広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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チェンバロクリスマスコンサート『精霊の踊り』を開催しました

更新日:2019年12月23日(月) 【コンサート】

こんにちは。もう間もなくクリスマスですね。

美術館のロビーにも、大きなツリーを飾っています。

 

 


nakata Labs『木曜日の絵画教室』で、子どもたちが作った楽しいオーナメントも飾っていますのでご注目ください!




心躍るこの時期にあわせて、ミュージアムコンサートを開催しました。

小田郁枝さんによるチェンバロと、岡野 映さんによるフルートとのアンサンブルです。


 


お届けした曲は、コンサートのタイトルにもなっているグルックによるフルートの名曲《精霊の踊り》、

そしてバッハによるフルートソナタやシチリアーノ、

おなじみのアリアやアヴェ・マリア、そして《さやかに星はきらめき》などのクリスマスキャロルです。


 

 

敬虔なキリスト教徒だったバッハにとって、音楽は神に捧げるものでした。

そのため、神・キリスト・聖霊を表す「三位一体」の数字の “3” が、音づくりや全体の構成に深く関わっているのだそうです。

確かに、聞いているとめくるめく音の世界に引き込まれて、バッハの気持ちがわかるような気がします。


またJ.S.バッハの全集に収められているけれど、本当は息子のC.P.E.バッハ作の曲という説が有力で、

いったん外されたけど再び収められて・・・などなど楽しいお話も交えながら、本格的なバロック音楽をお届けしました。

 


あいにくの雨でしたが、やわらかな音色に包まれて、心あたたまる時間となりました。

ご参加いただいた方々、出演のお二人に感謝申し上げます。



様も、どうぞ素敵なクリスマスをお過ごしくださいね。


次回のチェンバロミュージアムコンサートは、2020年4月に開催いたします。

詳細が決まり次第、このブログやチラシ等でお知らせします。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。




 

親子ワークショップ「夜の仮面づくり」を開催しました

更新日:2019年11月14日(木) 【nakata Labs  なかたラボ】

 

こんにちは!

11月に入って山々の景色は冬に向かっています。

これから全国的に寒くなるみたいですね。

 

さて、先月開催した親子ワークショップ「夜の仮面づくり」の様子をお伝えいたします!

まずは美術館の作品を鑑賞。

アイズピリの描いた、いろんな顔を見てみます。

 

 

目がぐりぐりと見開いていて、笑っているのか悲しいのかわからない表情。

顔の色も水色だったりピンクだったり、まるで仮面をかぶっているように見えます。

 

イメージが膨らんだら、さっそく作り始めます!

材料は折り紙やセロハン、リボン、シール… 

いろんな形に切って台紙にペタペタ貼り付けます。

 

 

初めてのはさみだそうです!

 

 

キラキラのついたモールは大人気でした。

 

 

さて、鏡で途中経過を確認してみましょう…

 

 

なかなかいい感じに仕上がっている表情でしょうか?

 

完成したら、最後に館内で記念撮影をしました。

いかがでしょうか?

 

 

ハロウィンのお化け2人組。

家にやってきたら泣いちゃいます…

 

 

 

マリー・ローランサン「母と子」と仮面の親子。

 

 

 

最後にセザンヌの大きな作品の前で。

演劇のワンシーンのようですね。

 

 

今年も想像を超えた、楽しい?怖い?仮面がたくさんできました。

参加者の皆さん、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

先日チェンバロミュージアムコンサート『フランス音楽の流れを訪ねて』を開催しました。



今回は音楽と朗読とレクチャーをあわせたコンサートです。

フランス音楽の歴史を紐解くお話をしながら、

音楽は永瀬拓輝さんによるバロックチェロと小田郁枝さんによるチェンバロのアンサンブルを、

そしてフランス語の「詩」の朗読に筑波大学や広島大学など数々の大学で教鞭をとってこられたサントニ ジャン・ガルリエルさんをお招きしました。



プログラムは中世ヨーロッパの教会で、楽器を用いずに大勢の声で歌われていたグレゴリオ聖歌のアレンジからはじまります。

長らく声楽が音楽の中心であり、言葉と音楽はとても重要なつながりを持っていました。


そしてルネサンスを経て、楽器製作の技術の高まりとともに器楽が盛んになり、

17世紀のバロック時代以降、チェンバロをはじめ多彩な楽器を用いて、数々の魅力的な楽曲が生み出されてきました。

クープランやラモーといったバロックの巨匠たちから、サン=サーンスやラヴェルなどおなじみの作曲家たちまで、時代の変遷を演奏とお話でお届けしました。


 


王侯貴族が芸術文化を育んでいた華やかな時代、そしてチェンバロが貴族文化の象徴であったがために、革命によって破壊され廃れてしまったこと、また古典が見直されることで復活してたこと…

歴史に思いを馳せながら演奏を聴くと、ひとつひとつの音色が深く心に沁みわたりました

 

フランス語の響きもまるで音楽のようで、実際に耳にすることで言語と歌、詩と音楽のつながりが実感できました。

また詩人アポリネールと、ただいま美術館で作品を展示しているマリー・ローランサンはかつての恋人同士。

セーヌ河の流れに、その失恋を重ねた『ミラボー橋』も朗読され、絵画と詩の共演で、20世紀初頭のパリにタイムスリップしたかのようでした。



いつもと少し違った趣向でお送りしましたが、たいへん多くの方にご参加いただきました。

どうもありがとうございました!


 


日に日に寒くなってきて、イベントがたくさんの冬がやってきていますす。

次回のチェンバロミュージアムコンサートはいよいよクリスマス。

12/22(日)

『精霊の踊り 〜 フルートとチェンバロで奏でる〜』



あたたかみのあるフルートとチェンバロの音色でクリスマスを彩ります。

ぜひご参加ください。

 

 

 

 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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