に奏でます。

 


そして、川岡さんの無伴奏によるJ.S.バッハの《シャコンヌ》

荘厳で緻密な音が織りなす15分間。

熱演に引き込まれて、あっという間に感じました。



モダンの楽器であるチェロと、古楽器のチェンバロが奏でる、表情豊かな音の響きに包み込まれるひとときでした。

今日もたくさんの方にお越し頂き、嬉しい限りです。 どうもありがとうございました!



次回のチェンバロミュージアムコンサートは、

6月28日(日) 15:00〜16:00 (14:30開場)

あたたかい音色 サクソホンとチェンバロ』



この4月でなんと8年目!!を迎えた、当館のチェンバロミュージアムコンサート。

色んな楽器と一緒に行ってきましたが、サクソホンは実は初めてです!

どんなコンサートになるか、どうぞお楽しみに。




 

ワークショップ「ガーデンスケッチ」を開催しました

更新日:2015年4月21日(火) 【nakata Labs  なかたラボ】

尾道は雨の一週間でした。季節が変わりつつある証拠でしょうか。

そんな週末、美術館の庭で「ガーデンスケッチ」を開催しました。

植物がいきいきとしている季節、美術館の庭もいろいろな植物が花を咲かせています。

わたしも日々移ろいゆく庭の様子をほうーっと眺めていると穏やかな気持ちになれます。

せっかくだったら皆さんにも訪れてもらって、スケッチして頂こう!という企画です。

 

心配していた雨も上がり、まずは庭を散策しました。

庭の階段をのぼって、ずんずん進んでいきました。

ツバキ、ドングリ、ブドウ、キウイ…たくさんの木々が出迎えてくれます。

 

 

途中においしそうな大きさの竹の子を発見!…掘りたい…!

 

 

雨上がりという事で植物の色が際立って見えます。新芽の鮮やかなみどり色に囲まれて、

とても気持ちの良い空間でした。

 

 

足元を見たり、上を見上げたり。さまざまな植物の変化していく様子にたくさん出会うことができました。

 

 

お庭で見つけた植物を少しご紹介します。

まずこちらは春蘭というランの一種。透明感のあるみどり色をしており、

茂みの中でふしぎな光を放っているようでした。

 

 

こちらは温室の中にあるグァバの花。

かわいいような、少し気持ち悪いような…。幹にふわふわとした白い花が引っ付いています。

ふしぎな花の付き方ですね。

 

 

こちらはシャガというアヤメの一種です。

水辺にひっそりと咲いてました。

 

 

参加者の女性はこの木蓮をモチーフに選ばれました。

ちょうど見頃の、きれいな赤紫色の花が咲いていました。どの場所から描くのが良いか、構図を考えます。

 

 

いつも水彩色鉛筆で絵を描かれているそうで、今回も道具を持参してくださいました。

水彩色鉛筆と日本画用の筆、小さな水入れ。

スケッチに出かけるときは、チューブの絵具よりもこのような水彩色鉛筆や固形絵具を持ち歩いた方が身軽で良

いかもしれませんね。

 

 

スイスイと、手慣れていらっしゃる様子。

花びらの曲線をよくとらえていらっしゃいます。植物がもつ自然の曲線は、なかなか難しいんですよねえ。

 

 

しかしながら今回は描いている途中で雨が降り始めてしまいた。

続きはご自宅で描かれるそうです。

描く時間は短かったですが自然との触れ合いを楽しめて頂けてたらうれしいです。

 

次回は5月9日(土)に開催します。次回は晴れてくれることを祈ります!

その頃の庭はどんな表情を見せてくれるのでしょうか。楽しみです。

ご参加お待ちしております!

 

 

 

 

 

 

ワークショップ「手紡ぎの糸でコースターをつくろう」を開催しました

更新日:2015年4月7日(火) 【nakata Labs  なかたラボ】

尾道の桜は瞬く間にひらひらと散ってしまいました。それでも薄ピンク色の絨毯は、まだまだ私たちを

楽しませてくれています。


 

そんな桜が一番華やかに咲いていた週末、

講師に立花テキスタイル研究所さんをお招きして、ワークショップ「手紡ぎの糸でコースターをつ

くろう」を開催しました。

今回はフレーム織り機を使っての織物、この織き機もオリジナルで作られたものだそうで、子どもから大

人まで使いやすいように出来ています。

素材となる糸は、色、太さ、質感もさまざま。綿とウールの違い、手紡ぎと機械紡ぎの違いでこんなにも

表情が変わってくるのですね。色はどれも天然の色で、深みのある物ばかり。

どの糸を使おうか迷ってしまいます!



まず、土台となる縦糸を張っていきます。

糸と穴の場所を間違えないように、慎重に…。



みんな真剣!!



縦糸を張ったら今度は横糸の準備です。

好きな糸を選んで「板ひ」に巻いていきます。1種類の糸のみでも、下の写真のように2,3種類を合わせて巻いても良し。どんな表情になるのでしょう。

ぐるぐるぐる…。



糸を巻いたらいよいよ織っていきます!

板ひを縦糸の間に通して、



手前にトントン。



通して、トントン。通して、トントン。この作業を繰り返していきます。

なんて地道な作業…

私も体験させてもらったのですが、細い糸一本のみで織っていったので本当に根気が必要でした。

しかしじわじわ織り上がってくる布を見ると、愛らしさを感じて頑張れるのです!。

1本の糸の時とは違う表情になるので、それがおもしろくてどんどん織り続けられます。

参加者の皆さん、それぞれにアイデアを出して思いおもいに作っておられました。


彼女は白、ピンク、黄色の春らしい3色を使って。

配色のバランスが絶妙です!


こんな風にボーダーを作っていったり。


太いウールの糸を編みこむと、もこもこと面白い質感になります。


この作品は三種類の糸を合わせて作ってあります。

織り上がるまでどんな模様になるか想像出来ない楽しさがあります。


どうやら、出来上がったコースターと作者本人にある共通点が現れるらしく…。

それは何かというと、コースターの色合いと着ている洋服の色合いが似てくるそうです!

下のコースター、今回私が作った物なのですが、確かにライトグレーのカーディガンを着ておりまし

た…!生まれもった色彩感覚が働くのかもしれません。


そしてもうひとつ、ふしぎな発見がありました。

今回は2枚コースターを作ったのですが、意識していなくても、違う色や素材の糸を使ったとしても

「ペア」の物のように見えてしまうのです。

力加減やその人の「くせ」で自然に表れる表情があるのかもしれませんね。



最後はほどけないように縦糸を結んで完成です!!


素敵なコースターがたくさん出来ました!家でのお茶の時間のお供に使って下さいね。

(私は愛着がわいてしまい、しばらくは眺めて過ごしてしまいそうです…)

立花テキスタイルの皆さん、参加者の皆さんありがとうございました!


 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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