ミュージアムブックス (Museum books) のお知らせ
更新日:2013年5月29日(水) 【nakata Labs なかたラボ】
nakata Labs のワークショップ Museum books(ミュージアムブックス)の開催をお知らせします。
美術館や画集などの本には、作品とともに必ず、解説文や文章のパネルがありますね。
あの文章は、私のような学芸員や、作品を研究する人たちが書いています。
こう書いたら面白いかな、読む人に伝わるかな、誤りはないかな、とあれこれ考えながら、
ときにその文章は、作品の見え方を大きく左右してしまうので、注意しながら書いています。
読む立場として、なるほどー、そうか、そういう作品なんだ!と感動が深まるときも多々あります。
かと思えば、読みづらいな〜とか、果たして本当にそうなのか・・・?と思う時もあったりします。
みなさんも、そんな経験ありませんか?
もちろん、作品だけを楽しみたい場合は読まなくたってOKですが、
展覧会場にも、画集にも、まったく解説や批評文がなかったら、作品はどんな風に見えるでしょう・・・?
今回の「Museum books」では、ジョルジュ・ルオーの作品についての文章を「書き直して」みます!
事前の知識や経験は問いません。
講師は、阿部 純さんと、津口在五さん。
お二人は、尾道の光明寺會舘を拠点に、ZINE (ジン=小冊子)を発行する「AIR zine編集室」の中心メンバーです。
ルオーのことをもっと知りたい!という方はもちろん、
卒論などに思い悩んでいる方、
美術館の仕事や、本作り、編集に興味のある方など。
文章や美術批評に対する考え方を深めるような、楽しい実験の場になると思いますので、ぜひご参加ください!
6月9日[日] 13:30〜16:00
定員:10名
参加費:1,000円
持ち物など: 筆記用具、はさみ、色ペンなど
対象:中学生以上
ご予約:0848-20-1218
「見せるだけのプレート」開催しました。
更新日:2013年5月19日(日) 【nakata Labs なかたラボ】
今日は、nakata Labsのワークショップ「見せるだけのプレート」を開催しました。
講師は、作家の白水麻耶子さん。
普段は絵を描いたり、ブローチなどをつくっておられます。
物語を感じさせる、深い色彩とゆらめく形が特徴の作品と、
同様に、お人柄も優しくてあたたかです。
今日はまず、イメージをふくらませるためのスケッチから。
お皿の大きさを紙にうつしとってから、展示室の中で見つかる形を描き留めていきました。
描かれた花や器、船や人、その背景や、何かの影。
画家たちが使ったさまざまな色や線。
額縁の装飾や、窓から見える木々などなど・・・。
心にとまったものをスケッチすることで、手をやわらかく動かして、体をあたためます。
ウォームアップが終わったら、お皿に絵の具で描いていきます。
みなさん、意外なほどに、ぐいぐいと筆が進みます。
紙と違って、硬くてしっかり頼りになる立体物ですし、
上下やすみっこのない、丸いかたちなのが良いのでしょうか。
こうしたワークショップでは毎回そうなのですが、
大人のみなさんの集中力は、ほんとうにすごい!
黙々と・・・
ただ黙々と・・・とぎれることなく、集中して手を動かしていらっしゃいます。
ごらんください、この密度の高さ!
絵の具を重ねたり、削ったり。
表ができたら、ひっくり返して裏側にも描いていきます。
こちらは何故か、チーズケーキとドーナツと時計。
仕上げにコーティングして完成!
思い思いに彩られた鮮やかなお皿たちを、本当に食卓に飾ってみました。
みなさん集中しすぎていたので、このとき初めて、お互いの作品を見せ合いっこ。
どれも、それぞれ違った魅力があって、いいなあ!すごーい!と声があがります。
本当にすばらしい力作揃い!
お皿も、みなさんの表情も、とっても輝いて見えました。
素晴らしい時間となりました。
お越し下さったみなさま、白水さん、どうもありがとうございました!
白水さんは来月、東京で個展をひらかれます。
「白水麻耶子 個展 大きな湖への扉と 小さな湖への扉」
6月18日(火)〜6月29日(土)
お近くの方は、ぜひ足を運んでみてくださいね!
nakata Labs 「見せるだけのプレート」のお知らせ
更新日:2013年5月15日(水) 【nakata Labs なかたラボ】
フランス料理では、まずテーブルにお皿がセットされ、
これからおいしい食事をしようという人の、待つ時間を豊かに彩ります。
また現在、当館で展示中の画家・ジョルジュ・ルオーは、絵画の他に陶器の制作をしたり、
絵の具を溶くためのお皿に、そのまま絵の具を載せていって、絵を描いたりしています。
いずれも、ただ見たり、見せたりすることで、豊かな時間を生み出す美しいお皿です。
今日は、そんなお皿に絵を描いてみるワークショップのお知らせです。
当日の講師で、アーティストの白水さんが、試作を持って当館に来てくれました。
テーブルとお皿を前にして、
いい顔をした動物や人や動物たちが描かれています。
どんな食事を楽しむのでしょう?
ゆったりしたメロディーにのせて、物語が聞こえてきそうな、素敵なお皿です。
こちらも、色鮮やかですてきです!
絵の具で描かれていますが、載せた絵の具を削ることで、細かい線も表現されています。
その削る道具が、また意外なこと・・・!
当日、じっくりと教えていただきたいと思います。
今週末、まだ予定が決まっていない方、ぜひご一緒にいかがですか?
●「見せるだけのプレート(皿)」ワークショップ
5月19日[日] 13:30〜16:00
講師:白水 麻耶子(はくすい まやこ) http://www.mayakohakusuiii.com/
定員:15名(ご予約0848-20-1218)
参加費:3,000円
持ち物など:汚れても良い服装とタオル。
対象:大学生以上
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。