広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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ワークショップ「あたたかなオーナメント」を開催しました

更新日:2018年12月5日(水) 【nakata Labs  なかたラボ】

 

今年もあと1か月、

美術館にはクリスマスツリーが登場しました。

先日開催したワークショップ「あたたかなオーナメント」の様子をお伝えいたします。

 

 

羊毛フェルトを使って、冬らしいフワフワしたオーナメントをつくるワークショップです。

今年で3回目の企画です。 

 

 

材料は、写真のような色とりどりの羊毛。

専用の道具を使って作ります。

 

 

まるい発泡スチロールの周りを羊毛で覆いながら形作ります。

羊毛をほぐして、いろんな色を合わせると、まだら模様が作れます。

 

 

そして、針を使って、ぷすぷすと刺していきます。

針には小さなくぼみがついていて、刺す度に羊毛が絡まりフェルトになる仕組みです。 

 

 

ひたすら刺します。

根気のいる作業ですが、たまにはこんな時間も良いものです。

 

 

だんだん完成形が見えてきました。

縞模様をいれたり、水玉にしたり、様々なデザインが出来上がりました。

 

 

こちらはクリスマスらしく赤色のオーナメント。

丁寧な仕事が伝わってきます。 

 

 

こちらもクリスマスらしい色合わせです。

緑色と紫色を上手に合わせると、こんなに上品に仕上がるんですね。 

 

 

クリスマスツリーの柄を作りました。

写真はてっぺんの大きな星です。 

 

 

家族三人で作ってくださいました。

みなさん手先が器用で、細かいところまで丁寧に作ってあります。

星や雪、ろうそく、ヒイラギの葉っぱ。

冬らしいモチーフをちりばめたオーナメントです。

 

 

大小2つのオーナメントを作ってくれました。

2つセットで飾ると、よりかわいさが増しますね。

 

 

こちらはたまご型のかわいい「いちご」です。

クリスマスカラーの赤と緑の羊毛で作っていたら、いちごに見えたそうです。

 

 

 

紐やビーズをつけるとこんな風になりました。

左側のオーナメントも、色のバランスを良く考えながらつくった、

優しいパステルカラーの作品です。

 

 

こちらは美術館に展示してあった、

キース・ヴァン・ドンゲン作「モーとレイモンド」に登場する姉妹をモチーフにしてくださいました。

手のひらサイズの小さなオブジェ、心が温かくなる作品です。

 

 

慌ただしい12月ですが

たまに手を休めて作ったオーナメントを眺めながら、

新しい年をむかえてもらいたいなあと思います。

 

参加者の皆さん、ありがとうございました!

 

 

 

毎年、秋のチェンバロコンサートは、いつもより本格的な90分のプログラムで行っています。

今回は形状の異なる2台のチェンバロとリコーダーとのアンサンブルをお届けしました。

チェンバロを坂由理さんと小田郁枝さんのお二人、リコーダーは川本真利江さんによる演奏です。


 

チェンバロが活躍していたバロック時代は約150年間あり、その初期から後期までに個性豊かな作曲家たちが誕生しました。

バッハやヘンデルといった大家に比べると、耳にする機会こそ少ないかもしれませんが、初期から中期に活躍したファーナビー、ヴィアダーナ、スヴェーリンクといった作曲家たちの曲にも新鮮な輝きがあります。



2台のチェンバロはそれぞれ音色も違っており、小型チェンバロであるヴァージナルは凛とした澄み渡るような音色、大きいチェンバロは艷やかな音色です。

そこに伸びやかなリコーダーの音色が折り重なって、ソロや連弾などでさらに色とりどりの響きになっていきます。

 

 

 

また奏者のみなさんには、トークでは緊張感と迫力がみなぎる演奏とはうってかわって、それぞれの音楽家たちの魅力的なエピソードを気さくな雰囲気でお話いただき、会場は時折笑い声に包まれました。

バロックの時代を音楽でたどりながら、想像をふくらませていただけたでしょうか。まるで時間旅行をしたような楽しい気持ちになりました。

ご参加いただいた皆様、奏者の方々、どうもありがとうございました。


 
 

 次回のコンサートは

12/23(日)クリスマスミュージアムコンサート

『コントラバスとチェンバロで奏でる 重低音の魅力』


 

 

当館のチェンバロコンサートでは初めての共演となるコントラバスが登場します。

クリスマスを彩る豊かな音色をどうぞお楽しみください。



 

 

 

ワークショップ「展覧会のつくりかた」を開催しました

更新日:2018年11月28日(水) 【nakata Labs  なかたラボ】

先日シンガポールより、高等教育機関であるインスティテュート・オブ・コンテンポラリーアート・シンガポールICA )のキュレーターであり、ライターやエディターとしてもさまざまな媒体で活躍しているメラニー・ポコックさんを招いたワークショップを行いました。

ロンドン出身のメラニーさんはヨーロッパやアジアで様々なキュレーションの経験を持つと同時に、尾道のアーティスト・イン・レジデンス『AIR Onomichi』や、前回の当館企画展『PAINTERSペインターズ』の参加作家であるシュシ・スライマンさんとも長く協働しています。

 

 

今回は普段のnakata Labsワークショップより一歩踏み込んだ専門的な内容として、若手作家を中心に自分のポートフォリオ(美術用語でいうと、作家が自身の作品を相手に伝えるためにまとめたもののこと)を持ち寄ってもらい、メラニーさんとシュシさんにレビューしてもらいながら、作家同士でもお互いに交流できる場として開催しました。

メラニーさんには個々のレビューだけでなく、即興で参加者の作品をチョイスした展覧会の企画までしてもらおう!というスペシャルな内容です。



県内を中心にアートを学ぶ学生さんや、若手作家として活躍している方々が多数参加してくださいました。

写真やテキストでまとめた紙のファイルだけでなく、映像作品なども見られるようタブレットやラップトップ、そして出版物や作品そのものを持ってきてくださった方も。

 


メラニーさんとシュシさんが一人ひとりと真剣に向き合って話していきます。

 


最後に組み立てられたメラニーさんの展覧会企画は、それぞれの作品に描かれている具体的なテーマだけでなく、素材の選択や、作家と作品/創作/他者との関係性などが多角的に読み解かれ、様々なかたちでリンクされた大変鮮やかなものでした。

キーワードとなったのは、THEATER = 劇場 そして舞台、演じること、擬態することなどです。

即興のセッションで作品の芯をしっかり掴み、ときに作家自身よりも深いかたちで作品を理解して、浮かび上がらせるメラニーさんのキュレーターとしての手腕に、大変刺激をいただきました。

 

 


長時間になりましたが、参加されたみなさんが積極的に交流して、良い意見交換の場を作り上げてくださったのではないかと思います。

みなさんの今後の活動の糧にしていただければ嬉しいです。本当にどうもありがとうございました。




 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も出来ます。